ゴドス軍とは? わかりやすく解説

ゴドス軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 04:34 UTC 版)

イスラム革命防衛隊」の記事における「ゴドス軍」の解説

詳細は「ゴドス軍」を参照 国外で特殊作戦のために、イラン・イラク戦争中に特殊部隊、ゴドス軍(نیروی قدس、ニールーイェ・ゴドス、日本など国外では「コッズ部隊(Quds Force)」と表記されることが多い)を創設した兵力は5千人から1万5千人推定されている。司令官はエスマイル・カーニ将軍。これは、非伝統的戦闘役目を持つ特殊部隊世界中様々な軍事組織に支援訓練提供していることが知られている。 任務は、イラン支援する各国イスラム教シーア派武装組織ヒズボラハマースイラクシーア派民兵等)に対す軍事訓練活動調整敵国イスラエルアメリカサウジアラビアバアス党支配時代イラク)に対す破壊工作国外イラン反体制派違法殺害である。元CIA工作員ロバート・ベアによれば、ゴドス軍の構成員通信傍受警戒して電話などの通信機器では無く伝令使って互いに交信しているとされる[要出典]。西側情報によれば1979年〜1996年70人以上の反体制活動家が暗殺された。著名なテロ行為中には、元イラン首相シャープール・バフティヤール(1991年8月パリ)と、クルディスタン民主党指導者サーディフ・シャラーフ=キンディ1992年9月ベルリン)の暗殺がある[要出典]。 また日本でも無関係でなく、1988年出版されサルマン・ラシュディ小説悪魔の詩』に対しホメイニーラシュディ出版に関わった者への死刑宣告するファトワー発した際、同書邦訳した筑波大学助教授五十嵐一が、1991年大学構内何者かにより殺害される事件発生した悪魔の詩訳者殺人事件)。未解決のまま公訴時効となったものの、ゴドス軍による犯行であるとする説が提示されている。 ゴドス軍が最初に関与した疑われているテロ活動は、1983年レバノン首都ベイルート起きたアメリカ海兵隊宿舎爆破事件である。また、1994年アルゼンチンブエノスアイレスにあるユダヤ文化センター爆破テロや、1996年サウジアラビアフバル起きたアメリカ兵19人が死亡したフバルタワー爆破事件もゴドス軍の犯行若しくは支援があったと言われている。 2007年発表されアメリカ戦略国際問題研究所報告書によれば各国にあるイラン大使館にはゴドス軍のための特別かつ極秘の「部門」が設置されており、大使館職員との接触禁止されているという。また駐在大使もゴドス軍がどういう活動をしているのか把握していないとされる[要出典]。 イラク戦争ではイラク国内反米勢力支援した2011年7月には、イラク駐留アメリカ軍ブキャナン報道官イラク活動するシーア派武装組織カターイブ・ヒズブッラーによる攻撃が、ゴドス軍が支援によって増加していると語った2007年2月インタビュー当時ジョージ・W・ブッシュ大統領もゴドス軍がイラク国内のテロ組織IED供給した主張していた。 また、アルカーイダとの関係も指摘されている。2001年始まったアメリカ軍主導アフガニスタン空爆以降イラン逃亡したウサーマ・ビン・ラーディン息子サアド等、アフガンから逃亡してきた複数アル=カーイダ幹部接触していたとされるこの際サアドが同組織ナンバー2にあたるアイマン・ザワーヒリーとゴドス軍との間の交渉仲介しとされるまた、西側情報当局アフガニスタン情報機関によればターリバーン指導部国際治安支援部隊との戦闘備えるため、支援求めてゴドス軍幹部接触した主張している。 イラン政府革命防衛隊アサド政権支援のためシリア内戦介入していることを認めており、ゴドス軍も派兵されているとの報道もある。シリアイラクまたがって活動するISILに対してイラク側でのシーア派民兵作戦にも関与している。イラク政府アバディ首相は「スレイマニ氏との協力秘密でも何でもない」と語っている。2015年10月7日には、シリア国内活動中だったホセイン・ハメダニ(英語版)ゴドス軍副司令官兼シリア派兵イラン軍司令官ISILからの攻撃を受け戦死している。

※この「ゴドス軍」の解説は、「イスラム革命防衛隊」の解説の一部です。
「ゴドス軍」を含む「イスラム革命防衛隊」の記事については、「イスラム革命防衛隊」の概要を参照ください。

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