「党の再武装」とは? わかりやすく解説

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「党の再武装」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 13:27 UTC 版)

四月テーゼ」の記事における「「党の再武装」」の解説

ソヴィエト圧力により、臨時政府3月27日に「戦争目的についての声明」を発表した。「自由ロシヤ目的は、他民族支配することでもなく、彼らからその民族的な財産奪取することでもなく、外国領土暴力的奪取でもない。それは、諸民族自決基礎とした確固たる平和をうちたてることである」としつつ、「わが連合国にたいしてあたえた誓約は完全に遵守される」とし、敵国領土併合を含む秘密協定暗に認めた外務大臣ミリュコフこの声明を4月18日連合国通知しその際に「遂行され革命が、共通の同盟した闘争におけるロシヤ役割弱化招来する、と考え理由いささかもない。全く逆に……決定的勝利まで世界戦争遂行しようという全国民志向は、強まっただけである」という覚書ミリュコフ覚書)を付けた。平和より戦争の継続強調したこの覚書は、ソヴィエト側の兵士労働者抗議デモ引き起こした四月闘争)。 そのような状況の中、ボリシェヴィキ4月14日から22日にかけてペトログラード全市協議会4月24日から29日にかけて全ロシア協議会開き四月テーゼ基づいて数本決議採択した。 「戦争について」は、「革命的祖国防衛主義」にいっさい譲歩しないこと、戦争民主主義的な講和終わらせるためには少なくともいくつかの交戦国革命的階級国家権力を握らなければならないことを人民説明することを決めたテーゼ第一条対応する。 「臨時政府にたいする態度について」は、臨時政府地主ブルジョアジー支配機関特徴づけ、「臨時政府信頼するような政策とはきっぱりと手をきる必要があることを、全力をあげて人民にかたる」ことを決めた。「労働者兵士代議員ソヴィエトについて」は、全国権力ソヴィエトへの移行のため、ソヴィエトの中で多数派獲得するために活動することを決めた。これらはテーゼ第二条から第四条対応する。 「農業問題について」は、地主地の没収農民への土地引き渡し土地国有化主張したテーゼ第六条対応する。 「現在の情勢について」は、ロシアでは「社会主義的変革即時実現目標とすることはできない」としつつ、社会主義をめざす行動として、土地国有化銀行統合国家的統制保険機関および資本家巨大シンジケートにたいする国家的統制などを挙げたテーゼ第七条から第八条対応する。 「党綱領改正について」は、党綱領改正基本的な方向性示した。「ブルジョア議会制共和国ではなくプロレタリア的・農民民主共和国(すなわち警察のない、常備軍のない、特権的な官僚のいない国家の型)を要求するという趣旨」の改正指示された。テーゼ第五条第九条対応する。 「インタナショナル内の状況ロシア社会民主労働党(ボ)の任務」は、「祖国防衛主義者」と最終的に訣別し、「中央派」の中間的な政策とも断乎としてたたかう第三インタナショナル創設するために、イニシアティヴをとることを決めたテーゼ第十条対応する4月協議会では戦争について決議に関して本質的な対立はなかった。3月党活動会議革命的祖国防衛主義擁護したヴォイチンスキーは既にメンシェヴィキ移っていた。一方臨時政府にたいする態度についての決議に関しては、カーメネフレーニンのあいだに若干意見の相違残っていた。カーメネフは、ブルジョア民主主義革命終了した、というレーニン見解対し地主的土地所有が清算されていないこと、および、ソヴィエトプロレタリアートだけの組織ではなくプロレタリアートと小ブルジョアジーとの連合であることを指摘したまた、ソヴィエトによる権力獲得まで段階においてソヴィエトによる臨時政府対す統制を語るのは空文句だ、というレーニン見解対し小銃大砲にたいする権力をすでに握っているソヴィエトにはそれが可能だ、と指摘した。しかし協議会レーニン見解沿って決議採択したトロツキーボリシェヴィキ政策四月テーゼ内容沿って修正され過程を「党の再武装」と呼んだ

※この「「党の再武装」」の解説は、「四月テーゼ」の解説の一部です。
「「党の再武装」」を含む「四月テーゼ」の記事については、「四月テーゼ」の概要を参照ください。

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