スタンドのルール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 00:34 UTC 版)
「スタンド (ジョジョの奇妙な冒険)」の記事における「スタンドのルール」の解説
スタンドはPart3の冒頭におけるジョセフの台詞や、画集『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』のスタンドの解説ページでは「生命エネルギーが作り出す(画集では造り出す)パワーある像」と説明されている(太字は引用部分。像には「ヴィジョン」とルビが振られる)。 原則的に以下のような特徴を持っている。 スタンドは1人につき1体 1人のスタンド使いがまったく異なるスタンドを複数種類同時に持つことはない。強制的にスタンドを押し付けられることで、一時的に2つスタンドを持つことはある。 初期は「1人1体」「1人1つ」とだけ言われていたが、複数個のヴィジョンで1つのスタンドとカウントされる例(バッド・カンパニー、ハーヴェスト、セックス・ピストルズなど)がPart4以降に登場している。Part6ではフー・ファイターズがより厳密に「1人1能力」と説明した(この例は「非人間」「群体」「本体自身がスタンド」で、分身が作れる)。逆例で、1つのスタンドを複数人で共有する場合(在り方は異なるが、タトゥー・ユー!、D4Cなど)もある。 DIOは頭と身体が別人のものであるため、2つスタンドを所有している。頭であるDIOがザ・ワールド、身体のジョナサン・ジョースターがハーミットパープル(仮)という配分である。 スタンドは固有の特殊能力を持つ スタンドは本体の性格、願望、才能などが能力に昇華されたものである。単純な攻撃用の能力だけでなく、念写や自然現象への干渉など、多岐に渡る。 完全に同じ能力のスタンドは、一部の例外を除き本編に登場しないが、ありえないと明言されているわけではない。 スタンド能力は遺伝したり、親族に影響を与えて連鎖的に発現させたりするが、スタンド自体は本人のものなので、血縁者同士のスタンドの特徴が似通っている場合(スタープラチナとストーン・フリーなど。またジョナサンの血と肉体を介したスタープラチナとザ・ワールドの類似も顕著な例。極端に似ている例として、ブンブーン一家のトゥーム・オブ・ザ・ブーム ワン/ツー/スリー)もあれば、そうでない場合(ハーミットパープルとスタープラチナ、バッド・カンパニーとザ・ハンドなど)もある。 スタンド使いがそれぞれ人間である場合には、スタンドを介してテレパシーのように会話できる。 スタンドを見ることができるのはスタンド使いだけ スタンド能力が、世間ではいわゆる「超能力」とみなされている理由の一つは、スタンド使いでないとスタンドを視認することができないからである。 スタンドが物質・物体と同化して実体化している(ストレングス、ホウィール・オブ・フォーチュン、サーフィス、シルバーチャリオッツ・レクイエムなど)場合、スタンド使いでない人間にも視認できる。また、現時点でスタンド能力を発現していないスタンド使いの資質を持つ者がスタンドを視認するケースも稀に存在する。 スタンドのヴィジョンは物体ではなく「エネルギーの形」であるため、背景が透けて見える。 スタンドに触ることができるのはスタンドだけ 見る場合と違って、スタンド能力を持つ人間であってもスタンドに直接触れることはできない(物質と同化するタイプのスタンドを除く)。 ただし、スタンドの方から物体に触る場合は、本体の意志によって触れるか触れないかを自由に調節できる。つまりスタンドは物質透過が可能であるが、厚さに限度はあり、力負けした際には逆に損傷、破壊される可能性もある。場合によっては、物体を触れないスタンドも存在する。 転じて、スタンドはスタンドでしか倒せないともしばしば言われる。ただし、スタンドを倒さずとも、直接本体を狙うことで、攻略自体は可能(後述)。