マ弾とは? わかりやすく解説

マ弾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 02:59 UTC 版)

一式十二・七粍固定機関砲」の記事における「マ弾」の解説

ホ103はマ弾と称する特殊弾使用可能であり、そのうち103AN/M2の12.7x99mm弾には無い炸裂弾榴弾)であり着発式の信管備えていた。マ102焼夷炸裂弾で、信管がなく敵機命中時に炸裂燃料タンク対す焼夷効果狙っていた。 実戦配備初期のマ弾は過敏な機械式信管のため、砲身内や薬室暴発する腔発や、発射直後早期炸裂といった事故発生していたが、量産並行してこれらの不具合徐々に改良されていき、なかでも1943年昭和18年後半には従来機械式信管代わる空気式信管陸軍のもとで新開発された。この信管は、弾頭内部空洞設け空洞先端金属の薄板ふさがれているだけの単純な構造であり、目標弾丸命中する薄板変形し空洞内部圧縮した。この断熱圧縮によって信管内部火薬発火するという仕組みであった海軍側も二十機銃弾薬二式十三粍旋回機銃弾薬として採用し、無撃針信管呼称した。。 この空気式信管使用する新型マ弾[要検証ノート]は(従来複雑な機械式信管比べ信頼性極度に高め暴発事故激減、かつ信管機構単純化小型化により生産効率従来比8倍となり弾頭弾丸)にスペースができたため炸薬量も増え威力増している(新型103[要検証ノート]を装備する一式戦交戦したアメリカ陸軍航空軍乗員は「20mm弾が命中した」とよく報告している)。新型マ弾[要検証ノート]は早くも同年末にはビルマ戦線飛行第64戦隊など第一線部隊広く実戦配備され、同地における12月1日空戦では6機のB-24爆撃機を確実撃墜するなど効果挙げている。

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マ弾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 05:08 UTC 版)

一式戦闘機」の記事における「マ弾」の解説

ホ103発射速度良好で、モデルとなったAN/M2 12.7mmにはない榴弾炸裂弾)であるマ103使用可能かつ、より小型軽量という長所がある一方で軽量弱装弾のため威力有効射程に劣るという短所もあった。初期はマ103機械式信管不具合により、弾丸砲身内で破裂して機体破損するケース腔発)が多発しており、このため初期には砲身鉄板を巻くことで腔発時の被害を少しでも軽減する措置がとられた。しかしながらホ103・マ103量産並行してこれらの不具合徐々に改良されていき、1943年後半には新型103新型マ弾)が実用化され同年末から早急に実戦配備されている。この新型103陸軍新開発された空気式信管使用することにより暴発事故激減、かつ生産効率が(従来複雑な機械式信管比べ)8倍に上がり、さらに信管機構単純化されたことにより弾丸スペースができ炸薬増量されたため火力増大した当然ながら、大型重量のある弾丸持ち炸薬および装薬量も多い本格的な20mm榴弾比べ新型103といえど12.7mm弾にすぎない本弾筒の威力には限界があるものの(高威力を望む陸軍続いてホ103ベースとする口径20mmのホ5 二式二十粍固定機関砲開発採用している)、実戦新型103使用する一式戦交戦したアメリカ軍乗員は、その破壊力から「20mm弾が命中した」とよく誤認報告していることが確認できている。1943年12月1日ラングーン飛来しアメリカ軍戦爆連合82機を第64戦隊中心とする陸軍戦闘隊が迎撃し、指揮官機たる第7爆撃航空群第493爆撃飛行隊長プランマー中佐機や第308爆撃航空指揮官オブライエン少佐機を筆頭に6機のB-24を確実撃墜しているが(第530戦闘爆撃飛行隊の1機のP-51Aも確実撃墜日本側の損失は2機被撃墜戦死1名)と5機が被弾損傷あるいは不時着止まっている)、同空戦初陣となったのちのエース池沢十四伍長この頃から新型103使用し始めた証言している。 一式戦搭載するホ103装弾数は1門につき計270発で、弾種基本的に一式曳光徹甲弾弾薬筒・マ103・マ102(マ103と同じマ弾でありこちらは焼夷弾)の3種類を各割合1で使用していた。

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