ポストクラニアル
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「ギガノトサウルス」の記事における「ポストクラニアル」の解説
ギガノトサウルスの頸部は強靭で、軸椎が頑強であった。後方の頸椎の椎体は短く平坦で、前方と頸椎骨とほぼ半球状の関節で繋がっており、pleurocoel(空洞の窪み)は骨の板により隔てられていた。胴椎は神経弓が高く、pleurocoelが深く発達した。尾椎の神経棘は前方から後方へ長さを増し、また椎体は頑強であった。尾椎の横突起は前から後ろに長く、前方の血道弓は板状をなした。肩帯はプロポーション的にティラノサウルスのものよりも短く、肩甲骨と大腿骨の比率は0.5未満であった。肩甲骨のブレードの縁は平行で、三頭筋が挿入される強い結節が存在した。烏口骨は小型でフック状をなした。 骨盤の腸骨は上側が凸状をなし、後寛骨臼(英語版)ブレードが低く、尾の筋肉が附随するbrevis-shelf が狭かった。恥骨は先端が発達していて、後方よりも前方で短かった。坐骨は直線状で後方に拡大しており、葉状の形状を示した。大腿骨はシグモイド型で、非常に頑強であり、大腿骨頭は上方に突出し、深い溝が存在した。大腿骨頭の小転子は翼状で、短い大転子の下に位置した。第四転子は大型で後方に突出した。脛骨は上端で拡大し、大腿骨との関節面は幅広で、脛骨体は前後に薄くなっていた。
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ポストクラニアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:31 UTC 版)
パレイアサウルス類はペルム紀において最大の陸棲爬虫類であった。スクトサウルスは遥かに大型のパレイアサウルス類で、全長は約2.5 - 3メートルであった。全身は中央に棘を有する装飾突起を持つ粗い皮骨板に覆われていたと思われる。これらの皮骨板は互いに大きく離れていたが、エルギニアと同様に肩帯や腰帯の付近で密集する。四肢には円錐形の小型のstudが備わる。パレイアサウルス類は短い胴体と尾が特徴的であり、スクトサウルスの場合では仙椎よりも前の椎骨は19個である。パレイアサウルス類はペルム紀の植物食の四足動物のうち最も一般的な動物で、大型の体躯と樽型の胸郭、そして頑強な四肢・肩帯・腰帯を有する。パレイアサウルス類の肩甲骨は大型かつ板状であり、腕の方へ僅かに拡大していて、垂直方向に向いている。肩峰は初期のカメと同様に短くかつ鈍く、肩甲骨の底部に位置する。関節した標本においては、鎖骨と肩甲骨の間に小さなギャップが存在する。初期のパレイアサウルス類では肩甲骨に沿って擬鎖骨(英語版)が伸びているが、スクトサウルスを含む後期のパレイアサウルス類では失われている。趾骨と指骨(手足の指)は短い。胴椎は短く、高く、頑強で、大型かつ強く湾曲した肋骨を支持する。幅広な胴体には大型の消化器が収納されていた可能性がある。
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ポストクラニアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 21:14 UTC 版)
スピノサウルス科に共通して、スピノサウルスには長い筋肉質な頸部があり、シグモイド型あるいはS字型をなしていた。肩は発達していて、前肢は大型かつ強靭で、それぞれの手に鉤爪の生えた3本の指が備わっていた。第1指が最大の指であったと考えられる。指骨は長く、鉤爪はある程度のカーブを描いていて、他のスピノサウルス科と比較して手が長かったことが示唆されている。 胴椎からは非常に高い神経棘が伸びており、生体では皮膚に覆われた帆を形作っていたと思われる。神経棘の長さは根元である椎体の直径の10倍を超えていた。神経棘は基部の前後方向の長さが上部に比べてやや長い。これはエダフォサウルスやディメトロドンに見られる細い棒状の神経棘や、オウラノサウルスのより厚い神経棘と対照的である。スピノサウルスの帆と同様の構造はそれよりも数百万年前に同じ地域に生息していたオウラノサウルスや南米のアマルガサウルスにも存在したと考えられている。恐竜出現以前の動物であったディメトロドンにも同様の帆があったと考えられる。 シュトローマーは1915年に、神経棘は帆というよりも脂肪により形成されるコブを支持する構造であった可能性があると指摘した。ジャック・ボウマン・バイリーも1997年に同様の指摘をしている。バイリーはこの仮説の裏付けとして、スピノサウルスとオウラノサウルスの神経棘が帆を有する盤竜類の骨よりも厚く、メガセロプスやバイソンのように筋肉で覆われたコブを有する哺乳類の骨に類似すると指摘した。一方で2014年にニザール・イブラヒム(英語版)らは 、神経棘のコンパクトさや鋭い縁および推測される血行の悪さに基づいて、神経棘はカメレオンのように皮膚で覆われていたと提唱した。 スピノサウルスは骨盤が他の大型獣脚類よりも遥かに小さい。後肢は短く、全長の25%程度で、脛骨が大腿骨より長かった。他の獣脚類と異なり、スピノサウルスの第1趾は接地しており、趾骨は長く頑強であった。先端は底が平らな浅い鉤爪が備わっていた。足の形態はチドリ亜目(英語版)に類似し、スピノサウルスの足は不安定な地面の歩行に適応して波打っていた可能性が示唆されている。 尾椎からも神経棘が長く突出しており、その下側では血道弓も発達していた。このためワニやイモリ科と比べ尾は左右に狭く上下に高いヒレ状の形状をなしていた。
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