ヒトでの効果とは? わかりやすく解説

ヒトでの効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 16:29 UTC 版)

レスベラトロール」の記事における「ヒトでの効果」の解説

ヒトにおける試験では、血圧高め被験者において、血管拡張反応改善し動脈硬化を防ぐことや、脳の血流量を増加させることで認知症予防する可能性報告されている。また、健常者に対しても、レスベラトロール2.5g28日摂取した結果有意血中増殖因子IGF-1やその結合タンパク質IGFBP-3減少認められ乳がん肺がんリスク低減する可能性報告され健常者レスベラトロールを250mg又は500mg摂取後、45分以降濃度依存的前頭葉血流亢進認められ脳機能改善に役立つと報告されている。 2011年ヨーロッパ研究チーム肥満男性レスベラトロール投与したところカロリー制限をしたのと同等効果得られた。肥満男性11人と健康な男性11人を対象に、レスベラトロール(150mg/日)のサプリメントプラセボ偽薬)を用いて二重盲検比較試験実施したところ、レスベラトロール30日間服用した後に、エネルギー消費代謝率血糖値血圧低下し肝臓蓄積した脂肪減少していることがわかった一方サーチュイン活性化物質開発推進するSirtris社はレスベラトロールには効果がないとして臨床開発断念しており、レスベラトロール肥満加齢関連した代謝性異常を改善する効果があるかどうか立証するためには、さらに多く調査が必要と考えられるレスベラトロール含有するサンタベリーヒト対す肌質改善効果検証する目的で、プラセボ食品対照とした二重盲検並行群間比較試験により検討した通常女性48名を対象に、サンタベリーエキス(トランスレスベラトロール12mg/40mg含有)グループ24名とプラセボ(偽薬)カプセル24名に分けた。これらを1日1回1粒を12週間被験者経口摂取させた。試験項目は、肌測定(肌弾性角質水分量)、自覚アンケート(VAS)であった。これらの検査は、摂取前、摂取4週後、摂取8週後、摂取12週後に実施したその結果、サンタベリーエキスグループでは肌弾性摂取開始時と比較して摂取8週目、12週目で有意な改善認められた。角質水分においては摂取開始時から12週目までに、プラセボグループと比較して有意ではなかったものの増加傾向認められた。さらに、自覚アンケートでは、肌に関するすべての項目でサンタベリーエキスグループ、プラセボグループとも摂取開始から4・812週間後に有意な改善認められた。また、サンタベリーエキス摂取による副作用確認されなかった。これらのことから、トランスレスベラトロールを含むサンタベリーエキスを12週間連続摂取することにより、女性の肌弾性改善がみられ、同時に安全性が高いことが明らかになった。 食品では赤ブドウ果皮赤ワインなどに含まれるピーナッツ茶色い薄皮部分[信頼性検証]、イタドリグネモンなどにも含まれる。また現在はサプリメントとしても市販されており、アメリカ中心に市場を拡げている。海外で主に使用されているレスベラトロール素材は、安価なイタドリ抽出物であるが、日本ではイタドリ根茎抽出物医薬品含まれるため、根茎部位抽出物含まれている場合食品扱い扱われていると違法となる(健康食品等のではなく一般用医薬品第二類医薬品以上)の場合使用及び表記が可能。)。 飲料レスベラトロール (mg/l)総レスベラトロール (mg/150 ml)赤ワイン (世界) 1.98 – 7.13 0.30 – 1.07 赤ワイン (スペイン産) 1.92 – 12.59 0.29 – 1.89 赤ブドウ・ジュース (スペイン産) 1.14 – 8.69 0.17 – 1.30 ロゼ・ワイン (スペイン産) 0.43 – 3.52 0.06 – 0.53 赤ワインピノノワール) 0.40 – 2.0 0.06 – 0.30 白ワイン (スペイン産) 0.05 – 1.80 0.01 – 0.27 食品1サービング単位レスベラトロール (mg)ピーナッツ (生のもの) 1 c (146 g) 0.01 – 0.26 ピーナッツ (茹でたもの) 1 c (180 g) 0.32 – 1.28 ピーナッツ・バター 1 c (258 g) 0.04 – 0.13 赤ブドウ 1 c (160 g) 0.24 – 1.25 ココアの粉 1 c (200 g) 0.28 – 0.46 一方2014年に、アメリカ医師会内科学雑誌電子版掲載された、イタリアトスカーナ地方行われた追跡調査では、レスベラトロール効果認められなかったとの結果導いている。

※この「ヒトでの効果」の解説は、「レスベラトロール」の解説の一部です。
「ヒトでの効果」を含む「レスベラトロール」の記事については、「レスベラトロール」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヒトでの効果」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヒトでの効果」の関連用語

ヒトでの効果のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヒトでの効果のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのレスベラトロール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS