DPS
英語:damage per second
「DPS」とは、コンピュータゲームやオンラインゲームなどにおいて対戦相手に与える1秒あたりのダメージ量のことを意味する表現。
DPSの語は、主にモンスターを対戦相手にするMMORPGで用いられる。
DPSは、例えば攻撃力は低いが攻撃間隔の短い武器と、攻撃力は高いが攻撃間隔の長い武器とを比較する際に用いられる。1分間に10回攻撃して合計300のダメージを与えた場合、1回あたりの与えたダメージは30で、DPSは5となる。一方、1分間に2回攻撃して合計300のダメージを与えた場合と比較すると、1回あたりの与えたダメージは150と大きくなるが、DPSは5のまま変わらないことになる。
ユーザーは、比較的DPSの高い攻撃手段を用いて戦闘する傾向にあるが、対戦相手の種類や戦略によってはDPSを考慮に入れない場合もある。
DPS
「DPS」とは、1秒間のダメージ・デマンドサイドプラットフォーム・1株当たりの配当金・デジタルピッキングシステム・自動船位保持装置のことを意味する表現である。
「DPS」とは・「DPS」の意味
「DPS」は、様々な言葉の略称として使用される。一般的には、ゲーム用語として使われることが多い。「damage per second」を略してDPSであり、キャラクターや使用する武器が、1秒間に与えられるダメージという意味だ。apexのようなFPSジャンルを始めとした、攻撃要素があるゲームの用語である。アクションRPGである原神、ストラテジージャンルのにゃんこ大戦争など、幅広いジャンルで、効率的にダメージを与えるためにDPSが重要視される。基本的には、DPSの数値が高いほど、1秒間に与えられるダメージが大きい。そのため、DPSは高い方が良いとされ、キャラクターや武器の候補が複数ある場合は、DPSが高いものが選ばれる傾向がある。また、FF14やモンスターハンター(モンハン)のような、複数プレイヤーが協力するゲームでは、DPSの高いキャラクターや武器を持っているプレイヤーが攻撃を担当し、そうでないプレイヤーは補助に回るという戦略が取られやすい。
ただ、DPSはあくまでも1秒間におけるダメージの指標であるため、DPSが高いものが、必ずしも優れているとは限らない。例えば、1秒間に1回100のダメージを与えるキャラクターと、1秒間に10回10のダメージを与えるキャラクター、30秒間に1回3000のダメージを与えるキャラクターのDPSは、全て同じ100である。DPSは同じだが、攻撃1回当たりのダメージや攻撃の頻度が異なる。したがって、DPSだけではなく、他の情報も加味することが重要である。
DPSは、アバターを使ってオンラインでコミュニケーションが取れる、VRChat内の用語としても使用される。VRChat内で使用できる、「dynamic penetration system」というツールの略称がDPSである。DPSを使用すると、アバターを構成するオブジェクトに、別のオブジェクトを貫通させることができる。
ビジネスシーンでは、DPSはデマンドサイドプラットフォーム(demand-side platform)の略称として使用される。デジタル広告を展開する際に、広告主が登録した情報に基づいて、最適な広告枠を購入するツールである。DPSを使用すると、広告主の希望に近い形で広告の表示や配信ができるため、無造作に広告を展開するよりも高い効果が期待できる。
金融業界では、DPSは、1株当たりの配当金を指す用語として使われる。「dividend per share」を略して、DPSである。株式会社の決算が終わった後、株主総会において決められる。そして、利益内の配当金が占める割合である配当性向や、株価における配当金の割合である配当利回りを算出するために、DPSが用いられる。
物流業界では、DPSは「デジタルピッキングシステム(digital picking system)」の略称として使用される。物流倉庫内にある品物を、デジタル機器で管理するシステムである。DPSを導入した場合、品物の管理作業は、専用の機器でバーコードやQRコードを読み取る形となる。また、コンピュータを使って、倉庫内における品物の位置や数を、正確に把握できる。そうして、効率的な管理作業を実現可能だ。
DPSは、船に搭載される、自動船位保持装置(dynamic positioning system)の略称でもある。波の高低差が大きい、潮の流れが速いなどの厳しい環境化で、なるべく移動せずに定点保持をしなければならない船に搭載されるシステムだ。海難救助船などに必要とされるシステムであり、DPSを搭載した船はDPS船と呼ばれる。DPSを使用すると、コンピュータ制御によって船のスクリューや舵が自動で動き、定点保持を実現できる。
DPSは、電気工事に関する用語としても使用される。「duct pipe space」を略してDPSであり、建築物において、配線を通す目的で用意するスペースを指す。厳密には、配線だけではなく、空調設備の排気ダクトなど、複数の配管を通すためのスペースである。電気配線を通すためだけのスペースは、「EPS(electric pipe space)」と呼ばれることが多い。
DPSは、東京ディズニーリゾートで利用できる、ディズニー・プレミアアクセスを指す言葉として使用されることもある。ショーを鑑賞する際に指定席を利用できたり、短い待ち時間でアトラクションを利用できたりするサービスだ。ディズニー・プレミアアクセス(disney premier access)の一般的な略称は「DPA」だが、東京ディズニーリゾートを利用する人の中には、DPAではなくDPSという言葉を使用する人がいる。
ディー‐ピー‐エス【DPS】
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