ばにあとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > > 船名 > ばにあの意味・解説 

ばにあ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/14 07:31 UTC 版)

ばにあ
基本情報
船種 フェリー[1][2]
船籍 日本
所有者 東日本フェリー
道南自動車フェリー[3]
運用者 東日本フェリー
道南自動車フェリー[3]
建造所 内海造船瀬戸田工場[4]
母港 函館港
姉妹船 ぼらんべえだ[要出典]
信号符字 JD2538[要出典]
経歴
竣工 1984年7月[4]
就航 1984年7月9日[5]
運航終了 2008年12月5日[6]
現況 PT. Jemla Ferry [要出典]
要目
総トン数 5,193トン[1]または5,110トン[2]
全長 126.23m[1]
主機関 NKK 12PC2-5V×2基[4]
出力 12,580馬力[4]
航海速力 20.9ノット[1][2]
旅客定員 520名[1][2]
車両搭載数 トラック98台、乗用車15台[1][2]
テンプレートを表示

ばにあ (VANIR[2]) は、かつて東日本フェリーが所有し、北海道青森県を結んでいたフェリーである[1][7]。船名は北欧神話に登場するヴァニル (Vanir) という神族の名から命名されている[1]

概要

「ばにあ」が建造された時、同型の船が3隻建造[注釈 1]され、「ばにあ」は2番船にあたるが、他の2隻「ぼらん」と「べえだ」は「ばにあ」より早く引退した。「ばにあ」は当初室蘭 - 八戸航路を運航していたが[8]1999年4月のダイヤ改定時に青函航路青森 - 函館)に転配された[1][8]

2007年9月1日、青函航路に高速フェリー「ナッチャンRera」の就航に伴うダイヤ改定によって在来船の便数が減少した[9][10]ことにより、同じく青函航路を担当していた「ほるす」とともに引退となった[10]。しかし、2007年11月1日付で小型在来船「びいな」に代わって青函航路に復帰した[11]

東日本フェリーの撤退後は、同じリベラホールディングス傘下で東日本フェリーグループの道南自動車フェリーに移管され[3]2008年12月5日青森発函館行の朝便をもって引退。東日本フェリー時代および僅かながらも道南自動車フェリー時代で就航していた24年間という長き営業航海に幕を下ろした[6]

引退後は港町埠頭に回航されていた[6]が、インドネシアのフェリー会社「PT. Jemla Ferry」に売却された[要出典]。2015年9月現在、「JAGANTARA」の船名で運航されている[12]

設備

以下は東日本フェリー公式サイトに記載されていた船体・船内設備の案内に基づく[1]

