キャラクターの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:09 UTC 版)
詳細は「キャラクター・ボーカル・シリーズ#キャラクターの利用」を参照 初音ミクは発売後キャラクターとしても人気が出たことからキャラクターをモチーフにしたイラストやアニメーションの作成といった、ファンによる二次創作が行われた。そうした状況に応える形で「ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)」とそれに基いた「キャラクター利用のガイドライン」が定められた。ライセンスの内容に沿ったものであればキャラクターを用いた無償の範囲での二次創作活動が公式に認められているほか、二次創作物の頒布のため「ピアプロリンク」という仕組みが提供されている。また、日本以外の利用者への対応のため、2012年12月に公式キャラクターイラストのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC 3.0(表示 - 非営利 3.0)でのライセンスも行われた。ただし、キャラクターのイメージを損なうような行為などについては規制されており、実際に成人表現を含む二次創作物などに対する対応が行われたケースもある。 なお、キャラクターの名称や画像を用いない楽器としてのみの利用の場合は公序良俗に反する歌詞を含むなどの一部の例外を除き、商用・非商用問わず使用は制限されていない。
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キャラクターの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 06:01 UTC 版)
「キャラクター・ボーカル・シリーズ」の記事における「キャラクターの利用」の解説
クリプトンは自社の所有するキャラクターについて不特定多数のクリエイターのために汎用の利用許諾契約やガイドラインを用意し、一定の範囲でユーザーによる利用を認めている。しかし、当初よりこのような体制がとられていたわけではない。 クリプトンは初音ミク発売前に「MEIKO」を使用した動画がニコニコ動画に投稿され一定の人気を集めているのを確認していたことから「初音ミク」を使用した動画がニコニコ動画に投稿されること自体は予測しており、動画の背景に使えるようにと発売に合わせて初音ミクの公式イラスト3枚をホームページで公開しユーザーが自由に使えるようにしていた。しかし予想外の大ヒットとなってキャラクターとしての人気が生じたことで音楽作品だけでなくキャラクターのイラストやアニメーション、3Dモデルといった作品もファンの手で作成されるようになり、CVシリーズのキャラクターはいわゆる二次創作の素材として広く活用されるものとなった。クリプトンは音を専門に扱ってきた会社であり、音楽以外の作品が作成されるのは全く予想していなかったとしている。元々製品パッケージ使用許諾契約書では公序良俗に反する歌詞を含む場合などの例外を除き商用・非商用問わず製品の合成音声を利用・公開することは許諾されており、またキャラクターの名称の利用についても商用利用を行う場合には許諾が必要と定めていた。しかしキャラクター画像の使用については定められておらず初音ミク発売から3ヶ月ほどは二次創作物をネットに公開するといった行為に対しては黙認状態となっていた。そうした状況を解消するため、クリプトンは2007年12月、キャラクター画像の利用に対するガイドラインが公開し、これによってキャラクター画像をモチーフにした二次創作画像についても非営利目的で公序良俗に反しなければ利用を制限していないことが明示された。ただしこの当時のガイドラインでは立体物、衣装は、ネットで共有したりマッシュアップすることができないという理由から除外されていた。ソフトウェアの使用許諾契約書に抵触することを懸念してゲームなどのプログラム類の創作物も当初は禁止されていたが、ユーザーからの要請が多かったことから、翌年2月には使用許諾契約書に抵触する場合を除き認められている。またガイドライン公開と同時にユーザー自身の作成した二次創作物を自由に投稿、融通し合うことの出来る投稿サイト「ピアプロ」も開設され権利者であるクリプトン自らがユーザーの手による二次創作を積極的に支援するという体制の整備が進められている。2009年6月4日にはクリエイターと正規の利用許諾契約を行うための「ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)」を制定しキャラクター利用のガイドラインを改定、キャラクターを用いた創作物の非営利目的での利用について許諾することが明示される形となった。またPCLやガイドラインではキャラクターの対価を徴収するような形での利用は認められていないが、個人や同人サークルによる非営利、有償の二次創作物の頒布の実情やニーズに対応するため非営利、有償の利用について複雑な手続きや内部審査無しで利用申請を行える「ピアプロリンク」という仕組みも提供されている。その後、日本だけでなく国外でも人気が高まっていったが、PCLは日本の国内法に準拠し日本語で記述されたものであるため、2012年12月、公式のキャラクター画像について国際的に実績のあるクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)のCC BY-NC 3.0(表示 - 非営利 3.0)でのライセンスが行われ、PCLだけでなくCCLでの利用も可能になっている。 なおユーザーによる創作物の中にはクリプトンと契約を交わし、キャラクターのイラストや名称などを使用して商品化されたものもある。またキャラクターのフィギュアなど企業の企画による関連商品も多数作られ販売されているが、その中には初音ミクのフィギュアにアイテムとしてネギ(初音ミク#初音ミクとネギを参照)を付属させるなどユーザーによる創作から広まった流行を取り入れたものも存在する。
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