エンジェリックチャイルドと天使たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 00:18 UTC 版)
「グローランサーIV」の記事における「エンジェリックチャイルドと天使たち」の解説
ブリュンティール・ソロ 声:子安武人 ラインファルツ基地所属のルイン・チャイルド。愛称はブリュン。剣術や魔法に秀でた逸材で、自分に厳しく他人に優しい性格。だが、なぜかクレヴァニールには厳しい面もある。ミュンツァーの襲撃後は消息を絶つ。 ラインファルツ基地を襲撃し、ヴァレリーを拉致したミュンツァーに自ら近づき、ヴァルカニア軍人となるがミュンツァーから内に秘めた意思を見抜かれ、ヴァレリーが実戦部隊に配属されたのは対照的に、後方の遺跡探索部隊の隊長にされる。その後、いくつかの遺跡を探索した後、ヴァルカニア軍を脱走する。 彼の正体は天使に対抗すべく生体改造を受けたエンジェリック・チャイルドであり、またクレヴァニールの実の兄でもある。冬眠から覚醒した時点で自らに託された使命を知っていたが、天使を倒す手段は伝えられていなかったため、デュルクハイム軍やヴァルカニア軍に入隊してその権限で各地の古代遺跡を巡り、情報収集をしていた。そして、希望の遺跡においてクレヴァニールやフレーネに自らの秘密を語る。その直後に遺跡を襲ってきた天使アキエルに対し、遺跡にあった対天使兵器エクスクリシブ・ロッドとフレーネのアストラルパワーを使って攻撃を仕掛け、アキエルの体を守る力場を消滅させる。戦いの果てアキエルを倒すも、無理をしたブリュンティールの体は限界に達しており、弟であるクレヴァニールに後を託して息を引き取った。 PSP版では死に際に自分とフレーネのアストラルパワーを全てクレヴァニールに託す。更に、生前に天使因子やエンジェリックチャイルドについて詳細に記したレポートを残していた事が判明し、世界を救うために身を削っていたクレヴァニールの大きな助けとなる。最終決戦後はヴェスターを倒したものの力尽きてただ一人異界に残されたクレヴァニールの前に魂となって現れ、「世話が焼ける」と呟きながら彼を元の世界へと送り返した。 アキエル 声:河本邦弘 男性型の天使。人類に対して攻撃を行う。物語の当面の敵である。 その正体は未来からやって来た使い魔であり(ただし「過去の世界」に来てから7000年以上経っており、作中の時代から見て「未来」といえるかどうかは不明)、未来世界が滅んだ原因である異世界からの侵略を阻止すべく、異世界との門を広げる召喚師を殺してきた。しかし幾ら召喚師を殺しても人間は召喚術を手に入れてしまう上に、自分達が提供した魔法消去装置の技術を魔動砲に転用したため、人間に愛想を尽かしてしまう。挙句、説得に向かったユリエルを利用してレプリカ天使を造り、差し向けて来たことで完全に人間と決別。人類に対して本格的に敵対行為を始め、2000年前に徹底的な破壊を行い、これによって人類の文明は一度滅んでしまった。 以降、しばらく人間が召喚術を手にしなかったため、2000年間は何もせずに済んだが、現代においては再び召喚術が使われだしたことにより破壊活動を再開。レプリカ天使を使役しつつ各地の魔法関連の施設、遺跡などを発見次第破壊し、多くの命を奪ったが、ブリュンティールやクレヴァニールの活動によって対抗策を練られてゆき、最期は希望の遺跡にてエクスクリシブ・ロッドの反アストラル結界「ディアボロスの檻」に閉じ込められ、ブリュンティールに力場を消滅させられた所を倒された。最期まで人間の愚かさを嘆きつつ、シュタイマン博士を想いながら消滅した。 ユリエル 声:藤臣香乃 女性型の天使。アキエル同様、異世界からの侵略を阻止すべく未来からやって来た。召喚師を殺す使命を果てし無く繰り返すうちに精神的に疲れ果て、召喚術を止めさせるため人間達を説得しに向かう。しかし、長きに渡って召喚師を殺戮して来た天使を人間達は迎え入れず、捕縛される。そしてエンジェリック・チャイルドや、レプリカ天使など、天使対策に利用されてしまう。その存在は現在では三つに分けられ、クレヴァニール、ブリュンティール、フレーネの中に宿っている。レプリカ天使 ユリエルを模して造られた対天使兵器。元はアキエルを抹殺するために製造されたが、逆に制御を奪われ、アキエルの操り人形と化した。量産も計画されていたが、第一号がアキエルに操られた為、人類の敵を増やすだけだと判断された事で計画は工場諸共凍結された。台詞は一切なく、また感情も希薄。容姿は一言で言えばユリエルの色違い。マギーが放った大砲の一撃により轟沈し、墜落したところをクレヴァニールたちに倒された。 シュタイマン博士 声:仁古泰 ブリュンティールが語る重要人物。 魔法文明の発達した遥か未来の世界の魔法科学者。その技術で天使を模した使い魔アキエルとユリエルを生み出すも、異世界からの侵略により未来世界は窮地に陥る。これに対しシュタイマン博士は最終手段としてアキエルとユリエルに異世界の侵略者への対抗兵器であるメダリオンを渡し、侵略を阻止すべく古代の時代に2人を転送する。なお、人間に愛想をつかしたアキエルが唯一、終始大切に思っている人間であった。
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