ウズベキスタン航空とは? わかりやすく解説

ウズベキスタン航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 06:54 UTC 版)

ウズベキスタン航空
IATA
HY
ICAO
UZB
コールサイン
UZBEK
法人番号 6700150004749
設立 1992年
ハブ空港 タシュケント国際空港
会員ラウンジ 会員ラウンジなし
航空連合 なし
保有機材数 33機(1機発注中)
就航地 56都市
本拠地 ウズベキスタンタシュケント
外部リンク http://www.uzbekistan-airways.co.jp/
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搭乗券

ウズベキスタン航空(ウズベキスタンこうくう、ウズベク語 : O‘zbekiston havo yo‘llari / Ўзбекистон ҳаво йўллариロシア語 : Узбекские Авиалинии英語 : Uzbekistan Airways)は、ウズベキスタンタシュケント本拠地としている航空会社である。国営航空会社であるため、ウズベキスタン国営航空とも呼ばれる。

概要

ソビエト連邦崩壊後、ウズベキスタンイスラム・カリモフ大統領は国立航空会社の設立を命じ、1992年1月28日にウズベキスタン航空が設立された。当初、国内の空港および交通インフラの整備を意図とし、その後国際線業界での競争力の向上を目指した。それはこの航空会社の初フライトがタシュケント〜ロンドン線とされたことからも特徴づけられた。

現在ではタシュケントから国内外50都市を結ぶサービスを提供しており、国際空港5カ所を含む11カ所の空港を所有。なお、他の航空会社との提携、連携やアライアンスへの加盟は行っていない。

国内線は過去アエロフロートに所属していた航空機を使用し開始された。国際線優先政策により、1993年よりエアバス機をリース。現在国際、国内線航路ではエアバス機とボーイング機を混在して使用している。

ちなみに、2レターコードの「HY」はウズベク語の「航空路(havo yo‘llari、英語ではAirline)」からとられたものである。国名や会社名ではなく「航空路」という語をIATAやICAOのコードとして使用する事は非常に珍しいケースである。

歴史

  • 1992年1月28日に、ウズベキスタン航空が設立された[1]。ロンドン、クアラルンプール、テルアビブ、デリー、カラチ、北京へ新規就航。
  • 1996年、ボーイング767を新規導入。
  • 1998年、Il114導入。
  • 1999年、ボーイング757を新規導入。
  • 2010年、エアバスA320新規導入。

日本との関係

日本への運航便

ウズベキスタン航空 日本への運航路線
便名 路線 機材
HY527/528 タシュケント 東京/成田 ボーイング787-8
チャーター便運航実績
路線 期間
サマルカンド 東京/成田 2016/4
2017/8-2017/10
2018/9-2018/10
仙台 2017/10
福岡 2017/4、2017/9
タシュケント 名古屋 2017/8-2017/10
関西
仙台 2017/10
福岡 2017/4、2017/9
グアム 松本 2019/1

日本との歴史

  • 1994年には大阪、名古屋、宮崎からチャーター便の運行がスタート。
  • 2001年4月から、週2便でタシュケント-成田-関西、およびタシュケント-関西-成田を結ぶ定期便を運航。
  • 2011年4月よりタシュケントから成田への直行便となった[5]
  • 2013年10月25日をもって運休。
  • 2014年4月4日からタシュケント-成田線が運航再開[6]
  • 2020年8月には、新型コロナウイルスに伴う帰国チャーター便が運航され、日本には8月7日にボーイング787を用いたチャーター便が飛来した[7]
  • 2022年8月18日より、新型コロナウイルスにより運休していた、成田-タシュケント線の運航を再開[8]

