分派の傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/03 23:53 UTC 版)
現在、マフディー軍は分派傾向にあるといわれる。一部の分派はイランの支援のもと先鋭化し、主流派と衝突しているという。これら通称「特別グループ」は同国から武器を提供され、配下のマフディー軍をイラン国内で訓練させているという。指導者はハイダル・マフディー・ハドゥーム・アル=ファワディー。これら特別グループがスンナ派住民の殺害、多国籍軍に対する攻撃を仕掛けていると思われる。この特別グループらは、ムクタダー・サドルですら統制が執れず、命令にも従わないという。多国籍軍によると特別グループの支援において、主要な役割を果たしているのは、イランの革命防衛隊・アル=ゴドス軍とレバノンのヒズボッラーであるとしている。事実、米軍やイラク軍による活動で特別グループの拠点から、イラン製兵器が押収されている。訓練キャンプは、イラン国内にあり、テヘラン、ゴム、アフヴァーズ、マシュハドに存在するとされる。キャンプの責任者は、アル=ゴドス軍のガーセム・ソレイマーニー准将。 ここで特別グループは、即席武器や新型路上爆弾の製造、組織の細胞の編成、連絡方法、暗殺手段などの訓練を受けている。また、アル=ゴドス軍とヒズボッラーからRPG-29を提供されている。 訓練キャンプには、指名手配されているシーア派民兵の3人の指導者、ハッジ・マフディー、ハッジ・サミール、バキル・アッ=サーイディーが居り、それぞれ、「アサイブ・アル=ハク」「カターイブ・ヒズボッラー」などの過激派組織を指導している[要出典]。 また、マフディー軍の内部に政治信条や思想を特に持たない犯罪者が入り込み、市民に対する徴税や殺人、密輸などを行なっているとされる。これら「特別グループ」や犯罪者グループに反対する「現実派」、彼ら曰く「高潔なマフディー軍」という名の一派が結成され、積極的に米軍やイラク軍に上記の幹部やメンバーについて情報提供している。また、ムクタダー・アッ=サドルもマフディー軍の精鋭部隊を使って、米軍に捕らわれる前に、急進派や犯罪者グループらを処罰しているという。
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