「復讐鬼の城」より登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:29 UTC 版)
「ウィザードリィ外伝 (漫画)」の記事における「「復讐鬼の城」より登場」の解説
フィル(エルフ族・善・侍) イズモ城主コウリュウ側近の純血エルフで、侍。 性格は生真面目でカタブツにして無茶振りだが、実力と純血エルフとは思えぬタフさは相当なものであり、前編冒頭でのギルの邪波動で他の側近が倒された中、コウリュウと彼だけは瀕死のダメージを負いながらもかろうじて耐えていたり、最初の地下通路での戦いで霧獣(スモッグビースト)の攻撃呪文を受ける中、怯むことなくコウエンの傭兵達の襲撃に応戦したり、ログ・ティとの対決で「呪殺(バディ)」を受けても耐えたりするなど、随所でそのタフさを遺憾なく発揮した。終盤、城からの脱出を図るコウエンを転移室の前で待ち受け見事討ち取った。 単行本収録話では呪文使用の描写はなかったが、単行本未収録話「召喚の書」ではライカーガス (Lycurgus)の随伴として登場した溶腐体(スライム/Slime)溶解人(ワーアメーバ/Were Amoeba)を掃討するために「猛炎(ラハリト)」を行使した。 コウリュウ(人間・善・侍) イズモの前城主でコウエンの異母弟。 城主としての人望は厚く、侍としての実力も高い。コウエンによる城攻めの際にギルの邪波動によって瀕死のダメージを負い、同じくダメージを受けたフィルを転移室へ逃がした後にコウエンに立ち向かうも、ギルとコウエンの連携攻撃の前に討たれた(ギルの攻撃で致命傷を受けたコウリュウをコウエンが一方的に殺した)。 フィルからの報告によれば、コウリュウはルーシィディティを見た時に「高貴な身分の者が身元を偽っているのではないか」と感じていた様子だったという。 コウエン(人間・悪・侍) コウリュウの異母兄で、イズモの内乱の首謀者。 粗暴で身勝手な性格のため弟と違って人望がなく、その振る舞いは暴君そのもの。それ故に廃嫡されたことを妾腹のためと曲解し、ギルに唆されて国盗りの戦を仕掛けた。野望ばかり大きく実力が伴わない典型的な小物で、己を利用し尽くした挙句に見捨てたギルに対しても、その力を怖れ報復も出来ない有様であった。 その後半ば八つ当たり的にケイヒを不意打ちで殺害し、怒ったルーシィディティに瀕死の重傷を負わされた。なおも逃げ延びようと転移室にむかったが、待ち構えていたフィルに詰め寄られ、最後に残った部下にまで見捨てられた末に討ち取られた。 ザン・デン(人間・悪・忍者) コウエン配下の忍者部隊を取り仕切る隻眼の忍者で、サンザに因縁のある人物。「(自分にとって)面白ければそれでいい」が信条で、そのためなら残虐行為も厭わない。 サンザと共に修行を積んでいたが、自分が「幻影陣」を継承できなかったことに腹を立て、師を殺害し、サンザを誘き出す為に家に押し入ったものの、彼の妻・リアンナが元女忍者だったことをすっかり忘れていたために油断した事で思わぬ反撃を食らい、その腹いせに彼女とその息子・アイクを殺害した。隻眼になったのはこの時で、これはリアンナからの反撃で受けた苦無に塗り込まれていた腐敗毒によるもの。本人曰く、この出来事を「失敗」「つまらねえこと」と回想している。 その後しばらくして、魔術師の家に暗殺のために押し入ったものの返り討ちに遭い、寺院に収容された経緯がある。 刃を仕込んだ手甲を両腕に装着し、これを武器に戦うという特徴的な戦闘スタイルを持つ。 サンザと再会した際に彼が幻影陣を使っていた事を指摘し、リアンナとアイク、そして師を殺害した経緯を告白する。これに怒ったサンザと死闘を繰り広げ、彼を敗死寸前に追い詰めるも、ルーシィディティの支援に力を得た彼の奇策によって形勢を逆転され、(忍者の最期にふさわしく)首を斬り飛ばされ死亡した。 ログ・ティ(エルフ族・悪・僧侶) フィルの親友で、純血エルフの僧侶。 だが実はギル側のスパイであり、ギルをコウエンに引き合わせた張本人。ショウ達の隊に付いて密かに闇討ちの機を狙っていた。フィルと親友というだけあって生真面目だが、真面目すぎて極端に走ってしまったタイプであり、後述のイズモの項を考慮し後編でのショウへの闇討ちに失敗し、ショウにぶつけていた彼の言動から推測するとイズモにいたエルフ族の中での最後まで人間族に抵抗していた部族の出身ではないかと思われる。 エンカイ(人間・善・侍) イヅモ国の侍大将。国境に派遣されていたが、ショウが大僧正に頼んで各地に散った旗本の下に出した早馬の書状を受けて寺院へ2度目の襲撃を行ったコウエンの傭兵達を一掃、寺院の残存兵達と共に攻城戦に駆けつけた。 マルジュウ(ホビット族・?・忍者) エンカイの部下。 エミリア(?・?・?) 第三部にて連れ去られたルーの奪還部隊に登場。耳が尖っていることからエルフ族、軽装鎧から僧侶か司教、属性は善と思われるが、劇中での描写はほとんどない。 サンザとザンの師匠 第三部のサンザの回想のみ登場している。サンザとザンの忍術の師匠だったが、サンザに「幻影陣」を伝授したためそれを妬んだザンに殺害された。
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