ビエンナーレとは? わかりやすく解説

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ビエンナーレ【(イタリア)biennale】

読み方:びえんなーれ

2年目ごとの、の意》2年一度開催される国際的な美術展覧会。最も歴史が古いのはベネチアビエンナーレで、そのほかサンパウロ・パリなどで開かれるものがある。→トリエンナーレ


ビエンナーレ

読み】:ビエンナーレ
【英】:BIENNIAL

2年ごとに開かれる展覧会のことをいう。「2年ごと」という意味のイタリア語、ビエンナーレ(BIENNALE)が転じて展覧会自体のことを指すようになった。最も古くからあるものとしては、1895年創設ヴェネチア・ビエンナーレがある。戦後になって1951年サンパウロ・ビエンナーレをはじめ、東京パリ青年、リュブリアナ等多く国際的ビエンナーレが創設されたが、いずれもヴェネチアモデルとしているといえようコミッショナーによる推薦制をとるところが多くまた、国際的規模開催されるものが有名であるが、日本においてこの用語は、推薦制であれ公募制であれ、また国際的であれ国内限られるものであれ、2年ごとに行なわれるコンクール形式展覧会広く指し示すものとして使われている。対象は、美術一般とされる場合もあれば、版画デザインなど特定のジャンル限られる場合もある。ちなみに一年ごとのものはアニュアル3年ごとのものはトリエンナーレ呼ばれている。

ビエンナーレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 13:58 UTC 版)

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ビエンナーレ(biennale)は、2年に1回開かれる美術展覧会のことである。「ビエンナーレ」の原意はイタリア語で「2年に一度」「2年周期」である。英語でバイエニアル(biennial)と呼ばれる展覧会もある。

語源となったヴェネツィア・ビエンナーレは、世界中から美術作家を招待して開催される展覧会として100年以上の歴史を持つ。サンパウロ・ビエンナーレ第二次世界大戦後以来の歴史がある。1990年代以降は世界中にこうした国際美術展が増えている。多くは普段見ることのできない世界の美術を一堂に集めての美術関係者や住民同士の国際交流が目的であるが、地域おこしという目的も兼ねていることが多い。

美術(ファインアート)だけでなくデザインポスター映画CG建築など幅広い視覚芸術分野や舞台芸術分野の2年毎の大規模展も「ビエンナーレ」という名で開催されている。日本など各国内でも様々な芸術分野の、様々な自治体や企業主催による2年毎の公募展・招待展が「ビエンナーレ」という名で行われている。

現代美術を扱うビエンナーレは1990年代以降世界中で数が増えた一方、テーマや作家の顔ぶれが似たり寄ったりになり差別化ができていないという批判もある。2004年の第3回ベルリン・ビエンナーレを取り上げた雑誌『ArtNexus』の記事で、カルロス・ヒメネス(Carlos Jimenez)は、ドイツの編集者ゲルハルト・ハウプト(Gerhard Haupt)の言として、世界各地で開かれるビエンナーレの内容や出展者の均質化傾向を「ビエンナリゼーション」(biennialization)と述べて批判している[1][2]

ビエンナーレ形式の展覧会の例

日本
アメリカ合衆国
韓国
  • 光州ビエンナーレ
  • 釜山ビエンナーレ
その他の国

関連項目

  • バイアニュアル(biannual)- 1年に2回
  • アニュアル - 1年に1回
  • トリエンナーレ - 3年に1回
  • クアドリエンナーレ - 4年に1回
  • クインクエンナーレ(チンクエンナーレともいう) - 5年に1回。ドクメンタなど。

脚注



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