サインの文字に変更を加えた事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 05:34 UTC 版)
「ハリウッドサイン」の記事における「サインの文字に変更を加えた事例」の解説
このサインに、物理的な変更を加えることは違法である。過去においては、商業的目的による一部の文字の変更を市当局が認めたこともあったが、現在では変更は許されていない。これは近隣住民からの反対や、過去におきた事故によるところが大きい。しかし、許可なく非公式にサインに変更が加えられたことは何度もあり、しばしば大きな注目を集めることになった。特によく知られた事例として、以下のようなものがある。 HOLLYWeeD – 1976年1月、大麻を合法化する州法が可決されたのを受けて。学校で美術を学んでいたダニー・ファイングッドが課題の制作として行い、学校においてこれは「A判定」を受けた。無許可であったが、逮捕や起訴されることは無かった。(「weed=草」は大麻を意味する隠語)。その後2017年にも同様の事例が発生。 HOLYWOOD – 1977年4月、復活祭(イースター)の朝の礼拝に際し、ハリウッド・ボウルから見えた(「holly=ひいらぎ」を「holy=聖なる」に変更) HOL YWOOD – 1978年、ローマ教皇ヨハネ=パウロ2世の訪問の際には、2番目の「L」に覆いがかけられた。 "GO NAVY" 1983年12月、陸軍士官学校対海軍兵学校のフットボールの試合が史上初めて(また、現時点で唯一)西海岸で開催された際、海軍士官学校生徒のグループが、許可を得てサインに覆いをかけた (D. Weiss, USNA'85/instigator & PM) 。 RAFFEYSOD – 1985年1月1日、この変更がなされた。当初、意図は謎とされたが、後には、無名のロックバンド the Raffeys にちなむものと見なされるようになった。 FOX – 1987年4月、フォックス放送によるネットワークの宣伝。 CALTECH – 1987年5月、(行政区画として)ハリウッドが成立してから百周年を迎えたとき、カリフォルニア工科大学(略称:Caltech)が行なった数多くの悪ふざけのひとつ。 OLLYWOOD – 1987年7月、イラン・コントラ事件の聴聞のとき(「Olly」は「Oliver」、すなわちオリバー・ノースのこと)。 1991年4月、湾岸戦争の終結を祝って、サインの周りに黄色いリボンが飾られた。これは、the Hollywood Salutes Gulf Veterans Celebrations(「湾岸戦争の兵士に敬礼するハリウッドの祝典」の意)に関連したものであった (D. Weiss, USNA'85/instigator & PM)。 1992年、映画『クールワールド (Cool World)』の宣伝活動の一環として、ホリー・ウッド (Holli Would) (キム・ベイシンガー扮するセクシーなヒロイン)の高さ75-フート (23 m)の書き割りが、ちょうどサインの上に座っているような形で設置された。この変更は、地元住民の怒りを買い、この変更を施されたサインの除幕の際には、住民たちがピケを張る騒ぎとなった。 OIL WAR – 1991年、湾岸戦争に際して。 PerotWood - 1992年、アメリカ大統領選挙に独立候補として出馬したロス・ペロー (Ross Perot) を支援して。 GO UCLA – 1993年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA)と南カリフォルニア大学 (USC)の間で毎年恒例となっているアメリカンフットボールの試合に際して。この悪戯は、UCLAの学生団体 Theta Chi Fraternity (ΘΧ) の20名が実行したもので、彼らは結局不法侵入の罪に問われた。この事件は、1994年に10万ドルをかけて設置された監視カメラや動体感知装置を含む保安システムの導入を早めることになった。 JOLLYGOOD - 2000年、ヴァージン・アトランティック航空がロサンゼルスとロンドンの間に直行便を就航させた際の宣伝として。「jolly good」は「素晴らしい」の意。 SAVE THE PEAK – 2010年2月11日、サイン周辺の土地を不動産開発から守るために The Trust for Public Land が展開した運動の一環として、サインの文字に覆いがかけられ、「SAVE THE PEAK」(頂上を救え)と記した幕が張られた(上記参照)。この作業は語の冒頭から1文字ずつ進められたため、その途中では、「SALLYWOOD」(Sally Woodは、19世紀のアメリカの女流小説家)、「SAVETHEPOOD」(綴りは異なるが「Save the pooed」=「うんちした奴を救ってやれ」と解せる)といったサインが現れ、話題となった。 HOLLYBOOB - 2021年2月1日、Instagramに胸の写真が掲載出来ない規約に不満を持っていた女性が世間の注目を集める目的で実行。不法侵入で6人が逮捕されたが、ハリウッドサインに損傷はなかったため、すぐに釈放された。なお、「BOOB」は日本語で「おっぱい」のことである。
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