ボラン【borane】
ぼらん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/02 21:25 UTC 版)
| ぼらん | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 船種 | フェリー |
| 船籍 | |
| 所有者 | 東日本フェリー |
| 運用者 | 東日本フェリー |
| 建造所 | 内海造船瀬戸田工場(第483番船)[1] |
| 姉妹船 | ばにあ、べえだ |
| 建造費 | 約30億円[2] |
| 航行区域 | 沿海 |
| 船級 | JG |
| IMO番号 | 8213782 |
| 改名 | ぼらん(1983-1999) 大舜(1999) |
| 経歴 | |
| 起工 | 1982年10月19日[1] |
| 進水 | 1982年12月21日[1] |
| 竣工 | 1983年4月21日[1] |
| 就航 | 1983年4月27日[2] |
| 運航終了 | 1998年3月 |
| 最後 | 1999年11月24日、山東省煙台沖で炎上沈没 |
| 要目 | |
| 総トン数 | 5,011 トン[3] |
| 全長 | 126.23 m[1] |
| 垂線間長 | 115.00 m[1] |
| 型幅 | 20.00 m[1] |
| 型深さ | 11.55 m(6.70 m)[1] |
| 満載喫水 | 5.524 m[1] |
| 機関方式 | ディーゼル |
| 主機関 | NKK-SEMT ピルスティク 12PC2-5V 2基[1] |
| 推進器 | 5翼2軸[1] |
| 最大出力 | 6,290/6,200 PS(連続)[1] |
| 定格出力 | 5,030/4,950 PS(常用)[1] |
| 最大速力 | 22.153ノット[1] |
| 航海速力 | 18.5ノット[1] |
| 航続距離 | 1480海里[1] |
| 旅客定員 | 520名[1] |
| 乗組員 | 30名[1] |
| 車両搭載数 | 8tトラック77台、乗用車11台[3] |
ぼらん(VORANS)は、東日本フェリーが運航していたフェリー。
概要
内海造船瀬戸田工場で建造され、1983年に苫小牧 - 八戸航路に就航した[2]。船名はラテン語でとびうお座を意味する[2]。
この他室蘭 - 八戸航路、函館 - 青森航路にも用いられ、1998年3月に引退した。
その後、1999年1月に海外売船され、中国で大舜として、煙台 - 大連航路に就航したが、同年11月24日、煙台から大連に向かって航行中、荒天で煙台へ引き返す際に火災が発生、山東省煙台沖で炎上沈没した。乗員乗客312名のうち36名が救助されたが、翌日までに118名の遺体が回収され、150名以上が行方不明となった[4]。
設計
船型は全通船楼甲板型で、船尾は内海造船が得意とするスプリット船尾となっていた。バウスラスタ、フィンスタビライザーを備え、車両甲板には、カーリフター(能力2トン)、船倉内ランプ2基が設置され、ランプドアは船首(バウバイザー付)船首部右舷、船尾の3箇所に設けられていた[1]。
スプリット船首の採用によりスクリューの負担を軽くし推進性能を向上し、排ガスを用いての燃料の加熱を行うといった省エネ構造を施した他、日本のカーフェリーでは初めて上甲板にヘリポートを配置した[2]。
船内
船室
- 特等洋室(2名部屋)
- 1等洋室(4名部屋)
- 2等寝台
- 2等和室
- ドライバー室
設備
パブリックスペース
- 案内所
- ロビー
- 多目的ホール
供食・物販設備
- 売店
- 自動販売機
入浴設備
- シャワールーム
娯楽設備
- ゲームコーナー
脚注
参考文献
ぼらん(VOLANS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:29 UTC 版)
「東日本フェリー」の記事における「ぼらん(VOLANS)」の解説
5,100総トン。全長126.2 m、幅20.0 m。 旅客定員520人。車両積載数:トラック88台、乗用車15台。内海造船瀬戸田工場建造。 室蘭 - 八戸、苫小牧 - 八戸、函館 - 青森航路に就航。1983年竣工。 船名の由来はアルゴ座のそばを泳ぐように見えるところから命名された「とびうお座」より。
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