焼夷効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 04:49 UTC 版)
劣化ウラン弾やタングステン弾が命中すると砲弾の持つ運動エネルギーが熱エネルギーへと変換される。これは侵徹体金属の結晶構造が変形して高温を発するためであり、摩擦で発生する熱はあまり関与していない事が判明している。 劣化ウラン弾は穿孔過程で侵徹体の先端温度が1,200度を越えて溶解温度に達する。装甲板を貫通した後で侵徹体の溶解した一部が微細化して撒き散らされる。金属ウラン成分は高温下で容易に酸素と結びついて激しく燃焼するため、劣化ウラン弾は焼夷効果を発揮する。この性質のために、劣化ウラン弾は鍛造加工できないので不活性ガス中で低速切削加工により製造される。
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