フアン・グリスとは? わかりやすく解説

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グリス【Juan Gris】

読み方:ぐりす

[1887〜1927]スペイン画家。ピカソ・ブラックらと交わりキュビスム運動参加


フアン・グリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 10:15 UTC 版)

フアン・グリス
Juan Gris
誕生日 1887年3月23日
出生地 スペイン,マドリード
死没年 1927年5月11日
死没地 フランス,ブローニュ=ビヤンクール
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The Sunblind(1914年)
テート・ギャラリー

フアン・グリスJuan Gris, 1887年3月23日 - 1927年5月11日)は、スペインに生まれ、フランスのパリで活躍した、キュビスムの画家。その名前は、カタカナ表記では、「ファン・グリス」、「ホワン・グリス」、「ジュアン・グリ」(フランス語読み)などと書かれることもある。本名はホセ・ビクトリアーノ・ゴンサレス=ペレス(Jose Victoriano Gonzalez-Perez)。ピュトー・グループにも属するとされる。

経歴

マドリード出身。同地で美術を学び、1906年にパリに出る。ピカソブラックアトリエの近くに住み、大きな影響を受けて、キュビスムの絵画の制作をはじめる。

その作品は、キュビスムの中でもカラフルな色彩をもっており、形態も、分析的キュビスムや総合的キュビスムの理論に沿っていると思われるが、比較的明確な形態で、いずれの作品も何が描かれているかわかりやすいものである。ピカソとブラック(特にピカソ)がキュビスムから離れた後も、グリスは、キュビスムにとどまり、ピュリスムの「エスプリ・ヌーヴォー」への投稿なども含めて、生涯キュビストとしての活動を続けた。長い闘病生活の末に尿毒症によりブローニュ=ビヤンクールで死去。同地のブローニュ=シュル=セーヌ墓地に埋葬された[1]

その描画においては、キュビスムの最大の特徴の1つである画面の細かな分割を基本にして、黄金分割を重視したり、色彩が反転するような画面構成を意識的に多用したりしており、見た目や感覚だけではなく、理論を重んじていたことがうかがわれる。そのため、キュビストの画家の中でも、ピカソとブラックに次いで、その理論に忠実であるといわれる(第3のキュビスト)ことや、ピュトー・グループの他の作家たちとは一線を画すと評価されることがある。

ギャラリー

参考文献

日本では、展覧会や書籍において、大きく取り上げられたことはないが、英文では例えば次の書籍がある。

脚注

  1. ^ "Juan Glis" の記事(制作者不明、公開元不明)

フアン・グリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 12:04 UTC 版)

ガートルード・スタイン」の記事における「フアン・グリス」の解説

1914年初夏、フアン・グリスがスタインの所に3枚絵画持ち込んだ。『薔薇』、『グラスボトル』および『本とグラスであったスタインがそれらをダニエル=ヘンリー・カーンワイラー画廊から購入した直ぐ後に、第一次世界大戦勃発した。カーンワイラーの在庫没収されパリに戻ることを許されなかった。グリスその作品について戦前にカーンワイラーと拘束力のある契約結んでおり、収入が無いままに取り残された。スタイングリス将来作品引き替えに生活に必要な物提供する補助的な契約結んだ

※この「フアン・グリス」の解説は、「ガートルード・スタイン」の解説の一部です。
「フアン・グリス」を含む「ガートルード・スタイン」の記事については、「ガートルード・スタイン」の概要を参照ください。

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