メカラ ウロコ
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「THE YELLOW MONKEY」の記事における「メカラ ウロコ」の解説
バンドの誕生日とも言える12月28日には、「メカラ ウロコ」という「昔のTHE YELLOW MONKEYに戻る」という趣旨の元、初期の楽曲をメインにしたライブを1996年、1998年、1999年、2001年、2016年、2017年2018年にわたり7度行った。吉井曰く「忘年会も兼ねて」のイベントである。日本武道館が2020年東京五輪のための改修工事により使用不可となるため、2018年に一度終わらせている。 基本は2部構成で行われ、第1部は通常のバンド演奏、第2部からは「メカラ ウロコ楽団」と呼ばれるオーケストラ団体と共に曲を演奏する(弦編曲と指揮はチェリストの四家卯大が担当)のが通例となっていた。2016年以降は「メカラ ウロコ楽団」としての参加はなく、2016年の「27」は徳澤青弦オーケストラ、2018年の「29」は佐藤万衣子ストリングスがそれぞれ演奏している(2017年はストリングス編成自体がなし)また、ライブの途中ではメンバーが「東京ブギウギ」の替え歌「おそそブギウギ」を歌うのが恒例となっていた。 これらとは別に2004年の解散イベントも「メカラ ウロコ・15」と銘打たれている。また、2009年12月22日に結成20周年記念としてフジテレビで放送された特番も『メカラ ウロコ・20』と釘打たれた。 バンド解散後も吉井は2006年〜2015年、毎年12月28日に日本武道館でライブを行うのが恒例となっていた。ただし、通常のライブツアーの一環として開催される場合が多く、「メカラ ウロコ」のタイトルは使われていない。吉井は「バンドが復活するまでは、俺がこの日を守っていきたいという想いから(12月28日に)ソロライブをしていたんです。毎回、メンバーが元気なうちに、またここでやりたいと思っていました」と語っている。 メカラ ウロコ・7(1996年12月28日(日本武道館))1st - 3rdアルバムの楽曲が中心で構成され、オープニングの「MORALITY SLAVE」では、1993年に実施された日本青年館でのライブの演出を再現し、頭に袋を被せた女性(武道館側のNGで今回は裸ではない)を2人から20人に増やして披露された。吉井が自身の自伝にて「いまだに見ますからね。あのライブ映像は。(中略)喜びの部分では、過去にもあれを超えるライブはない」と胸懐するほど気に入っているライブであり、「いつか完全版を出したい」と綴った約2年後の2009年に完全版の『メカラ ウロコ・LIVE DVD BOX』がリリースされた。ラストでは吉井がレコード会社移籍による心境を語り、移籍後第1段シングルとなる「楽園」がライブのトリを飾った。 メカラ ウロコ・9(1998年12月28日(日本武道館))1997年は『PUNCH DRUNKARD』のレコーディングなどで多忙だったこともあり、1年空いている。「PUNCH DRUNKARD TOUR」中の開催であり、武道館2DAYSの後日でもあったため、充分なリハーサルができない状態であったが、メンバーの強い希望により行われた。前回と同様、1st - 3rdアルバムの楽曲が中心である。アンコールの「MERRY X'MAS」では、吉井が『jaguar hard pain』に登場するマリーに女装して披露された。トリを飾った「SO YOUNG」はこの日が初披露であり、後に18thシングルとしてリリースされた。 メカラ ウロコ・10(1999年12月28日(日本武道館))「PUNCH DRUNKARD TOUR」後の活動休止明けに行われた。29日のファンクラブ限定ライブ「We are Petticort Laner de 公演」との2本立てで開催された。女性コーラスとしてロビー・ダンツィ、マナ・リオンの2名、ホーンセクションとしてつづらのあつし(サクソフォーン。管編曲も担当)、青柳誠(サクソフォーン)、佐々木史郎(トランペット)、下神竜哉(トランペット)、清岡太郎(トロンボーン)が参加し、コーラスの2名とつづらの・青柳は翌年に開催されたコンサートツアー「SPRING TOUR」にも帯同している。初めて4thアルバム以降の楽曲も披露され、1st - 6thアルバムまで幅広く選曲された。トリを飾った「バラ色の日々」はこの日がライブ初披露である。 メカラ ウロコ・8(2001年1月4日(大阪ドーム)、1月8日(東京ドーム))過去3公演とは異なり、日本武道館以外の会場で行われ、開催日はバンドの誕生日とは無関係である。楽曲はメンバーの「今やりたい曲をやろう」という意向で、アルバム『8』の収録曲を中心に構成されている。吉井曰く「昔の曲でセットリストを組んだら、『8』の収録曲が全然入ってなかった」ために、先述のコンセプトのもとセットリストが組み直されたという。そのためタイトルも11(12)ではなく、アルバムに合わせて『8』となっている。ライブのラストでは吉井が「私たち、普通の野良犬に戻ります!」「我がイエローモンキーは永久に不滅です!」というMCと共に「WELCOME TO MY DOGHOUSE」がトリを飾った。THE YELLOW MONKEY活動休止前最後のライブであり、後に再結成を迎えるまで実質的にバンドのラストライブとなった。 メカラ ウロコ・27(2016年12月28日(日本武道館))20年前に初めて行われた「メカラ ウロコ・7」と直前まで行われていたツアー「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR -Subjective Late Show-」の内容を組み合わせ形で披露。「MORALITY SLAVE」や「真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)」などはメカラ ウロコ・7同様の演出で披露され、選曲もインディーズ時代のものから当時の最新曲「砂の塔」まで幅広く選曲された。 メカラ ウロコ・28(2017年12月28日(福岡 ヤフオク!ドーム))17年ぶりとなった東京ドーム公演2DAYSの直後、「九州SPECIAL」と銘打ち、選曲や演出を一新して福岡 ヤフオク!ドームで開催された。過去に1度しか披露されていない「Wedding Dress」から始まり、客席内のステージへ移動してのアコースティックアレンジを披露する場面もあった。「追憶のマーメイド」は1995年以来約22年ぶりに披露され、「LOVE LOVE SHOW」は歌詞を博多弁に変えて披露された。 メカラ ウロコ・29(2018年12月28日(日本武道館))再集結後も披露されなかった曲が多数を占めた本公演は、1曲目が「ジュディ」で始まり「サイキック No.9」「STONE BUTTERFLY」「DEAR FEELING」「GIRLIE」などアルバム『8』の曲を演奏しつつ、メカラ ウロコ・9の楽曲「Oh! Golden Boys」「DONNA」「仮面劇」「遥かな世界」「街の灯」なども披露された。また、今まで1度も演奏されなかった「薬局へ行こうよ」が初めて演奏され、「甘い経験」「離れるな」などといった「PUNCH DRUNKARD」の曲も演奏された。「毛皮のコートのブルース」をメカラ ウロコで演奏するのは初めてであり、1999年12月29日の「Petticoat Lane de公演」以来の演奏となった。また、新曲を本編で演奏するのは初めてである。最後は、アルバム先行リリースされる新曲「I don't know」で締めくくった。また、メカラ ウロコというタイトルでライブを行うのはこれで最後となった。
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