ディースカウと砲兵隊とは? わかりやすく解説

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ディースカウと砲兵隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 01:35 UTC 版)

カール・ヴィルヘルム・フォン・ディースカウ」の記事における「ディースカウと砲兵隊」の解説

フリードリヒ2世国王に即位した1741年、その軍の砲は時代遅れであった大砲の数が不足していたのみならず、その品質低かった諸国の軍が個体砲身穿孔することを学んでいた一方プロイセンではまだの上から鋳造していたのである。これにより砲の信頼性損なわれ、各砲の口径整合難しくなっていた。さらに1740年代において最大損害与え兵器は、マスケット銃ではなくて大砲だったのであるディースカウはすでに、砲の開発いくつかの貢献果たしていた。フリードリヒ2世概して砲兵軽んじていたが、その部隊価値認め、ザムエル・フォン・シュメッタウ(ドイツ語版元帥を「砲兵総長」(Grand-Maitre d’Artillerie)に任じていた。1741年までに、フリードリヒ2世砲兵中隊1個、野砲中隊5個を含む二つ目大隊編成する砲兵Bombardier)は最も専門的な任務として、榴弾砲臼砲配置された。野砲中隊は軍の全体わたって配された。1742年国王ヴロツワフでもう1個、大砲を伴う守備隊編成する1744年二つ大隊はシュメッタウの指揮下、「野戦砲兵連隊」(Feld-Regiment Artillerie)の称号授かるが、実際指揮フリードリヒ・ヴィルヘルム1世砲兵司令官であった老将クリスティアン・ニコラウス・フォン・リンガー執り続けた砲兵隊拡大と、これに対すフリードリヒ2世依存は、ディースカウ昇進する機会大きくした。1752年7月9日プール・ル・メリット勲章受章した他、国王彼に豪華な煙草入れ下賜している。1755年4月20日中佐1757年2月28日には遂に大佐そして砲兵隊砲兵機材総監任じられのである1756年までに、フリードリヒ2世大砲の数を662以上に増やした。この地位にあってディースカウ七年戦争従軍し武器、装備弾薬補充に関する全ての方策準備執行責任担った。この戦争の間フリードリヒ2世は初の騎馬砲兵隊、すなわち騎兵隊ではなくて戦場迅速に移動し必要な場所に支援提供できる部隊創設した一般的に考えられている。 七年戦争序盤ディースカウ主導でこれらの中隊300個に拡大され連隊新たに2個中隊を加えた3個大隊を含むようになった。ディースカウによる設計上の折衷案一つで、1755年導入されたのが4頭の馬を伴う6ポンド軽砲と、より砲身長い3ポンド砲である。砲は4頭の馬が牽引した。砲2門につき下士官2名が付き大隊には竜騎兵として騎乗牽引を行う42名の砲手がいた。砲手戦闘に際して下馬し、1名が馬を抑え残りの者が砲を撃っていた。 1757年ロイテンの戦いにおいてフリードリヒ2世初期機動砲兵は、迅速に移動する歩兵遅れずオーストリア軍戦列破壊的な砲撃加えた。公式には1759年4月内閣令(ドイツ語版)で創設された、フリードリヒ2世高速騎馬砲兵隊は「軽砲」と呼ばれる6ポンド砲6門を備えていた。数種類の砲には複数の6ポンド砲、7ポンド榴弾砲1門と複数の3ポンド砲が含まれていた可能性がある。これらの砲兵隊クーネルスドルフの戦い敗れ急速に補充された後、マクセンの戦いで再び敗北喫した1754年から1771年にかけて、ディースカウ設計に基づく9種類原型プロイセン軍砲兵隊導入されている。この機動砲兵隊七年戦争後の1768年解隊されているものの、ディースカウ砲兵総監務めていた間にさらに火力機動性高めて再編された。フリードリヒ2世1762年10月18日ディースカウ少将任じ1768年5月16日には中将に昇進させると黒鷲勲章授けている。 カール・ヴィルヘルム・フォン・ディースカウ未婚のまま1777年8月14日ベルリン没しフリードリヒ2世命令により、ベルリン荘重な葬儀執り行われた。1851年フリードリヒ2世の甥の孫、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世により、その名はプロイセンの他の元勲とともに連ねられている。

※この「ディースカウと砲兵隊」の解説は、「カール・ヴィルヘルム・フォン・ディースカウ」の解説の一部です。
「ディースカウと砲兵隊」を含む「カール・ヴィルヘルム・フォン・ディースカウ」の記事については、「カール・ヴィルヘルム・フォン・ディースカウ」の概要を参照ください。

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