ストーリー全貌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:41 UTC 版)
「バイオハザード ヴィレッジ」の記事における「ストーリー全貌」の解説
イーサンは村の生存者達と出会い屋内に匿われるが、その中の一人が突如ライカンに変貌し、生存者達は全員死亡してしまう。 その後、イーサンは村に隣接する城にローズがいるかもしれないと考え、城に向かう。ところが、城内に入った矢先に、金属を自在に操る謎の男に捕らえられてしまう。しばらくして意識を取り戻すと、そこには村の支配者のマザー・ミランダと、彼女に仕える四貴族がいた。大柄な城主オルチーナ・ドミトレスク、人形を操る黒子のような女ドナ・ベネヴィエント、醜悪な怪人サルヴァトーレ・モロー、そして、自分を捕えた磁力を操る男カール・ハイゼンベルク。ゲームの開始を宣言したハイゼンベルクに追い詰められたイーサンは、側の穴に飛び込み地下に逃れる。地下には彼の仕掛ける死の罠がいくつもあり、イーサンはそれらをかい潜って辛くも脱出に成功する。その後、再度城内に入るために正面入口に向かうが、そこで謎の商人デュークと出会う。イーサンはデュークの助言を得て城内を探索し、途中地下に落とされたり、ドミトレスク家の3人の娘たちに襲われるも、苦戦の末ドミトレスク夫人を倒す。しかし、城にローズはおらず、代わりにローズの頭が入ったフラスクを発見する。村に戻ると、デュークは、マザー・ミランダが特別な儀式のためにローズを4つのフラスクに分けさせたと説明する。そして、残る3つのフラスクは四貴族のベネヴィエント、モロー、ハイゼンベルクが一つずつ持っており、全て回収できればローズを助けることができるという。 ローズを救うために全てのフラスクを集める決意をしたイーサンは、霧深い谷にあるベネヴィエント邸に向かう。そこでベネヴィエントにより強烈な幻覚を見せられるが、何とか幻覚を打ち破ってベネヴィエントを倒し、2つ目のフラスクを回収する。その後、人造湖に向かいモローが持つ3つ目のフラスクを回収するが、そこでクリスに再会する。イーサンはミアを殺した件を怒り問いただすが、クリスはこれ以上首を突っ込まずにここから立ち去れとしか言わない。そこに、巨大な怪魚のような姿に変異したモローが襲撃。クリスとはぐれたイーサンは水門を開いて湖の水を抜き、湖底の集落でモローを倒す。 モローの隠れ家に戻ると、最後の四貴族であるハイゼンベルクから「村の外れにある砦に来い。そこで最後のフラスクを見つけてみろ」との通信が入る。イーサンが砦に向かうと、そこはライカンの巣で、おびただしい数のライカンに襲われる。イーサンはライカンたちの襲撃を掻い潜りながら砦を探索し、奥でライカンより大型の獣人ウリアシュを倒して最後のフラスクを発見する。するとそこで、またもハイゼンベルクから「4つのフラスクを聖杯に納め、自分の下へ来い」と通信が入る。イーサンは祭祀場に戻り、4つのフラスクを聖杯に納めると、谷間を繋ぐ橋が出現する。橋を渡ると、そこには大きな工場があった。 イーサンは工場内で、ハイゼンベルクと対峙。ハイゼンベルクはミランダへの反乱を計画しており、自分と手を組んで、ローズの力を使ってミランダを倒そうとイーサンに提案する。イーサンはそれを断るが、工場の地下に突き落とされてしまう。工場の地下では「ゾルダート」と呼ばれるB.O.W.が大量生産されており、イーサンはそれらの襲撃を掻い潜りながらなんとか地上階に戻るが、ハイゼンベルクに再び地下に落とされてしまう。しかしそこで、またもクリスと再会した。イーサンがミアを殺した件を再度問い詰めると、クリスは民間人を巻き込みたくないとしつつも、真実を明かす。 クリスが殺したミアは、前作に登場したエヴリンと同じ特異菌による生体運動能力で擬態したミランダであった。ミランダはローズを誘拐するためにミアに成りすましており、クリスはイーサンとローズを守るためにミランダを殺そうとしたが、ミランダが死体に擬態したために殺し損ねていた。クリスの部下がイーサンとローズを連れ出して護送したが、その途中でミランダが蘇生し、護送車は大破。クリスが護送車に駆け付けた時には、そこにはもうイーサンもローズもいなかった。 イーサンに真実を話した後、クリスは菌根を破壊するために工場を後にする。イーサンは、クリスが起動した磁力の影響を受けないポリマー製の戦車を操縦し、大量の金属を取り込んで変異したハイゼンベルクと戦い、これを倒す。しかし、そこへミランダが現れ、ローズを自分の娘にすると豪語した後、イーサンの心臓を抉り取って殺害する。 部下からイーサン死亡の報告を受けたクリスは、特殊部隊を率いてミランダの元に向かう。同じ頃、BSAAの強襲部隊がミランダ制圧のために到着する。村の地下にある洞窟に向かったクリスは、エヴリンを生み、ミランダに力を与えた特異菌の元となる菌根を発見する。クリスは菌根にN2爆弾を仕掛け、さらに洞窟の奥でミランダの研究室を見つけ、そこでミランダの目的を知る。ミランダは、100年以上前にスペイン風邪で死亡した娘のエヴァを蘇らせるために、特異菌で不老不死の実験を行っていた。そして、彼女はエヴァの宿主に最適な人間を探すため、村人を使って実験を行っており、ライカン達や四貴族は皆、彼女の実験の被験者だった。そして、イーサンとミアからエヴリンの特殊な能力を受け継いだローズを、最終的に宿主として選んだのだった(また、ミランダは後にアンブレラ社を設立することになるオズウェル・E・スペンサーを指導していたことが明らかになる)。クリスは研究室の探索を進めるが、その奥で投獄されていた本物のミアを発見し、保護する。 同じ頃、イーサンはエヴリンの幻覚を見ており、彼女に語り掛けられる。彼女によれば、イーサンは3年半前に最初にジャック・ベイカーと出会った際に既に死亡しており、今のイーサンは特異菌のカビを介して転生した存在だという。その後、イーサンが幻覚から目覚めると、そこはデュークの馬車の中だった。デュークは倒れていたイーサンを助け、ミランダのいる祭祀場に向かっている最中だった。祭祀場に着くと、そこでは今まさにミランダが儀式を行っており、ローズをエヴァとして蘇らせていた。イーサンはミランダと対峙するが、儀式を邪魔されたミランダは、ローズを渡すまいと怪物と化してイーサンに襲い掛かる。イーサンは苦戦を強いられるが、ついにミランダを倒し、ローズを救出することに成功する。だが、ミランダが死んだことで周りの特異菌が崩壊し、同様に特異菌でできたイーサンの体も限界を迎え崩壊し始める。イーサンはクリスにローズと一緒に村を脱出するように言い、自分を犠牲にして菌根に仕掛けられた爆弾を爆発させ、菌根と自分、そして村を破壊する。クリスはヘリの中で、ミアにイーサンの死と、彼を救えなかった無念を伝える。イーサンを失ったミアの悲しみをよそに、クリスは部下から、村に送り込まれたBSAAの兵士たちがB.O.W.(有機生命体兵器)であることを知らされる。B.O.W.を根絶するための組織がB.O.W.を使用しているという矛盾の答えを求めて、クリスは部隊にBSAAのヨーロッパ本部への移動を命じる。 それから時が経ち、成長したローズマリーはイーサンの墓参りをした後、組織の任務に呼び出される。
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