クライアントBOTとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > クライアントBOTの意味・解説 

クライアントBOT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/14 09:27 UTC 版)

ボット (ゲーム)」の記事における「クライアントBOT」の解説

クライアント側ボットとは、主にオンラインゲームマルチプレイヤーゲームにおいて、本来プレイヤーが行操作射撃・攻撃回復など)をプレイヤーに代わって行うものである。たいていの場合において、経験値溜めるための狩りなどといった単純作業繰り返し作業など、地道かつ時間を要し、あまりプレイヤーやりたい思わない作業行為代行させるため、その楽をして得をとろうとする姿勢や、他者の迷惑となったゲームバランス破壊しかねない存在となることから、プレイヤーからは規約違反該当しない場合でも非難対象とされることが多い。 画像パケットなどによる判定行わずに、単純にマウス操作キーボード操作繰り返すだけのマクロは、ボットではなくマクロ呼ばれることが多い。また、ボット使用する者をBOTTER(ボッター)と称する事が多い。 ボット使用を巡る問題点としては、主にRMT業者電気通信事業法無視し不正に設置したサーバなどからゲーム運営企業サーバ群に対しパケット送信信用毀損罪・業務妨害罪抵触しつつも不正に利益を得る事例顕著である。中にはインターネット上でプログラム公然と売買されているものもある。また公認RMT行っている運営会社等で公式製チートツール配布したり、意図的に公式製ボット流し利益得ている場合もある。或いは配布したボットトロイの木馬仕込んでおき、知らず使用したユーザーIDパスワード個人情報盗んでアカウントハックをするというケース存在する過去成功収めた一部オンラインゲーム中にすら、不正なボットチート蔓延によってサーバ過剰な負担掛かりデータトラブルが続発したり、正規ユーザープレイ阻害されるなどした結果、不満を抱いたライトユーザーたちに見捨てられたり、各所でプレイモラルの崩壊起きたりゲーム内経済・物価事実上破綻するなど、ボット跳梁跋扈により現在では末期的な様相呈しているものが少なからず見られている。また、ユーザーボット使用しない事を前提とした基本設計行っている多数ゲーム運営会社製作会社は、ボット存在によりユーザーのプレイスタイルの把握困難になったり、ゲーム内バランス設定経済システム維持困難になるなどの被害もあり、ボット使用禁止している場合が多い。だが、結局のところ、運営会社ボット蔓延食い止められなかった、あるいはボット放置した事がゲームバランスのみならずゲーム性というそれ自体事実上喪失にまで繋がっているケース少なからず見られる。 さらに進んでシステム根本重要な部分陣営間の勢力争い構図作られているオンラインゲームでは、ライバル陣営ボット大量に配置することでライバル陣営プレイヤーたちの狩場狩り機会奪いさらにはプレイ意欲喪失させ、あげくにはそのボット達の狩り利益横流しさせて自陣営側の活動有利に進めようとするなどの行為行われており、この様一部プレイヤーによる自己の利益のための行為で、ゲームそのもの成立できなくなりつつある状況すらもが見られている。 加えて、「ゴーストリプレイ」などの、ボットユーザー側で自由に作れるようなソフトウェア販売されている。これらを用いれば以前のようなプログラミングの高度な技術不要となり、ライトユーザーでも手軽にボット作成運用できるようになったことで、ボット蔓延拍車掛かっている。最近では不正ボット対抗する一般ユーザーが、自身の手効率よくボット排除するために「正義ボット」などの名目ボット使用するという悪循環すらもが見られる様になっている。 この様不正行為目的ボット氾濫によって深刻な事態陥った事で話題となったタイトルは、『ラグナロクオンライン』『リネージュ』『リネージュII』『テイルズウィーバー』等、主に韓国製のMMORPG中心に数多く存在している。これら以外でもボット横行食い止めるために、運営チーム・ゲームマスターの人的リソース少なからぬ割合ボット対策に費やさなければならない状況追い込まれタイトルは、日本国内外を問わず数多いまた、国を問わずコンピューターゲーム業界人材流動消長盛衰激し業界体質であることや、特にオンラインゲーム大国である韓国制作されているタイトルでは社内問題開発・運営方針を巡る労使間の対立による開発スタッフ運営スタッフの総入れ替え全員解雇などの事態ときおり見られること、ゲーム運営会社によるシステムチェックや監視の網を完全にくぐり抜けた監視の穴を衝く巧妙なギミック施されボット多く見受けられることなどもあって、真偽はまた別としても、数多くオンラインゲームのボットプログラムで、そのターゲットとしているオンラインゲーム運営中枢にいる技術スタッフ、あるいは開発運営携わった元関係者などの、極めて詳細な開発情報運営システム知る人物が裏側制作関与しているのではないか、などという疑念絶えない状況がある。

※この「クライアントBOT」の解説は、「ボット (ゲーム)」の解説の一部です。
「クライアントBOT」を含む「ボット (ゲーム)」の記事については、「ボット (ゲーム)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「クライアントBOT」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クライアントBOT」の関連用語

クライアントBOTのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クライアントBOTのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのボット (ゲーム) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS