かぶせ放送
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かぶせ放送(蓋かぶせ、ネットの場合はかぶせ配信ともいう)は、テレビジョン放送において、特定の番組を他社あるいはネット配信、他国等で放送する場合、権利上の関係や、政治、文化的な問題等から、一部を静止画などに切り替えて放送を行うこと。動画を蓋のように覆い隠すように静止画を画面に映すことから「かぶせ」という語が使われる。
- ^ CS「日テレNEWS24」で、日本テレビ放送網の「Oha!4 NEWS LIVE」を地上波とサイマル放送する際によく見られる。
- ^ NHKプラスでは先述の通り、映像単位で蓋かぶせを行う場合がある。
- ^ 2012年のロンドンオリンピック終了以降は1番組1回の放送につき映像使用時間の条件がついたためか、過去の大会も含めてかぶせ放送せずにそのまま放送されるケースも出てくるようになった。
- ^ 2012年7月17日放送のNHKニュースおはよう日本でも「ナンキンムシ大発生、被害は突然に」の項目では被害を受けた住宅の映像もかぶせ放送(NHKワールドオリジナルデザイン)の措置がとられた。
- ^ 2010年の中国での事例:劉暁波の項目も参照。
・[リンク切れ] 中国当局、海外ニュースを遮断=新華社、外務省談話のみ報道(2010.10、時事通信社) - ^ 画面が真っ暗な状態が数秒間続いた。
- ^ 中国でNHKニュースまた中断 南方週末改ざん報道で画面真っ黒 Archived 2013年1月15日, at the Wayback Machine.
- ^ NHKによると、中国での放送はNHKが衛星を通じて提供したものを中国側が受信し、政府の規制に従って、別の衛星を通じて中国国内に配信している。中国側はこの間に内容を常時点検しているとみられる。なお、中国国内では衛星放送の直接受信は一部を除いて禁止されており、全て政府のコントロール下にあるケーブルテレビ経由で配信されている。
- ^ 中国、NHKニュース遮断の裏側は…「より巧妙になった」 西日本新聞 2020年11月18日
- 1 かぶせ放送とは
- 2 かぶせ放送の概要
- 3 関連項目
かぶせ放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 23:33 UTC 版)
「NHKワールド・プレミアム」の記事における「かぶせ放送」の解説
ワールド・プレミアムやテレビジャパン・JSTVでは、日本国内の番組を国際放送で放送する際、NHK以外の放送機関(民放など)・権利団体から提供を受けた放送権・肖像権などの条件をクリアしていない映像が特別な許可を受けない限りそのまま放送されると他国の放送機関などへの侵害にも繋がる可能性があるため、NHKの判断で放送しない措置(かぶせ放送)が講じられる。これはスポーツに限らず、文化・宗教・政治的な理由などで海外向けの放送に相応しくない内容がある場合でもかぶせ放送が行われることがある。NHKワールドTVでは完全独自編成となっており、海外での放送を前提に映像を使用するようになっているのでごく一部の国内向け放送番組の時差放送を除き「かぶせ放送」はない。NHKの国内放送(地上波・BS)に関しては同一法人で事業を行っているため、「かぶせ放送」はないが、2020年3月以降の地上波インターネット常時同時・見逃し配信サービスの「NHKプラス」では、配信に関する権利が確保出来ていない映像については「かぶせ放送」を行っている。 しかしながら、ノンスクランブル状態で送信されているBSアナログ放送を海外で受信すれば、NHKワールド・プレミアム等でかぶせ放送により見られない映像もそのまま見られるため、BSアナログが受信できた東アジアでは、無意味なものとなっていた。 日本の近隣諸国でBSアナログ放送を受信しているホテルや個人世帯は多く、BSアナログ放送を受信するための受信機も販売されていた。韓国の新聞のテレビ欄では、NHKワールド・プレミアムとともに、BS1とBSプレミアムの番組表も掲載されていた。しかし、BSアナログ放送は2011年7月24日に終了しており、BSデジタル放送でも、日本国外へのスピルオーバーが制限されている上、視聴の際に必要なB-CASカードも、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ使用許諾約款の第8条・第3項の規定により、日本国外への持ち出しが一切禁止されている。 しかしながら、アナログ放送が終了してからも、NHK BS1とNHK BSプレミアムを受信しているホテルや個人は、近隣諸国を中心に多数存在しており、北朝鮮に渡ったよど号グループも視聴している。大韓民国では、韓国放送公社など韓国のテレビニュースではなく、日本のNHK-BSで放送されている英語ニュースで情報を入手している視聴者もいるという。 中華人民共和国では、2010年に中国国内でのノーベル平和賞授与決定のニュースを放映中に、中国当局によるかぶせ放送が行われた。これにより、画面が真っ暗な状態が数秒間続いたほか、2014年の六四天安門事件25周年関連の放送も遮断されており、中国共産党にとって不利な放送と判断された場合は、予告無しに遮断される。
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かぶせ放送
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「NHKワールド JAPAN」の記事における「かぶせ放送」の解説
ワールド・プレミアムやテレビジャパン・JSTVでは、日本国内の番組を国際放送で放送する際、NHK以外の放送機関(民放など)・権利団体から提供を受けた放送権・肖像権などの条件をクリアしていない映像が特別な許可を受けない限りそのまま放送されると他国の放送機関などへの侵害にも繋がる可能性があるため、NHKの判断で放送しない措置(かぶせ放送)が講じられる。これはスポーツに限らず、文化・宗教・政治的な理由などで海外向けの放送に相応しくない内容がある場合でもかぶせ放送が行われることがある。NHKワールドTVでは完全独自編成となっており、海外での放送を前提に映像を使用するようになっているのでごく一部の国内向け放送番組の時差放送を除き「かぶせ放送」はない。NHKの国内放送(地上波・BS)に関しては同一法人で事業を行っているため、「かぶせ放送」はないが、2020年3月以降の地上波インターネット常時同時・見逃し配信サービスの「NHKプラス」では、配信に関する権利が確保出来ていない映像については「かぶせ放送」を行っている。 しかしながら、ノンスクランブル状態で送信されているBSアナログ放送を海外で受信すれば、NHKワールド・プレミアム等でかぶせ放送により見られない映像もそのまま見られるため、BSアナログが受信できた東アジアでは、無意味なものとなっていた。 日本の近隣諸国でBSアナログ放送を受信しているホテルや個人世帯は多く、BSアナログ放送を受信するための受信機も販売されていた。韓国の新聞のテレビ欄では、NHKワールド・プレミアムとともに、BS1とBSプレミアムの番組表も掲載されていた。しかし、BSアナログ放送は2011年7月24日に終了しており、BSデジタル放送でも、日本国外へのスピルオーバーが制限されている上、視聴の際に必要なB-CASカードも、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ使用許諾約款の第8条・第3項の規定により、日本国外への持ち出しが一切禁止されている。 しかしながら、アナログ放送が終了してからも、NHK BS1とNHK BSプレミアムを受信しているホテルや個人は、近隣諸国を中心に多数存在しており、北朝鮮に渡ったよど号グループも視聴している。大韓民国では、韓国放送公社など韓国のテレビニュースではなく、日本のNHK-BSで放送されている英語ニュースで情報を入手している視聴者もいるという。 中華人民共和国では、2010年に中国国内でのノーベル平和賞授与決定のニュースを放映中に、中国当局によるかぶせ放送が行われた。これにより、画面が真っ暗な状態が数秒間続いたほか、2014年の六四天安門事件25周年関連の放送も遮断されており、中国共産党にとって不利な放送と判断された場合は、予告無しに遮断される。
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