イラク共和国の成立から湾岸危機までとは? わかりやすく解説

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イラク共和国の成立から湾岸危機まで(1958~1990年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 05:13 UTC 版)

日本とイラクの関係」の記事における「イラク共和国の成立から湾岸危機まで(1958~1990年)」の解説

1958年革命によりイラク一転して東側陣営になったものの、日本との友好関係継承された。1960年1月在イラク日本公使館大使館格上げ同年在日イラク公使館大使館格上げされた。1963年2月8日王政打倒クーデター立役者で約4年半ほど権力の座にあったアブドルカリーム・カーシム首相クーデター遭って失脚翌日処刑される以後1968年7月17日バアス党による無血クーデター起こってバアス党による一党独裁体制確立するまで、バアス党アラブ民族運動アラビア語版、英語版)の二派を中心とした権力闘争が続くが、いかな凄惨な権力闘争であろうとも、それがイラク国内にとどまる限り日本との関係を阻害する要因とはならなかった。この間1964年9月7日には日本イラクとの間で貿易協定発効し1968年5月7日には司法共助取極発効している。 1968年7月イラクバアス党による一党独裁体制確立したが、この頃から日本とイラクの関係際立った強化見せ始めた1970年代には両国の間で3つの協定結ばれ1974年11月11日技術協力協定発効1979年3月7日文化協定航空協定発効した民主主義体制日本一党独裁体制イラクとでは価値観相容れないようにも見えるが、1973年79年石油危機により産油国イラクとの関係強化急務となっていた日本と、1968年世界第二経済大国躍り出たばかりの新興国日本その後2009年まで40年渡って2位維持)との経済協力技術協力を必要としていたイラクとの間で、利害一致したのである1979年イラク隣国イラン革命起こって王制倒れイスラム共和国成立すると、同年11月首都テヘランアメリカ大使館暴徒乱入してアメリカ人人質に取る事件が起こるなど、ホメイニー率いイランアメリカとの敵対姿勢露わにした。1980年4月アメリカイラン国交断絶通告し経済制裁発動した。また、少なからぬシーア派住民抱え湾岸諸国にとってもイラン革命輸出による王制転覆考え得る最悪のシナリオであった。去る1979年7月17日イラクの大統領就任したばかりのサッダーム・フセインは、こうしたアメリカ湾岸諸国の反イラン感情奇貨として、1980年9月22日イランに対して戦争仕掛けた。サッダーム大統領目論見は図に当たり、アメリカ湾岸諸国からの支援もとよりソビエト連邦ヨーロッパ諸国からも支援を得ることに成功した日本引き続き戦時体制イラクとの交流保ち民間企業住友商事なども現地拠点引き揚げずに商売続けていた。イランイラク戦争1988年8月20日まで続いたが、この8年弱に渡る戦争仕掛けたサッダーム大統領国際的に糾弾されことはなく、日本とイラクの関係もまた良好なものであり続けた1989年1月昭和天皇崩御イラクからは、マアルーフ副大統領、ザハウィ上級外務次官アルリファイ駐日大使及び夫人の4名が大喪の礼参列した

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