はやぶさ (駆潜艇)
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はやぶさ | |
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基本情報 | |
建造所 | 三菱造船長崎造船所 |
運用者 |
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艦種 | 駆潜艇 |
艦歴 | |
計画 | 昭和29年度 |
発注 | 1954年 |
起工 | 1956年5月23日 |
進水 | 1956年11月20日 |
就役 |
1957年6月10日 1975年10月1日(特務艇に種別変更) |
除籍 | 1987年2月28日 |
要目 | |
排水量 |
基準 380トン 満載 420トン |
長さ | 58.0m |
幅 | 7.8m |
深さ | 4.1m |
吃水 | 2.0m |
機関 | CODAG方式 |
主機 |
三井B&W 1222VBU-34V型ディーゼル(2,000PS)× 2基 三菱MUK-501型ガスタービン(5,000PS)× 1基 |
出力 | 9,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 3軸 |
速力 | 最大速 26ノット |
乗員 | 75名 |
兵装 |
Mk.1 40mm連装機関砲 × 1基 MK.10 ヘッジホッグ × 1基 55式爆雷投射機(Y砲)× 2基 54式爆雷投下軌条 × 2条 |
レーダー |
SPS-5B 対水上 Mk.63 砲射撃指揮装置 |
ソナー | SQS-11A |
はやぶさ(ローマ字:JDS Hayabusa, PC-308、ASY-91)は、海上自衛隊の駆潜艇。艇名はハヤブサに由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては旧海軍の隼型水雷艇「隼」、鴻型水雷艇「隼」に次いで3代目である。
概要
海上自衛隊は昭和29年度計画において、甲型駆潜艇7隻・乙型駆潜艇1隻の建造を計画し、この内、甲型駆潜艇が「かり」型4隻と「かもめ」型3隻であり、乙型駆潜艇は「はやぶさ」であった。
「はやぶさ」は、主機械にディーゼルのほか、実験的にブースター用にガスタービンを搭載した海上自衛隊初のCODAG推進艇であった。
「はやぶさ」に搭載されたガスタービンは、防衛庁(当時)技術研究本部が開発し、三菱造船長崎造船所が製造したMUK501で、運輸省の練習船「北斗丸」に搭載されたものと同機種である。このガスタービンはタービンブレードの破損に悩まされたが改良を重ねて運用を行い、ディーゼル主機のみで20ノット、ガスタービンを併用すると26ノットを発揮できた。巡航時はディーゼルのみが稼動した。
「はやぶさ」はガスタービンを機関に用いた高速艇であったため、様々な配慮がなされており、艦橋などは「かり」型・「かもめ」型と似通った外観となっていたが、船体形状は大きく異なり、艦首から艦橋部までの舷側部に大きなナックルを有しており、高速航行時の凌波性向上が図られている。船体幅も「かり」型・「かもめ」型より1メートル広くなっている。艦橋後部の甲板室にはガスタービン用の大型煙突とその両側にガスタービン用吸気口が、後部甲板室上にはディーゼル主機用の小型煙突がそれぞれ設けられていた。
兵装は、「かり」型・「かもめ」型と同様のものを搭載していた。
艦歴
「はやぶさ」は昭和29年度計画乙型駆潜艇として、1956年(昭和31年)5月23日に三菱造船長崎造船所で起工され、1956年(昭和31年)11月20日に進水、1957年(昭和32年)6月10日に就役し、大湊地方隊に編入された。1958年(昭和33年)1月16日、大湊地方隊第2駆潜隊に編入。なお、就役した時点ではガスタービンは完成しておらず未搭載であったが、1962年(昭和37年)2月に搭載工事が行われ、それに合わせてガスタービン用煙突の延長工事も行われた。第2駆潜隊は「かもめ」型3隻と編成されていたが、運動性能はかなり違っていたというが、ガスタービンが搭載された後も編成が変わる事はなかった。
「はやぶさ」は海上自衛隊唯一のガスタービン搭載艇として活躍したが、1970年(昭和45年)にガスタービン用の中央軸を損傷してしまい、同年4月にガスタービン機関と中央軸を撤去した。このため以降はディーゼル機関のみの運用となった。
1960年(昭和35年)3月1日、第2駆潜隊が呉地方隊隷下に編成替え。
「はやぶさ」は後部甲板の甲板幅が広いことから特務艇「ゆうちどり」の老朽化に伴い特務艇への改装が決定し、1977年(昭和52年)10月1日、特務艇に種別変更(ASY-91)され、横須賀地方隊に編入。横浜ヨットで迎賓艇への改造工事を受け、1978年(昭和53年)4月20日、工事が完了し再就役した[1]。
1987年(昭和62年)2月28日、除籍。

脚注
出典
参考文献
「はやぶさ (駆潜艇)」の例文・使い方・用例・文例
- もちろん、実際に「はやぶさ」が太陽に近づいているわけではなく、図のように地球から見て太陽の反対側に位置するだけですが、このような現象を「合」と呼びます。
- 「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に到着
- 9月12日,宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」の約20キロ圏内に到達した。
- はやぶさは現在そこで空中静止している。
- はやぶさによって撮影された写真によると,イトカワはジャガイモのような形をしている。
- はやぶさは,2003年5月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって打ち上げられた。
- はやぶさはイオンエンジンを使用する日本初の探査機である。
- 「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に着陸
- 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると,宇宙探査機「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」から岩石のサンプルを採取したようだ。
- 11月26日,はやぶさは試料採取ホーンを使って数秒間イトカワに着陸し,小惑星の地表に2発の弾丸を発射した。
- はやぶさは,イトカワを発(た)った後,エンジンの故障を起こし,JAXAはいまだに問題の原因を究明中だ。
- すべて計画どおりに進めば,はやぶさは2007年6月に地球に近づく。
- 小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還
- 6月13日,日本の宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」までの7年間,60億キロの旅を終え,地球に帰還した。
- はやぶさは燃料漏れの問題やイオンエンジンの故障を乗り切り,3年遅れで帰還した。
- 地球の大気圏に再突入する前に,耐熱カプセルがはやぶさから分離された。
- はやぶさ本体は再突入時に燃え尽きたが,カプセルはオーストラリアに無事着地した。
- おかえり,はやぶさ!
- 小惑星探査機「はやぶさ」のおもな任務は,天体から試料を持ち帰るために使用される可能性のある新しい技術を検証することだ。
- はやぶさの4つのイオンエンジンはそのような新技術の1つだった。
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