システィーナの伝道師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 17:33 UTC 版)
破壊神ウルグの復活を目論む秘密結社。「システィーナ」とはウルグが愛した女性の名であり、すべてのソウルの生みの親。皆ウルグを復活させる為に行動しているが、真にウルグの復活を望むものは一人もおらず、各々の最終目的は異なる。 エルファス★ 神の使者を名乗る少年。世界各地で終末思想を説きながら奇跡を起こし、「救世主」として信者を増やしている反面、何かと身分の高い者や軍人からの迫害が絶えない。その正体はシスティーナの伝道師の一人にしてノトゥーン施文院の残党の首領。最愛の姉・イズをネメアに略奪された末にエリュマルクに殺された事で全てを憎み、世界を滅ぼそうと目論んでいる。各地での行動も全ては世界を滅ぼす為の下準備であり、無印では黒幕として主人公達と最後に対決し、死亡時に闇の巨人を復活させる。演説時は厳かな喋り方だが、普段は年相応の口調。 インフィニット以降では自身が植え付けた信仰心を利用して世界中の人間のソウルを集め、自らが神となる。しかし大勢の人間の意識に呑まれて自我を無くし、神とは名ばかりの操り人形と化すという皮肉な末路を辿り、闇の王女の都合の良い道具になってしまう。姉の死という絶望によって世界の全てを恨んでいたが、神と化した際にはシャリに「その程度の痛みなんて誰でも持っている」と嘲笑われた。闇の王女が倒されると主人公達の前に再び現れる。敗北後は人の姿に戻って消滅し、世界中のソウルも元に戻った。 主人公にとって最大の敵の一人であるが、遭遇した際の対応次第では主人公に心を開いていき、死後に改心して主人公に感謝しながら消えていくエンディングがある。プラスでは途中で完全に改心させる事が可能で、仲間にできる。その場合は魔王バロルが最後の敵となる。 ゾフォル 元ディンガル帝国宰相。システィーナの伝道師の一人で、先帝バロルを闇に堕として魔王にした張本人で狡猾な性格。予言の力を持っており、ネメアやザギヴに関する予言をことごとく的中させるが、不吉な未来しか垣間見られないのに加えてそれを変えられない自分の力に絶望している。プラスに於いてプレイ次第では魔王バロルの復活を望んでいるのを自分の口から明かす。序盤のうちは「いずれ殺し合うが、今はその時ではない」と、主人公を自分の住処に招き入れ、時には知識を授ける事もある。しかしやがて敵対し、様々な事件を起こす。最期はソウルリープの事件か、或いは最終決戦で主人公に倒される。 ジュサブプロス システィーナの伝道師の一人で、眼鏡とニヒルな言動が特徴のダークエルフ。次元を操る能力を持ち、見る者全てを片っ端から容赦なく手にかける残忍な性格だが、「自分が初めて命を狙われたのが6歳の時だった」という理由から「6歳未満の子供は殺さない」というポリシーを持っている。実はウルグを軽蔑しており、自身が「あのお方」と呼ぶ神を復活させるのが目的。ゼグナ鉱山にてネメアを次元のはざまへと落とす。その後はアズラゴーザを復活させるべくオイフェ一行を利用しようとするが、主人公に敗れ、「日の下で死にたかった」と悔いながら死亡した。ここで倒していない場合はラストダンジョンで戦う。 シャリ☆ システィーナの伝道師の一人で「虚無の子」と呼ばれる全てが謎に包まれた少年。バイアシオン大陸の各地に出没しては様々な事象を引き起こし、善悪の区別なく故人を含めて他者が叶えようにも叶えられなかった願いを叶えるべく行動している。性格は残忍で、相手を精神的に追い詰めたり、凶悪なモンスターを召喚してまるでゲームを楽しむように数々の事件を起こす。主人公とはある意味強い因果関係にあり、物語の中核を担う人物の1人である。「東方博士」の異名に違わず古代の魔法技術や魔道器に詳しい。 その正体は光も闇も呑み込む絶対的な虚無から生み出され、光と闇の狭間に渦巻く「叶えられなかった願い」に命を与えられた本物の「虚無の子」。光も闇も善も悪も無く、願いを叶える為だけに存在する(ゲーム上の属性は闇)。それが如何なる結果を齎そうと、ただ願いを救い続けている。プラスではジリオンとイーシャを救うなどもしており、必ずしも絶対悪ではないにしても本作の事件の多くは彼が見境なく願いを叶えた結果でもある為、ある意味では禍の根源と言える存在である(最終的な敵であるエルファスや闇の王女すらも「世界を滅ぼす願い」を叶える為の産物に過ぎない)。最期は「世界を救う願い」である主人公によって倒されるが、特定のエンディングでは再び姿を見せる。
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