Googleアートプロジェクトとは? わかりやすく解説

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Googleアートプロジェクト

読み方グーグルアートプロジェクト
別名:Google Artプロジェクト
【英】Google Art Project

Googleアートプロジェクトとは、美術館収蔵されている絵画などの美術作品Web上で高解像度画像として閲覧可能にするサービスである。

Googleアートプロジェクトでは、数億画素一部作品では70画素もの超高解像度絵画や像を撮影している。ズームアップしてみると美術館でも肉眼確認できない細部まで見ることができる。コレクション別、アーティスト別の閲覧ができる他、ログインすることで「マイギャラリー」を作るともできる

また、美術館内の様子公開行われており、Googleストリートビュー形式館内360度閲覧できる

Googleアートプロジェクトは2011年2月2日英語版サービス開始された。米国メトロポリタン美術館ニューヨーク近代美術館をはじめ、17世界的な美術館協力得てボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、レンブラントの「夜警」、葛飾北斎の「雷神」や伊藤若冲の「図」など、1000点以上の作品同時に公開された。ベルサイユ宮殿内部ストリートビュー形式閲覧できるようになった

2012年4月9日日本の美術館・博物館が6館あらたにGoogleアートプロジェクトに参加し国宝6点を含む500点以上の作品閲覧可能になった。


参照リンク
Googleアートプロジェクト

Google アートプロジェクト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/21 01:23 UTC 版)

Google アートプロジェクト

エドゥアール・マネの「温室にて」を表示したGoogle アートプロジェクトのスクリーンショット。
開発元 Google
初版 2011年2月1日 (13年前) (2011-02-01)
最新版
2 / 2012年4月3日
サポート状況 アクティブ
公式サイト www.googleartproject.com
テンプレートを表示

Google アートプロジェクト(グーグル アートプロジェクト、英語:Google Art Project)は、Googleのパートナー・ミュージアムが所有する美術品を、高画質で鑑賞できるサービス。

概要

プロジェクトは、ロンドンのテート・ギャラリー、ニューヨークのメトロポリタン美術館、フィレンツェのウフィツィ美術館など、17のミュージアムとGoogleが協力し、2011年2月1日に始められた[1]。サイト観覧者は、世界中のパートナー・ミュージアムの美術品を鑑賞することができる。サービスには、同社のストリートビューも利用されている[2]。2012年4月3日には、40カ国151のミュージアムの美術品が公開されることが発表された。現在では、46の美術館の32,000点以上の作品が公開されており、他の博物館でも画像撮影中である。これには、アートギャラリー・オブ・オンタリオホワイトハウスグリフィス大学、イスラム芸術博物館、香港美術館などが含まれる[3]。現在、英語、フランス語、日本語、ポルトガル語など、18の言語で観覧可能[4]

サイトの構成

  • バーチャル・ギャラリー・ツアー(別名:ギャラリー・ビュー)
    サイト観覧者は、インターネット上で美術館内を歩くことができる。Google ストリートビューを使用しており、間取り図をクリックして、場所を選択できる。
  • アートワーク・ビュー(別名:マイクスコープ・ビュー)
    美術品を拡大し、詳しく見ることができる。2012年4月時点で、32,000点以上の作品が拡大可能。
  • クリエイト・アン・アートワーク・コレクション

開発

Google アートプロジェクトは、Googleの「20パーセント・タイム政策」によって誕生した。美術館の作品を、Googleの技術を用いて観覧できるサイトを作成しようと、従業員のチームが作成した。その後、2009年に、Googleがプロジェクトを支援することに同意した。

ミュージアム一覧

このプロジェクトでは、当初、17の美術館から385室の部屋の486人のアーティストによる1,061の作品を6,000通りのストリートビューの画像で観覧できた。

下は、アートプロジェクト公開当時の17のパートナー・ミュージアムの一覧であり、画像は、全てGoogle アートプロジェクトのものである。

パートナー・ミュージアム Gigapixel artwork
旧国立美術館
ドイツ、ベルリン

温室にて
エドゥアール・マネ (1878–1879)
フリーア美術館スミソニアン
アメリカ、ワシントンD.C.

陶器の国の姫君英語版
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー (1863–1865)
フリック・コレクション
アメリカ、ニューヨーク

有頂天の聖フランシス
ジョヴァンニ・ベリーニ (c. 1480)
絵画館
ドイツ、ベルリン

商人Georg Gisze
ハンス・ホルバイン (1497–1562)
カンパ美術館
チェコ、プラハ
英語版ウィキペディア内の画像ファイル
(作者は1957年没。アメリカ合衆国では著作権の保護期間が終了しているが、出身国では保護期間内のため、commonsにアップロードされていない)
カテドラル
フランティセック・クプカ (1912–1913)
メトロポリタン美術館
アメリカ、ニューヨーク

収穫者
ピーテル・ブリューゲル (1565)
ニューヨーク近代美術館
アメリカ、ニューヨーク

星月夜
フィンセント・ファン・ゴッホ (1889)
ソフィア王妃芸術センター
スペイン、マドリッド

アニス・デル・モノ戦争
フアン・グリス (1914)
ティッセン=ボルネミッサ美術館
スペイン、マドリッド

展望する若い騎士
ヴィットーレ・カルパッチョ (1510)
ナショナル・ギャラリー
イギリス、ロンドン

大使たち
ハンス・ホルバイン (1533)
ヴェルサイユ宮殿
フランス、ヴェルサイユ

フランスの女王、マリー・アントワネットと彼女の子供たち
エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン (1787)
アムステルダム国立美術館
オランダ、アムステルダム

夜警
レンブラント・ファン・レイン (1642)
エルミタージュ美術館
サンクトペテルブルク、ロシア

放蕩息子の帰還
レンブラント・ファン・レイン (1663–1665)
トレチャコフ美術館
モスクワ、ロシア

キリストの幻
アレクサンドル・ アンドレーエヴィチ・イワノフ (1837–1857)
テート・ブリテン
イギリス、ロンドン
英語版ウィキペディア内の画像ファイル
(作者は生存しており、著作権の保護期間内である。著作権法の違いによりウィキペディア日本語版では表示できない)
女性がない、叫びがない
クリス・オフィリ (1998)
ウフィツィ美術館
フィレンツェ、イタリア

ヴィーナスの誕生
サンドロ・ボッティチェッリ (1483–1485)
ゴッホ美術館
オランダ、アムステルダム

ファンゴッホの寝室
フィンセント・ファン・ゴッホ (1888)

影響

脚注

  1. ^ Waters, Florence (01 February 2011). “The best online culture archives”. The Telegraph. http://www.telegraph.co.uk/culture/8296365/The-best-online-culture-archives.html 2 February 2011閲覧。 
  2. ^ Kennicott, Philip (01 February 2011). “National Treasures: Google Art Project unlocks riches of world's galleries”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2011/02/01/AR2011020106442.html 2 February 2011閲覧。 
  3. ^ Ngak, Chenda. “Google Art Project features White House, the Met, National Gallery”. CBS News. April 15, 2012閲覧。
  4. ^ Finkel, Jori (02 April 2012). “LACMA, Getty among 134 museums joining Google's art site”. LA Times. http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2012/04/lacma-getty-sfmoma-among-134-museums-joining-googles-art-site.html 6 April 2012閲覧。 

外部リンク


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