アートプロジェクト
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アートプロジェクトとは、おもに1990年代以降の日本で展開されている現代美術の活動を指す。芸術祭、ビエンナーレ、トリエンナーレなどの名を冠することもある[1]。まちづくりの重要な方法として行政や地域コミュニティにも受け入れられるようになってきたと同時に、若いアーティストに発表の機会を提供しており、現代美術の重要な局面を形成しつつある[2]。
- ^ 宮本結佳 (2018). アートと地域づくりの社会学. 昭和堂. p. ⅰ
- ^ a b 加治屋健司 (2010). “「アートプロジェクトと日本 アートのアーキテクチャを考える」”. 『広島アートプロジェクト2008』: 129-135.
- ^ 吉澤弥生 (2007). “「文化政策と公共性――大阪市とアートnpoの協働を事例に」”. 『社会学評論』 58(2): 173.
- ^ 小泉元宏 (2010). “「誰が芸術を作るのか 『大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ』における成果物を前提としない芸術活動からの考察」”. 『年報社会学論集』 23: 35.
- ^ 橋本敏子『地域の力とアートエネルギー』学陽書房、1997年、126頁。
- ^ 東京芸術大学先端芸術表現科 編 (2003). 『先端芸術宣言!』. 岩波書店. p. 56
- ^ ドキュメント2000実行委員会編『『社会とアートのえんむすび1996-2000――つなぎ手たちの実践』』トランスアート、16頁。
- ^ 吉澤弥生 (2011). 『芸術は社会を変えるか――文化生産の社会学からの接近」』. 青弓社. p. 97
- ^ “アートプロジェクト事始め”. NetTAM. 2019年12月6日閲覧。
- ^ 熊倉純子 監修『アートプロジェクト――芸術と共創する社会』水曜社、2014年、9頁。
- ^ 宮本結佳『『アートと地域づくりの社会学――直島・大島・越後妻有にみる記憶と創造』』昭和堂、2018年。
- ^ 藤田直哉 (2014). “「前衛のゾンビたち――地域アートの諸問題」”. 『すばる』 10月号.
- ^ 藤田直哉他 (2016). 『地域アート――美学/制度/日本』. 堀之内出版
- 1 アートプロジェクトとは
- 2 アートプロジェクトの概要
- 3 関連項目
アート・プロジェクト
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「太田三郎 (芸術家)」の記事における「アート・プロジェクト」の解説
2004年、太田と東北公益文科大学(山形県鶴岡市)の半田結を中心に、学生や市民が参加して実施されたワークショップと展覧会からなる活動「バードネット・プロジェクト」を実施した。このアート・プロジェクトにおいて、太田個人の自己完結的な作品の単なる展示ではなく、多くの人びとが作品の成立プロセスに関わることによってそのコンセプトを形にすることが試みられた。使用済みの切手で農業用防鳥網の断片を挟んだ切手パーツを大量に作り、防鳥網の紐にからませて空間を構成するバードネットの作品は、酒田市の街なかキャンパスと鶴岡市の丙申堂で展示された。以後、京都、津山、山形と、時間と場所、そしてそこに関わる人びととの関係を変えながら、作家個人を超えたプロジェクトとして続けられている。また太田は2006年6月、東北芸術工科大学の学生を中心に山形大学の学生や市民によって企画・運営されている「ヤマガタ蔵プロジェクト」のレジデンス事業の一環として、山形市内の蔵に滞在し作品を制作、発表した。 ほかに太田三郎の展示スペース全体を活用したインスタレーションとして、2008年の大原美術館有隣荘(岡山県倉敷市)、2010年アートスペース油亀での「太田三郎「出石町の家」」、「六甲ミーツアート芸術散歩2010」に出品した「六甲山ハウス」などがある。
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