分派と異端
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 07:43 UTC 版)
宗教では同じ宗教内部で、崇拝(崇敬)対象や教学の違いから「分派」が生じるのが普通である。宗教が自己発展過程で自然的に分派を生み出す場合もあるが、多くの場合、分派の形成にはシンクレティズム過程が関係する。 宗教内部において分派が成立するとき、分派間で主導権の争奪が起こることがある。このとき、古くからの伝統を継承すると称する分派が自己の教派を正統とし、争う相手の分派を異端とする事態が生じることがある。宗教が改革される場合、改革された新しい分派が自己を正統とし、旧弊な分派を異端とする場合もある。異端と正統は相対的な関係にある。 シンクレティズム過程で新しい教派・分派が生まれたとき、この分派は異端とされることがある。しかし、シンクレティズムの程度によっては、新しいシンクレティズム宗教は、最初から自己は、元の諸宗教とは異なる「異教」だという自覚を持っていることがある。異教の自覚や認識には、様々な要因が関係する。
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