アートとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 09:49 UTC 版)
人でごった返す真昼の公共空間に設置するファイバーアートの各作品にはニット・ザ・シティが紙製や布製のタグを取り付け、集団のロゴやウェブサイトのアドレス、「盗んで告白しよう」というメッセージを伝えている。つまり一般の人々に作品を〈お持ち帰り〉するようにそそのかしているのである。 活動当初の作品はロンドン市内のコヴェント・ガーデンにある木製の通行止めのウマに取り付けた単純な平たい「モチーフ編み」のコージー (カバー) 、ロンドンの議事堂広場にある公衆電話のボックスを手編みのコージーで巧みに包み込むと「フェニックス・コージー」と名づけ、大評判になる。そこからの展開はリークストリートで発表した編み物語 (あみものがたり)「Web of Woe」へとつながると、全長13フィート (4.0 m)のクモの巣、それにからめとられる犠牲者をまさに「編み」出した。次の段階で舞台はロンドン市内各地に散りはじめる。童謡「オレンジとレモン」から発想を得て、歌詞のとおり教会6棟を巻き込み Twitter で初のヤーンストームを生配信する。サウスバンクのIMAX映画館の屋外ではティム・バートン監督による「不思議の国のアリス」のリメイク映画の上映を祝って、「不思議の国の壁」と名づけたインスタレーションを、また組曲「くるみ割り人形」のキャラクターでバレリーナの銅像を覆いつくすという企画はロイヤル・オペラ・ハウスで披露され、あるいはピカデリーサーカスに立つ銅像の地上7mの弓からは弦の代わりに、ニットのハートをいくつもつないで吊り下げた。 グループ展はテート・ブリテンで作品が展示され、イギリス以外のアートプロジェクトに参加してきた。ニットウェアの老舗ジョン・スメドレー(英語版)には旗艦店の装飾を、コンピューターゲーム最大手企業の任天堂にはインスタレーションの制作を依頼された。
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