フランクリンとは? わかりやすく解説

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フランクリン (Franklin, Benjamin)

フランクリンという人は

ベンジャミン・フランクリン ベンジャミン・フランクリン

アメリカ 1706~1790

電気凧による実験

避雷針発明

アメリカ独立宣言起草者の一人でもあり世界史的にはこちらで有名である。

貧し石鹸職人ニュー・イングランドアメリカ新大陸)の移民の子としてボストン17兄弟15番目に生まれる。 初等中学校通っていた12歳のフランクリンは兄の印刷所見習い出されるが、どうも兄とは気が合わず20歳独立して1729年にペンシルバニア・ガゼット紙を買収する経営者編集者として活躍しこの新聞有名にした。

自然科学研究興味をもち、1743年アメリカ学会設立には主役的な貢献をする。 電気興味をもつのは1746年スコットランドからきていたスペンス氏の実験見てからである。 ロンドン王立協会会員友人コリンソンからガラス管実験心得書を送ってもらい、彼の輝かし経歴スタートする。 が、経営人任せになる。

フランクリンの主な経歴

1750年デュフェイ電気二流体論反対電気一流体論提唱する実験装置を自らの理論改良して静電起電機作成しライデン瓶用いて電気二流体論検証していく。 デュフェイのいう樹脂電気帯電した板状物質と、ガラス電気帯電した板状物質重ね合わせる帯電がなくなることを発見し、 このことから2種類電気があるのではなく片方には電気余分にあり、片方では電気不足しているのではないか両者接触することにより不足分補われるのではないか考え1種類電気平均化していると唱えた

こんな実験をしている。二人の人がそれぞれ絶縁したの上乗り、布でこすったガラス管から電気をもらう。 一人ガラス管もう一人は布から電気をもらい、二人指先を近づけていくと片方から相手のほうへ火花飛び両方電気中和された。

ガラス電気とは電気過剰な状態、樹脂電気とは電気不足している状態、過剰と不足が接触する電気流体となり、平均化すると流体流れ止める接触しない状態での平均化ようとする力が吸引力反発力であり、この力が大きいときに火花電撃起きるとし、ガラス電気陽電気樹脂電気陰電気とした。 これがフランクリンの電気一流体論である。しかし、一流体論確定にはまだならず、デュフェイシーマー二流体論とフランクリンの一流体論論争となる。

リヒマン教授感電 リヒマン教授感電

1752年有名な凧による実験をする。 電気現象であることはフランクリン以前にもイギリスホークスビーなどが推測はしていた。 これを実験によって解明したのがフランクリンの凧あげ実験である。 ライデン瓶発生する火花小さな考えたフランクリンは、金属棒をつけた凧をあげ湿った麻ひも凧糸とし、糸の終端に鍵状の金属をつけ建物くくりつけた。 凧が雷雲中に消えていき、ふいに凧糸が、まるで糸の繊維同士反発しているかのように膨れた鉤状金属に指を近づけるライデン瓶のときと同じようパチパチ感電した鉤状金属ライデン瓶接続し蓄えることに成功する電気であることの確認法に体感法をとったというのが現在では考えられないが、こういう実験のもとに今の技術があることは言うまでもない。 フランクリンは助かったが、後日ロシアで同じ実験をしたリヒマン教授感電死している。 フランクリンの実験真夏雷雨中行われた。ライデン瓶蓄えられる日によって陽電気の日もあれば陰電気の日もあったという。 18世紀にそんなことまでと、まあビックリである。

1753年避雷針発明するライデン瓶実験先端尖ったものを近づける遠距離でも放電することに気づいていたフランクリンは、実は1749年頃に避雷針作っている。 実用されるの1752年実験電気であるという実証なされたということで、避雷針当時、フランクリンの棒と呼ばれた。 どこの町でも高い位置にある教会にまず設置され避雷針教会目印になっていった。

1753年コプリ・メダル受賞

ベンジャミン・フランクリン

フランクリンの研究成果はコリンソンを通じてイギリス学会送られたが、 当時アメリカイギリス本国にとっては未開の地という認識であったため、軽く笑われ終わってしまったという。 フランクリンの名が世に出たのは、フランスのダリバールらが同じ実験成功して後のことである。 当時アメリカ大陸でのイギリスフランス両国対立考えると、フランス人によってイギリス学会はフランクリンを認めたことになるのが面白い。 ロンドン王立協会会員名を連ねることになる。





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