アートによるまちおこし
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「長者町繊維街」の記事における「アートによるまちおこし」の解説
2000年(平成12年)、長者町織物協同組合創立50年に、商店街のシャッターにデザイン専門学校生がペイントをほどこした。これは青長会(長者町織物協同組合青年部)の発案で、高齢化の進行や不況により空き店舗や駐車場が増えている街の活性化を狙ったものである。長者町50年祭には2日間で6万人が訪れた。2001年からは織物組合の主催でゑびす祭りを開催。2002年には空きビルを「えびすビル」として再生、のちにえびすビルPart2(2003年)、Part3(2005年)ができ、カフェや雑貨店などが入居している。 2010年(平成22年)、「あいちトリエンナーレ2010」は「都市の祝祭」をテーマとし、長者町繊維街をメーン会場のひとつに選んだ。芸術監督建畠哲は「生きた街に非日常の風景を挿入し、高揚感やわくわくする感覚を生み出したい」と意図を語った。巨大壁画や光のアートなど12点の企画が選ばれ、2010年(平成22年)8月21日~9月12日、9月15日~10月3日、10月6日~31日の3会期に分けて展示された。そのうちのまことクラヴ「長者町繊維街の日常」では、長者町衣料卸会社「丹羽幸」荷さばき場がパフォーマンスの舞台として活用された。また、開催に先立ちプレイベントとして「長者町プロジェクト」が2009年(平成21年)10月10日~11月15日に実施された。長者町プロジェクトで製作された作品はそのまま残された。KOSUGE1-16《長者町山車プロジェクト かたい山車》では、戦時中に消失した山車に代わる現代版山車を作成。以後、長者町ゑびす祭りを飾る名物となった。 そのほか、2010年(平成22年)1月22日から3月26日まで、理解を深め楽しむための「トリエンナーレスクール」が毎週金曜日計10回、長者町繊維会館で開催された。 @media all and (max-width:720px){body.skin-minerva .mw-parser-output div.mw-graph{min-width:auto!important;max-width:100%;overflow-x:auto;overflow-y:visible}}.mw-parser-output .mw-graph-img{width:inherit;height:inherit} [全画面表示] 略地図1 瀧定ビル公開空地2 堀田商事4 喫茶クラウン5 万勝S館6 錦2丁目ビル7 旧玉屋ビル10 八木兵伝馬町ビル12 長者町繊維卸会館13 吉田商事15 丹羽幸株式会社ミクス館16 名古屋センタービル17 中愛18 アーバンネット伏見ビル20 伏見地下街 「あいちトリエンナーレ2010」長者町エリア会場、アーティスト、コンペ作品は下のとおり。 瀧定ビル公開空地:C01ダヴィデ・リヴァルタ 堀田商事株式会社:C02 志村信裕、C03 ナウィン・ラワンチャイクン 綿覚ビル:C04 ルシア・コッホ 喫茶クラウン:C05 淺井裕介 万勝S館:C06 市川武史、C07 ジンミ・ユーン、C08 マーク・ボスウィック 錦2丁目ビル:C09 メルヴェ・ベルクマン 旧玉屋ビル:C10 石田達郎、C11 山本高之、C12 小栗沙弥子、C13 青田真也 エルメ長者町:C14 トーチカ、C15 村田峰紀、C16 小栗沙弥子 ARTISANビル:C17 ジラユ・ルアンジャラス、C36 長者町壁画プロジェクト、C39 ポン吉旅日記、C42 metamorphosis 八木兵伝馬町ビル:C18 斉と公平太 旧モリリン名古屋支店ビル・1階荷さばき場:C19 KOSUGE1-16(コスゲイチノジュウロク)、C45 SIGNAL-GO-ROUND、Z16 Open Reel Ensemble 長者町繊維卸会館:C21 斉と公平太、C22 ナウィン・ラワンチャイクン、C23 淺井裕介、C24 ジュー・テュンリン、C34 長者町の光-アカリノラウンジ、C37 Mi Casa, Su Casa、C40 リズミカルム 浮雲、C44 Sign 吉田商事株式会社:C25 ナタリヤ・リボヴィッチ&藤田央 スターネットジャパンビル:C26 渡辺英司 丹羽幸株式会社ミクス館:Drawing Must Swim. 名古屋センタービル:C27 川見俊 中愛株式会社:C28 岡田昭徳、C29 倉田真愛美、C30 有吉達宏、C35 時を紡ぐ アーバンネット伏見ビル:C31 ケリス・ウィン・エヴァンズ 丹羽幸株式会社ミクス館南側空地:C32 淺井裕介 伏見地下街:C33 ルシア・コッホ、C35 時を紡ぐ、C38 伏見の為の接点、C41 アップカミング! 八百吉ビル:C44 Sign【p89図による】 以降、2013年、2016年にも長者町があいちトリエンナーレの会場として選定されている。 「あいちトリエンナーレ2013」長者町エリア会場、アーティスト、コンペ作品は下のとおり。 八木兵丸の内8号館:C01THE WE-LOWS/ザ・ウィロウズ(奈良美智+森北伸+青木一将+小柴一浩+藤田庸子+石田詩織+酒井由芽子)、C02 山下拓也 、C03 ケーシー・ウォン、C04菅沼朋香 吉田商事株式会社:C05 横山裕一 八木兵伝馬町ビル:C05 横山裕一 八木兵錦6号館:C06 シュカルト 名鉄協商パーキング長者町第5:C07 ウィット・ピムカンチャナポン 旧 MURASOU:C08 マーロン・グリフィス アートラボあいち:C09 インヴィジブル・プレイグラウンド、C10 西岳拡貴 、C27 ブーンスィ・タントロンシン 中部電力(株)本町開閉所跡地:C11 Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子) 常瑞寺:C12 ほうほう堂 旧玉屋ビル(M):C13 リゴ23 伏見地下街&地下鉄伏見駅連絡通路出入口:C14 打開連合設計事務所、C17 松藤孝一、C18 Orrorin、C21 タムラサトル、C22 カリ・コンテ ARTISANビル:C15 水野里奈 丹羽幸株式会社ミクス館:C16 AMR(Art Media Room) 喫茶クラウン:C28 新美泰史 シモジマ名古屋店:C29 丹羽良穂 長者町各所:C23 長者町くん、C24 EAT&ART TARO+東山佳永、C25 ASIT アートの他に都市の木質化にも取り組んでおり、錦二丁目まちづくり連絡協議会に「木質化プロジェクト部会」を設置し、ウッドデッキの設置などを行なっている。
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