就航都市

ウズベキスタン航空 就航都市 (2025年7月現在)
就航都市 空港 備考
CIS諸国
ウズベキスタン タシュケント タシュケント国際空港 ハブ空港
アンディジャン アンディジャン空港
サマルカンド サマルカンド国際空港
ヌクス ヌクス空港
ナヴォイ ナヴォイ空港
ナマンガン ナマンガン空港
カルシ カルシ空港
フェルガナ フェルガナ国際空港
ブハラ ブハラ国際空港
テルメズ テルメズ空港
ウルゲンチ ウルゲンチ国際空港
ロシア連邦 モスクワ ドモジェドボ空港
ヴヌーコボ空港
サンクトペテルブルク プルコヴォ空港
ソチ ソチ国際空港
グロズヌイ グロズヌイ国際空港
マハチカラ マハチカラ・ウイタシュ国際空港
ミネラリニエボディ ミネラリニエボディ空港
エカテリンブルク コルツォヴォ国際空港
ニジニ・ノヴゴロド ストリギノ国際空港
カザン カザン国際空港
サマーラ サマーラ国際空港
ウファ ウファ国際空港
ペルミ ペルミ国際空港
オムスク オムスク・ツェントラーリヌイ国際空港
ニジネヴァルトフスク ニジネヴァルトフスク国際空港
ノヴォシビルクス トルマチョーヴォ空港
クラスノヤルスク イェメリャノヴォ空港
イルクーツク イルクーツク国際空港
ハバロフスク ハバロフスク空港
ウラジオストク ウラジオストク国際空港
ベラルーシ ミンスク ミンスク・ナショナル空港
カザフスタン アルマトイ アルマトイ国際空港
アスタナ ヌルスルタン・ナザルバエフ国際空港
キルギス ビシュケク マナス国際空港
タジキスタン ドゥシャンベ ドゥシャンベ空港
トルクメニスタン アシガバード アシガバード空港
アゼルバイジャン バクー ヘイダル・アリエフ国際空港
アジア
日本 東京 成田国際空港
韓国 ソウル 仁川国際空港
中国 北京 北京首都国際空港
杭州 杭州蕭山国際空港
ウルムチ ウルムチ天山国際空港
ベトナム ニャチャン カムラン国際空港
マレーシア クアラルンプール クアラルンプール国際空港
タイ バンコク スワンナプーム空港
インド デリー インディラ・ガンディー国際空港
ムンバイ チャトラパティ・シヴァージー国際空港
パキスタン イスラマバード イスラマバード国際空港
ラホール アッラーマ・イクバール国際空港
アラブ首長国連邦 ドバイ ドバイ国際空港
サウジアラビア リヤド キング・ハーリド国際空港
ジッダ キング・アブドゥルアズィーズ国際空港
ジョージア トビリシ トビリシ国際空港
バトゥミ バトゥミ国際空港
イスラエル テルアビブ ベン・グリオン国際空港
トルコ イスタンブール イスタンブール空港
アンカラ エセンボーア国際空港
ヨーロッパ
フランス パリ シャルル・ド・ゴール空港
イギリス ロンドン ヒースロー空港
ガトウィック空港
ドイツ フランクフルト フランクフルト空港
ミュンヘン ミュンヘン空港
スペイン マドリード アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
イタリア ローマ フィウミチーノ空港
ミラノ ミラノ・マルペンサ空港
ラトビア リガ リガ国際空港
アフリカ
エジプト シャルム・エル・シェイク シャルム・エル・シェイク国際空港
北アメリカ
アメリカ合衆国 ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港

保有機材

運航機材

エアバスA320-200
ボーイング767-300ER
ボーイング787-8

 2025年4月現在

ウズベキスタン航空 運航機材一覧[9]
機材 運用

機数

発注

機数

座席 エンジン VIP機
C Y
エアバスA320-200 11   ー 12 138 150 CFM

CFM56-5B4

うち2機(UK002,UK32000)
エアバスA320neo   10  ー 12 138 150 CFM

LEAP-1A26

エアバスA321neo 5
エアバスA330-200 2
ボーイング757‐200 6  ー 26 158 184 PW

PW-2037

22 168 190
ボーイング767‐300ER 9  ー 18 246 264 PW

PW-4062

うち1機(UK67000)
15 232 247
ボーイング787-8 6  14[10] 24 246 270 GE

GEnX-1B

うち1機(UK001)
24 222 246
貨物機
ボーイング767‐300BCF   2  ー   貨物 PW

PW-4062

    合計  35  0

退役済機材一覧

ウズベキスタン航空のIL-62M型機

なお、当社が発注したボーイング社製航空機のカスタマーコード3Pで、航空機の形式名は767-33PER となる。

脚注

  1. ^ ウズベキスタン国営航空・ホーム”. www.uzbekistan-airways.co.jp. 2025年4月5日閲覧。
  2. ^ ボーイング、ウズベキスタン航空初の787-8を納入 人道支援品を輸送 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年4月5日閲覧。
  3. ^ テルメズ空港で新旅客ターミナルの運用開始、ウズベキスタン航空が投資 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年4月5日閲覧。
  4. ^ ウズベキスタン航空、CIS諸国で最も発展した航空会社に選定 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年4月5日閲覧。
  5. ^ ウズベキスタン、「ウズベキスタン航空」新運航スケジュール発表!”. トラベルビジョン. 2025年4月5日閲覧。
  6. ^ ウズベキスタン航空、4月から成田/タシュケント線の定期便を再開へ FlyTeam 2014年1月15日付
  7. ^ 石川潤一:写真解説「READERS REPORTS 国内投稿写真ニュース」『航空ファン』通巻819号(2021年3月号)文林堂 P.105
  8. ^ sky-budget (2022年8月18日). “ウズベキスタン航空、本日2022年8月18日より東京/成田~タシケント線の運航を再開 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年4月5日閲覧。
  9. ^ Our fleet and seat configuration | Uzbekistan airways”. www.uzairways.com. 2019年8月11日閲覧。
  10. ^ sky-budget (2025年2月3日). “ウズベキスタン航空、2025年内に14機の787-8型機を発注へ | sky-budget スカイバジェット”. 2025年4月5日閲覧。

外部リンク


ウズベキスタン航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 19:18 UTC 版)

ウズベキスタン」の記事における「ウズベキスタン航空」の解説

ウズベキスタン航空がタシュケント国際空港アジアヨーロッパ主要都市間を結んでおり、日本にも成田国際空港に週2便定期便運航している。しかし運休多くスケジュール通りに動くか当日ならない判明しないこともあり、またマイレージも独自のフライトのみでしか加算できないため、マニアックな人好み航空会社となっている。タシケント国際空港にはアジアヨーロッパから各国航空会社乗り入れており、ソ連時代より中央アジアにおけるハブ空港的な存在となっている。ウズベキスタン航空は、日本からウズベキスタンへの旅客輸送ではなくイスタンブールテルアビブなどタシュケント以遠都市への旅客輸送がほとんどである為、国会で問題視されたが、法律禁止されていることではない。

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