Aデッキ
  • ロビー
  • 多目的ホール
Bデッキ
  • 特等洋室(2名部屋)
  • 1等洋室(4名部屋)
  • 2等寝台
  • 2等和室
  • トラックドライバー室
  • 案内所・売店
  • 自動販売機コーナー
  • ゲームコーナー
  • ベビーコーナー
  • シャワー室(紳士用・婦人用)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ぼらん:1983年4月就航、ばにあ:1984年7月就航、べえだ:1986年8月就航[要出典]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 東日本フェリー「ばにあ」の紹介”. 東日本フェリー. 2008年5月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年9月19日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 池田良穂、中林恵美子「4.2 双胴型高速カーフェリーの需要予測と経済性 (PDF) 」 『最終報告書』、社団法人日本船舶海洋工学会 マルチハル船のフィジビリティ検討委員会、2009年3月25日、 131-139頁(参照:136頁)、2015年9月19日閲覧。
  3. ^ a b c “青函航路12月に増便 道南自動車フェリー 在来船32便を維持”. 東奥日報 朝刊: p. 24. (2008年10月8日) 
  4. ^ a b c d 新造船写真集 ばにあ(東日本フェリー) - 海運1984年10月号
  5. ^ 共栄運輸の新型貨物船"新隆幸丸"と東日本フェリーの自動車航送旅客船"ばにあ"函館港でレセプション - はこだて財界9月号 第2夏季特別号
  6. ^ a b c 石井昇 (2008年12月6日). “廃止の室蘭-青森から転身 「びなす」青函航路に 道南自動車フェリー 老朽化「ばにあ」売却へ”. 北海道新聞 朝刊 (北海道新聞社): p. 27 地方 函C. "道南自動車フェリー(函館)は五日、函館-青森航路で「ばにあ」(五、一九三トン)の運航を終え...。「ばにあ」は...函館着の便を最後に終航。十日まで函館港に係留した後、売却先に回送する。" 
  7. ^ 渥美洋一、平野誠治「北海道における内貿ユニットロードの貨物流動実態と2次流動推計手法 (PDF) 」 『寒地土木研究所月報』№643、寒地土木研究所、2006年12月、2015年9月19日閲覧。
  8. ^ a b “すがすがしく始動の春 東日本フェリー 「べにりあ」が雄姿 室蘭に新造船 あす就航”. 北海道新聞 朝刊: p. 21 地方 蘭B. (1999年4月2日). "室蘭-八戸航路...を航行していた「ばにあ」(五、一一〇トン)は二日の航海を最後に函館-青森航路に移る。" 
  9. ^ 東日本フェリー株式会社 (2007年6月22日). “東日本フェリー、函館-青森航路新高速フェリーの運航ダイヤ・運賃決定”. 国内リリース. 共同通信PRワイヤー. 2015年9月19日閲覧。
  10. ^ a b “室蘭港に係留 フェリー到着 東日本の2隻”. 北海道新聞 朝刊: p. 33 地方 蘭B. (2007年9月3日). "東日本フェリー(函館)の函館-青森航路に使われたフェリー二隻が室蘭港に係留されることなり、二日に到着した。...「ばにあ」(五、一九三トン)..." 
  11. ^ “東日本フェリー 「ばにあ」が就航へ 1日から函館-青森航路”. 北海道新聞 朝刊: p. 30 地方 蘭A. (2007年10月31日). "...東日本フェリー(函館)のフェリー「ばにあ」(五、一九三トン)が、十一月一日から函館-青森航路に就航することになった。...代わりに、同航路で使用中の「びいな」(二、二九〇トン)が十一月二日に室蘭港に入り..." 
  12. ^ ライブ船舶マップ -AIS- 船舶動静ならびに船舶位置「JAGANTARA」”. AIS Marine Traffic. 2015年9月19日閲覧。

関連資料

  • 「共栄運輸の新型貨物船"新隆幸丸"と東日本フェリーの自動車航送旅客船"ばにあ"函館港でレセプション」『はこだて財界 第2夏季特別』 函館財界問題研究所、1984年9月、第16巻第9号。全国書誌番号:00033887NCID AA11962764

外部リンク


ばにあ(VANIR)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:29 UTC 版)

東日本フェリー」の記事における「ばにあ(VANIR)」の解説

5,193総トン全長126.2 m、航海速力20.9ノット旅客定員520名。車両積載数:トラック98台、乗用車15台。内海造船瀬戸田工場建造船名の由来は、北欧神話ヴァン神族豊穣と平和をつかさどる神)より。2007年9月高速フェリーナッチャンRera就航にともない一旦は係船されたが、同年11月より青函航路復帰道南自動車フェリー譲渡後5日間だけ運航していたが、青蘭航路から転属した「びなす」と入れ替わる形で引退

※この「ばにあ(VANIR)」の解説は、「東日本フェリー」の解説の一部です。
「ばにあ(VANIR)」を含む「東日本フェリー」の記事については、「東日本フェリー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ばにあ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ばにあ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ばにあ」の関連用語

ばにあのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ばにあのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
東日本フェリー東日本フェリー
Copyright 2025 HIGASHI NIHON FERRY CO.,LTD. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのばにあ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの東日本フェリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS