システィーナ礼拝堂壁画とは? わかりやすく解説

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システィーナ礼拝堂壁画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 15:46 UTC 版)

ルネサンス期のイタリア絵画」の記事における「システィーナ礼拝堂壁画」の解説

1477年ローマ教皇シクストゥス4世は、バチカン宮殿付属の手入れ十分になされず放置されていた礼拝堂改築開始した。この礼拝堂シクストゥス4世教皇名(伊: Sisto IVにちなんシスティーナ礼拝堂名付けられ内部装飾として内壁中央までのフレスコ画16点、さらにその上部に歴代教皇肖像画を描く計画立てられた。 1480年フィレンツェ活動していた芸術家ボッティチェッリペルジーノドメニコ・ギルランダイオコジモ・ロッセッリ らにシスティーナ礼拝堂内装壁画制作依頼された。フレスコ画題材として「旧約聖書」から「モーゼ生涯物語」、「新約聖書」から「キリスト生涯物語」が選ばれそれぞれの物語補完する絵画同時に描かれることになった。『キリスト誕生』と『モーゼ発見』が主祭壇隣接した壁面描かれその間には『聖母被昇天』の三連祭壇画置かれていた。これらの絵画ペルジーノ作品だったが、後年ミケランジェロ『最後の審判』を描くにあたって失われている。 現存する12点フレスコ壁画から、システィーナ礼拝堂壁画に携わった画家たちが高度な技術持ち主であったことと、それぞれの作風技法も全く異なっていたにもかかわらず協調して壁画制作あたったことが見て取れるフレスコ画には男性女性子供、さらに天使から古代エジプトファラオ悪魔にいたるまで数多くモチーフ描かれており、これらを描きあげた画家たち才能すべてが凝縮されている。すべてのフレスコ画には背景として風景画描かれているが、これはそれぞれの画家たち人物像大きさをそろえようとしたためであり、余った画面上部風景と空が描かれることになった風景画部分主題とは別の場面小さく描かれているフレスコ画もあり、ボッティチェッリの『らい病者の浄め』には『キリスト誘惑三景画面上部描かれている。 ペルジーノの『聖ペテロへの天国の鍵の授与』は、その構成明快さ平易さにおいて特筆すべき寓意満ちた美し作品で、群衆中にはペルジーノ自画像描かれている。町並み描写には透視図法用いられており、背景二つ凱旋門ペテロローマ大司教であることを、中央の八角形建物洗礼堂、あるいは古代ローマ霊廟象徴している。

※この「システィーナ礼拝堂壁画」の解説は、「ルネサンス期のイタリア絵画」の解説の一部です。
「システィーナ礼拝堂壁画」を含む「ルネサンス期のイタリア絵画」の記事については、「ルネサンス期のイタリア絵画」の概要を参照ください。

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