ヒトとの結びつき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 21:59 UTC 版)
コンゴウインコは 100年以上生きるといわれてきたが、おそらく平均50年というほうがむしろ正しいであろう。大型のコンゴウインコでは65年に達するものもあるかも知れない。彼らは一夫一妻で生涯つれ添う。飼育下ではつがいを組んでいないコンゴウインコが第一になつくのはたった一人の人物、つまり飼い主である。ペットのコンゴウインコは飼い主と常に交流していることを生きがいにしており、これが欠けると精神的、肉体的な障害につながることがある。 このほかにこれほど緊密でない結びつきもありえるし、たいていのコンゴウインコは攻撃的な行動にさらされなければほとんどのヒトを信頼するので、馴れ親しんだ人物が一緒にいるならば見知らぬ人物によって扱われることすら可能である。 飼育下のコンゴウインコは時に問題行動を起こすことがあるが、もっとも起こりがちなことは噛み付くこと、叫ぶこと、そして毛引きである。毛引きは野生の状態ではふつうおきることはなく、このことは毛引きが飼育下の生活に起因する神経症の結果であることを強く示唆している。 ほとんどのペットのコンゴウインコは、たった二世代か三世代前の先祖が野生の生き物であったし、またどんな妥当な定義に照らしても真に家畜化されてはいない(このことは、たとえばイヌなどとはずいぶん違っている。イヌの家畜化は遥か40,000年前にまでさかのぼるとする推測もある)。 すべての種類のコンゴウインコは非常にパワフルで大きな嘴をしており、子供にであれ大人にであれ無視できない傷害を与えうる能力がある。その声は長い距離を通して伝わるように作られており、そのため彼らはきわめてやかましくなりがちである。これらの理由によりコンゴウインコは一般家庭で飼うことが非常に困難なペットとなっている。コンゴウインコの知的レベルと、人々が人馴れしたペットに普段使っているような刺激に対するその否定的な反応からさらに厄介な問題が生ずる。 コンゴウインコの国際取引はワシントン条約(CITES, 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)のもとで違法とされている。ペットとして売買されるものは飼育下で繁殖させられた個体でなくてはならない。
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