CFMインターナショナル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 16:14 UTC 版)
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種類 | 航空宇宙 |
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業種 | 航空機エンジンの生産 |
設立 | 1974 |
創業者 |
GE・アビエーション ![]() |
本社 | |
製品 | ターボファンエンジン |
親会社 | GE アビエーションおよびスネクマ |
ウェブサイト | http://www.cfmaeroengines.com |
CFMインターナショナル (CFM International) はアメリカのGE・アビエーションとフランスのスネクマの合弁事業である。CFM56シリーズおよびLEAPシリーズのジェットエンジンの製造と保守に特化したジョイント・ベンチャーである。
CFMインターナショナルとCFM56シリーズの名前は親会社である2社の民間機用エンジンであるGEのCF6とスネクマのM56[注釈 1]に由来する。
合弁会社設立の背景
1970年代当時、スネクマは民間航空機のエンジンの市場への参入を模索していた。一方、ゼネラルエレクトリックは小型民間機市場用の高バイパスターボファンエンジンの当時の市場予測から開発費用が少なくてすむ旧式エンジンの改良にするか、当時最先端だったF101エンジンのコアモジュールを流用するか決めかねていた。スネクマがこの計画に参加する事で資金的な心配は払拭されたが、アメリカ政府の資金で軍用機用に開発したエンジンを他国との合弁事業で民間機市場へ向けて開発する事に新たな問題が浮上した。
1973年のニクソン-ポンピドゥー会談でこの問題について話し合われ、両社は合意して合弁会社であるCFMインターナショナルが設立された。
将来
CFM インターナショナルでは現在LEAP-Xとして知られる新型エンジンの計画が進行中である[2]。CFM56-5B と CFM56-7の後継機と位置付けられている。LEAP56では複合材の使用が増える事により10-15%燃費が向上する。ボーイング737MAXとエアバスA320neoへの搭載が想定される。CFMにとっての主な競合社はインターナショナル・エアロ・エンジンズだが、同社に次世代エンジンの開発の動きは無く、IAEのメンバーであるプラット&ホイットニーとロールス・ロイス[注釈 2]は独自設計のエンジンをボーイング737MAXとエアバスA320neo向けに目下開発中である。
また、CFM社は次機種LEAP-Xとオープンローター型エンジンの開発を並行して進めるとしている[3]。
製品
脚注
注釈
出典
- ^ Kennedy, Rick (2019年5月30日). “'Bowled over with a feather': When Safran Aircraft Engines went courting for GE”. GEアビエーション. 2022年7月25日閲覧。
- ^ GE - Aviation: LEAP56TM Technology: Raising the Bar Even Higher
- ^ [1]CFM partners renew vows, launch Leap-XCFM reveals next-generation engine plansCFM International Increases Open-Rotor
外部リンク
CFM インターナショナル
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「CFMインターナショナル CFM56」の記事における「CFM インターナショナル」の解説
輸出問題が解決したことにより、GEとスネクマは、推力10トン級のCFM56 エンジンの生産と販売のための、出資比率50対50の合弁事業であるCFMインターナショナル(CFMI)の設立に合意した。合弁事業は、公式には1974年に設立された。CFMIには、GEとスネクマの間のマネジメントと、エンジンを個別の顧客のために販売と整備をする、という主要な二つの役割があった。CFMIは、計画のために日々、決定を行った。主要な決定(一例として派生機種の開発)は、GEとスネクマによるマネジメントに先行する必要があった。 CFMIの取締役は、スネクマとGE(それぞれ5人ずつ)で分ける。CFMIの社長を助ける二人の副社長は、両社からそれぞれ一人ずつ選出される。社長は、スネクマから選出される傾向があり、オハイオ州シンシナティのGEの近くに本社を構える。 GEは、高圧タービン(HPT)、高圧圧縮機(HPC)、燃焼器など、スネクマはファン・低圧圧縮機(LPC)、低圧タービン(LPT)、ギアボックスなどを生産している。このエンジンの最終組み立ては、アメリカのGEのオハイオ州 Evendaleと、フランスのスネクマのVillarocheの、それぞれの工場で行われる。スネクマは同様に構造体、統合技術、ナセルの設計を担当し、当初は減速機もスネクマが担当していたが、GEの担当する部品と組み立てる効率を高めるために作業はGEに移行した。
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