ヌレンナハール姫と美しい魔女の物語とは? わかりやすく解説

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ヌレンナハール姫と美しい魔女の物語(第807夜 - 第814夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「ヌレンナハール姫と美しい魔女の物語(第807夜 - 第814夜)」の解説

昔、ある国に、長男アリ次男ハサン三男フサインという3人の王子がいた。3人の王子たち美し従姉妹のヌレンナハール姫に恋をし、最もすばらしい宝を持って来た者が結婚するということになり、旅に出た。3人はある宿屋で、1年後宝を持って再会することを約束し分かれた長男アリ王子は、インドの海に面したビスシャンガール王国着き美し町並みと、珍しい品々見ていると、3ディナール祈祷用の絨毯を売る商人がいた。不思議に思い聞くと、その絨毯魔法の絨毯で、心に念じればどこにでも空を飛んで運んでくれるもので、たとえ門が閉まっていても門はひとりでに開くというものであったアリ王子は4ディナールでそれを買った次男ハサン王子は、ペルシャシーラーズ都に着き、その国の言葉でバジスターンという市場行き、珍しい品々見ていると、3ディナール象牙の筒を売る商人がいた。不思議に思い聞くと、その象牙の筒は魔法望遠鏡で、心に念じればどんなに遠くの物でも見えるものであった試しにヌレンナハール姫を心に念じ覗くと、浴場お化粧をする姫が見えたハサン王子は4ディナールでそれを買った三男フサイン王子は、サマルカンド・アル・アジャムに着きバザールで珍しい品々見ていると、3ディナールスイカほどの大きさ林檎を売る商人がいた。不思議に思い聞くと、その林檎魔法林檎で、その匂い嗅げばどんな病気でも治るというものであった試しに今にも死にそうな盲目中風病人匂いを嗅がせたところ、病人はたちまち直り元気に走り去っていった。フサイン王子は4ディナールでそれを買った。 3人は約束宿屋再会し互い品物見せ合ったが、次男ハサン王子象牙望遠鏡でヌレンナハール姫を見ると、姫は瀕死病気で、周り奴隷たちが嘆き悲しんでいる様子見えた。そこで、3人は長男アリ王子魔法の絨毯乗り空を飛んでヌレンナハール姫の病室まで行き三男フサイン王子林檎匂いを嗅がせると、ヌレンナハール姫はたちまち元気になった。 3人の品物はどれも劣らずすばらし品物で、どの1つ欠けてもヌレンナハール姫を助けることができなかったので、勝負引き分けとなった。そこで、決着着けるため、矢を一番遠くまで飛ばすことができたものがヌレンナハール姫の夫になることにした。まず長男アリ王子が矢を撃ち次に次男ハサン王子が矢を撃つとアリ王子の矢より遠く飛んだ三男フサイン王子が矢を撃つと、矢はどこまでも飛んで行き見えなくなってしまった。矢が見つからないので、勝負次男ハサン王子の勝ちとなったハサン王子とヌレンナハール姫の結婚式の日、長男アリ王子悲しみのあまり王位継承権放棄し修道僧となり王宮去ったフサイン王子は、射た矢を探し、矢の飛んだ方向どこまでも進んでいくと、切り立った岩山の麓に矢が落ちているのを見つけた。よく見ると、岩山には切れ目入っており、触ると扉のように開いたフサイン王子入り暗闇の中を進んで行くと、広々とした草原出て、そこには壮大な御殿があり、美しい女フサイン王子挨拶をして御殿中に招き入れた。 女は実は魔神(ジン)で、魔法の絨毯も、魔法望遠鏡も、魔法林檎も、全てこの女魔神の物であった女魔神フサイン王子をずっと見ていたと言い結婚求めたフサイン王子はヌレンナハール姫を上回る美貌女魔神見て結婚承諾したフサイン王子は6か月その女魔神御殿で、幸せ過ごした。 6か月すると、フサイン王子は、王のことが気になり、王宮帰りたい女魔神言った女魔神は場所を知られないように用心することと、すぐに帰ってくることを条件に、王宮に行くことに同意したフサイン王子召使魔神たち連れて豪勢な行列組んで王宮帰った。王はフサイン王子帰還喜びフサイン王子がどこにいたかを聞いたが、フサイン王子答えなかった。フサイン王子毎月1回王宮に来ることを約束して女魔神御殿帰った次の月、フサイン王子が来たとき、大臣たちは行列見事さから、フサイン王子の力が強大であり、謀反起こすかも知れないと、王に進言した。王は狡猾な老婆呼び王子の後をつけさせたが、王子消えた岩の扉を、老婆はどうしても見つけることができなかった。 次の月、老婆秘密の岩の扉の近く病人のふりをして倒れていた。そこに出て来フサイン王子は、老婆を見つけ、治療するため老婆連れて女魔神御殿まで戻った女魔神老婆にどんな病気治す獅子の泉」の与えた老婆女魔神御殿案内してもらい、その豪華さ驚いた老婆帰るため岩山の扉を出ると、再び入り口が分からなくなっていた。 老婆王宮戻り、王と大臣たちに女魔神宮殿豪華さ伝え今度フサイン王子が来たら、魔法天幕など献上することを要求し要求に従わなければ殺そう話したフサイン王子要求伝えると、フサイン王子承諾し御殿帰って女魔神相談した女魔神魔法天幕出し、シャイバールという名の身長40〜50cmで、ひげが10mもある力持ち魔神呼び出しフサイン王子お供をして王宮に行くように言った王宮に着くとシャイバールは、フサイン王子謀反疑ったとして老婆大臣たちを鉄棒殴り殺し、王には退位迫った。王は退位し修道僧になり、長男アリ王子隠遁したフサイン王子新しい王になり、次男ハサン王子は、陰謀加わっていなかったので、王国の最も豊かな地方領主となったフサイン王子女魔神の妻と幸せ暮らした

※この「ヌレンナハール姫と美しい魔女の物語(第807夜 - 第814夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
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