例えば、オインゴ、ボインゴ、間田敏和などは、主人公とその仲間を直接襲おうとして結果的に一般人からの報復に遭い、病院送りにされている。 スタンドは本体(魂)の意思によって動く どの程度の意思を反映できるかは個体差が大きく、人間の反射神経や五感を遥かに超越した制御が可能である例から、自動操縦型のようにかなり大まかな命令しかできない例、極端なケースではスタンドの出し入れ以上の操作が不可能なものまで幅広く見られる。 スタンド自体が自我を持つケースもあるが、その場合も本体からの制御にほぼ支障のないものから極めて独立性の高いものまでまちまち。 例外として、本体の精神力不足などの理由で暴走を起こして本体の制御をまったく受け付けない場合(ホリィのスタンド、スーパーフライなど)もある。 シルバーチャリオッツ・レクイエムが暴走した際には、魂と共にスタンドも別人の肉体に入れ替わっており、ブチャラティの魂がディアボロの肉体でスティッキィ・フィンガーズを発動させるなど、スタンドが魂の意思によって動く様子が描かれている。 スタンドが傷つけば本体も傷つき、本体が傷つけばスタンドも傷つく 上述の通り、スタンドとは本体であるスタンド使いの生命力が像を成したものなので、それが傷つくとスタンド使いも傷を(主に、肉体の同じ部位に)受ける。 逆もしかりで、本体が傷つくとスタンドも傷つき、死亡するとスタンドも消滅する。本体が意識を失うとスタンドが出せなくなったり、ダメージを受けすぎるとスタンドを動かすことができなくなる(最初期、アヴドゥルの熱で承太郎が呼吸を封じられた結果、スタープラチナが弱まったというケースが典型例)。そのため、強力なスタンドを攻略するために無防備な本体を攻撃するという戦法がしばしば取られる。 このルールは特に人型スタンドに顕著であるが、個別の例外もいくつもある。ダメージの程度によっても変わる。また複数体の像からなる「群体型」はダメージが分散する他、本体へのダメージがスタンドへフィードバックされない。本体が重傷を負って制御が不安定になったり、気を失ったりすればスタンドは消えるが、群体型で半自律タイプのセックス・ピストルズは本体であるミスタが重傷を負って気を失っても無傷のまま行動することが可能だった。 射程距離がある 個々のスタンドごとに、本体から離れて行動できる距離に上限がある。原則的に射程距離の長さと力の強さは反比例の関係にある。遠くまで行けるスタンドは力が弱く、そうでないスタンドは強い。スタンド能力は、おおまかには近距離パワー型と遠隔操作型に大別される。 本体のそばに立つ射程距離2メートルほどのスタンドは近距離パワー型に分類され、20メートルにもなれば遠隔操作型になり、50メートルにもなるとかなり長い部類とされる。中には数百キロメートルという極端に長い射程を持つスタンドや、射程距離が無限とされるものも存在する。 厳密には、「本体を中心としたスタンドヴィジョン自体の行動可能範囲」と、「スタンドヴィジョンを中心とした能力の効果範囲」の2種類があるといえるが、スタンドパラメータでも評価基準が統一されていない。 特殊タイプとして、自動操縦・自動追尾のスタンドがある。これらは遠距離でも強いパワーで攻撃できるが、複雑な動作や命令ができない場合が多い(別途後述)。 スタンドは成長する スタンド使いの精神的な成長(スタープラチナが時間停止能力に覚醒したケースなど)や外的要因(「矢」で刺される(レクイエム化)、「天国へ行く方法」を実行する(ホワイトスネイクの進化)など)によっては、新能力に目覚めることがある。また、同時にスタンドヴィジョンの外見も変わる場合があり、この場合は従来の能力は失われることもあれば(ホワイトスネイク→C-MOON→メイド・イン・ヘブン)、継承することもある(エコーズ、タスク)。また、訓練によってスピードや射程距離や精密動作性といったスタンド自体の能力を向上させることも可能である(シルバーチャリオッツ)。パラメータ「成長性」で表される。
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