日本軍での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 23:15 UTC 版)
「ブローニングM2重機関銃」の記事における「日本軍での使用」の解説
太平洋戦争では大日本帝国陸軍(陸軍航空部隊)を中心に、日本軍でも航空機関砲(固定式・旋回式)としてブローニング系機関銃やその改良型が大々的に使用された。 ホ103 陸軍は、M2重機関銃の航空機搭載型であるAN/M2(MG53-2)をベースとし、実包をブレダSAFAT 12.7mm重機関銃の規格(12.7x81mmSR)に変更し、独自の改良を施した、ホ103(一式十二・七粍固定機関砲)を採用し、一式戦「隼」を始めとする大半の陸軍戦闘機に装備した。 ホ103はM2と比べ、砲自体が一回り小型軽量でかつ発射速度に勝るものの、代償として弾頭が少々軽いので、威力と初速で劣った(代わりにM2には無い榴弾「マ弾」が使用可能)。また、M2の欠点は大きく重いことだが、ホ103はその重量を大きく下回った。 詳細は「一式十二・七粍固定機関砲」を参照 ホ5 更に陸軍は、高威力20mm機関砲の開発に着手し、12.7mmのホ103をベースに20mm弾(20x94mm)に対応するように拡大改良したホ5(二式二十粍固定機関砲)を開発採用、四式戦「疾風」を始め、太平洋戦争中期以降登場の多くの陸軍戦闘機が装備した。 ホ5は、口径20mmながら口径12.7mmのM2とほぼ同寸法同重量であり、発射速度や初速も優秀で相応の威力を持つ。 詳細は「二式二十粍固定機関砲」を参照 三式十三粍固定機銃 海軍でもM2をベースに、オチキス(保式)系である九三式十三粍重機関銃の銃身と13mm弾(13.2x96mm)を用いる三式十三粍固定機銃として採用したが、搭載機は大戦後期登場の零戦五二乙型以降の少数の海軍戦闘機のみに留まった。こちらはM2と比べ発射速度に勝りサイズや重量はM2とほぼ同等、なおかつ弾頭重量が大きく一発あたりの威力で上回るが初速は低い。 詳細は「三式十三粍固定機銃」を参照
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