よすが
よすがとは、よすがの意味
よすが(縁)とは、一言でいえば「よりどころ」を意味する語。頼れる身寄りのこと、または、物事を知る手立てのこと。よすがの使い方
よすがは対象に、頼りにしていたり重要であったりという意味を持たせる使い方をする。人が対象の場合は「大切な人が生きるよすがとなっている」「知人をよすがとして助けを求める」という風な形になる。そして、対象となるのは人だけに限らず、無機物や概念なども含まれる。たとえば「道具が仕事を成功させるよすがだ」「思い出がよすがとなる」という使い方も可能で、実体の有無は特に問題ではない。手掛かりだという意味を持たせる場合も、使い方自体は変わらない。「この証拠が事件解決のよすがとなる」「形見の品をよすがとして人を探す」といった文章にできる。また、手掛かりがなくなり手も足も出なくなった状況を表すために「身近によすがが全くない」「証拠となるよすがが全くない」といった使い方をすることもある。よすがの類語と使い分け
場所を示す場合、よすがの類語としてはよりどころが代表的である。会話で使用するのであれば、よすがよりもよりどころの方が伝わりやすいだろう。そして、場所以外を指すのであれば、身寄りや頼みの綱といった言葉が類語となる。また、手掛かりや足掛かりなどの類語もある。これらは主に、状況を好転させる存在を指す場合に使用する。よすがの語源
よすがは漢字で書くと、寄す処となる。寄すは身を寄せるという意味で、処は場所を指す。したがって、寄す処は身を寄せられる場所という意味になる。そして、寄すには頼りにできる、処には抽象的な存在という意味がそれぞれ含まれている。そのため、寄す処は頼りにできる存在という解釈も可能だ。また、寄す処は本来はよすかと呼ばれたが、時間の経過と共によすがへと変わっている。よすがのよくある間違い
よすがは単なる場所ではなく、心のよりどころや手がかりなど、重要な意味合いを持っているところのことである。そのため、特に何でもない場所や思い出を指す際に使用するのは間違いだ。また、よすがは古い言葉で、小説や詩などに用いられることが多い。現代日本語では日常会話で使って相手に意味が通りづらい。よす‐が【▽縁/▽因/▽便】
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