やらせ発覚と番組打ち切り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 03:57 UTC 版)
「ほこ×たて」の記事における「やらせ発覚と番組打ち切り」の解説
2013年10月20日に放送された2時間スペシャルでの対決『スナイパー軍団 vs ラジコン軍団』に出演した国際模型自動車連盟(IFMAR)主催の世界選手権にて14度目のチャンピオンを誇る広坂正美(2019年9月末にヨコモを退社)が、放送された対決は編集によって捏造されたもの(やらせ)であり、実際の対決とはかけ離れた内容であると告発。会社のウェブサイトにも掲載された。 この対決の内容は、「ラジコンヘリ」「ラジコンカー」「ラジコンボート」の操縦のプロが、それぞれ射撃のプロ3人と勝ち抜き戦をするものであり、広坂はこのうち「ラジコンカー」を担当した。放送では、ラジコンヘリとラジコンカーが相次いで射撃チームの先鋒に敗北、その後ラジコンボートが3人の射撃から連続して回避し、ラジコンチームの勝利となっていた。 しかし、広坂はこの内容に異議を主張し、「全くの作り物」と抗議した。広坂の主張は以下の通りである。 第一に、この対決自体がラジコンボートを先鋒として始まっており、この時点でラジコンチームは射撃チームの3人に連勝をしていた。しかし、ヘリとカーの対決も見せられるようにと意図的に残りの2つも撮影され、放送では順番が入れ替えられた。 ラジコンカーの対決相手は、放送時では先鋒の人物だったが、実際はその次の中堅にあたる人物であった。 対決は2分間行われたが、「最初の1分はカーに当てないように撃ち、残り1分で射撃側は3発だけカーを狙って撃てる」という条件を付けられ撮影された。放送で言及されたのは「対決は2分間」の部分のみであった。 上記の条件のもとで始められたにも関わらず、射撃側は開始まもなく車体に射撃。その後も立て続けにカーは弾を受け続け、1分も経たずにバラバラになり、撮影が中断された。射撃側は反則を認め謝罪したものの、広坂はその場で修復は不可能と判断し出演を辞退、さらに撮影スタッフと射撃チームも対決条件について口論となったため、結局ラジコンカーとの対決は中止となった。だが、放送時には、ラジコンカーの対決は何事もなく行われ、あたかもタイムリミット直前でラジコンカーを射撃したように描写された。 この編集を受け、広坂は番組編集担当者に、編集版を放送した時には事実を公表する、とあらかじめ忠告をしていた。 また、過去の演出でも2011年10月16日に放送された「VS ラジコンカー」の『第1戦 - どんな獲物も捕まえる鷹』では、鷹が逃げないようにゆっくり走ってほしいとの要求が、2012年10月21日に放送された「VS ラジコンカー」の『第2戦 - どんな獲物も捕まえる猿軍団』では、ラジコンカーと猿(日光猿軍団所属)の首を釣り糸で繋いで引っ張ることで、ラジコンカーを追いかけているように見せる細工をしていた。 これを受け、2013年10月24日にフジテレビは、収録の順番や対戦の運営方法について、不適切と思われる演出が確認されたとして、同年10月27日から当面の間放送を中止することを発表した。 この影響により、つなぎ番組として2013年10月27日は『美川・はるな愛のぶらり旅・長瀞へSL列車で行っちゃいました。松茸もあるヨ!スペシャル』を当初予定の当日夕方(『日曜スペシャル』)から枠移動・拡大の上、フジテレビ・長野放送のみのネットから急遽全国ネットに格上げして放送することになった。元々が90分番組であったため、120分番組として再編成するために、後半30分を「美川が倍返ししたいゲスト」として、過去の「美川・はるな愛のぶらり旅」の中から印象的だったゲストを特集した総集編を放送した。なお、この代替番組においてすら、問題演出があったのではという意見がある。 同年11月1日、フジテレビは番組の打ち切りを決定し、同日放送の『FNNスーパーニュース』と翌日放送の『新・週刊フジテレビ批評』で番組終了と謝罪を行った。フジテレビの亀山千広社長は、同年11月29日の定例記者会見において「番組を盛り上げるために勝負内容に『過度な演出』を行ってしまった」と謝罪したが、「撮影前から勝敗が決まっていたわけではないので『やらせ』には当たらない」とコメントした。この影響により、当番組の公式サイトは閉鎖となった。12月26日、フジテレビは大多亮、港浩一の両常務取締役を減俸処分に、立松嗣章編成制作局編成部長、宮道治朗バラエティー制作部長、石川綾一チーフプロデューサーを減給処分にすると発表した。ちなみに、過去にもフジテレビ系列では2007年1月に『発掘!あるある大事典II』(関西テレビ制作)がデータ捏造問題で打ち切られたことがある。 批判は放送倫理・番組向上機構(BPO)にも寄せられ、2013年12月13日の第77回委員会にて2時間スペシャルの審議入りが決定した。これは2011年10月16日、2012年10月21日に放送された分も含まれている。BPOは2014年1月に関係者に対してヒアリングを行い、2014年4月1日にBPOはフジテレビに対して「重大な放送倫理違反があった」とする委員会決定を通知し、記者会見で委員会決定を公表した。 2014年2月2日からは後継番組として『日本語探Qバラエティ クイズ!それマジ!?ニッポン』の放送が開始された。なお、司会のうちタカアンドトシは続投した。 このやらせに関与した制作会社スタッフはその後、『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』(TBS系列)でも問題を起こしている。
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やらせ発覚と番組打ち切り
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「愛する二人別れる二人」の記事における「やらせ発覚と番組打ち切り」の解説
放送開始当初から不自然な演出が指摘されていたが、実際にはフジテレビは番組制作を下請けのジャパンプロデュースに一任していた。企画時に複数の局編成部員が反対する建白書を提出したが、編成部副部長(当時)の大多亮が反対意見を黙殺する形で押し切って番組を任せていた。 また、本番組に出演した一般女性がのちに自殺し発見された女性の遺書に本番組で「やらせ」が行われていたことが書き残されていたことにより、やらせの事実が発覚する。さらに警察の捜査の過程で番組制作の腐敗が明らかとなり社会問題となった(自殺した女性は夫婦との設定で番組に出演したが、実際は未婚だった)。 放送当時の関東地区のスポンサーだったマツモトキヨシ、P&G、アース製薬(関東地区以外でも一部系列局で番組スポンサーを務めた)らがこの事態を受けて「打ち切らなければ番組スポンサーを降板する」と表明した。フジテレビ内部からも「視聴率を得られても、番組の内容自体にあまりにも問題がありすぎる」という声が上がったことから番組の打ち切りが決定した。 問題発覚後、レギュラー出演者の中尾彬はやらせであることは局から聞かされるまでもなく最初からわかっていたとコメントしたが、その他の出演者はやらせであると直接聞かされてはいなかったとした。また、最終回の視聴率は本番組過去最高の27.4%を記録した。 本番組の最終回放送後の1999年11月15日に番組制作会社は「作為的な事実捏造」を否定し、(一般からの出演者が)本物の夫婦だと思っていたとの旨を発表した。
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