菌糸とは? わかりやすく解説

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きん‐し【菌糸】


菌糸

英訳・(英)同義/類義語:hypha, hyphae

菌類の、管状をした栄養細胞体の総称で、細胞融合して多化している場合もある。

菌糸

作者田久保英夫

収載図書生魄
出版社文藝春秋
刊行年月2001.8


菌糸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 08:16 UTC 版)

菌糸(きんし)とは、菌類の体を構成する、糸状の構造のことである。一般にいうカビキノコなどは、主に菌糸が寄り集まったもので構成される。単細胞状態の菌類である酵母に対して、このように菌糸を形成した多細胞状態の菌類を糸状菌と総称することがある。また偽菌類放線菌など、菌類以外の微生物にも菌糸を形成するものがある。


  1. ^ a b c 菌糸のはなし(1) 菌糸ってなに? 京都大学 菌類多様性生態学研究室
  2. ^ (水口, 2007)



菌糸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 05:58 UTC 版)

担子菌門」の記事における「菌糸」の解説

担子菌類の菌糸は、子嚢菌類同じく、はっきりとした隔壁持ち細胞単位分かれている。細胞壁キチン質である。子のう菌異なる点は、隔壁中央複雑な構造見られることである。子のう菌では、隔壁中央には、単に穴が開いているだけであるが、担子菌場合、この穴の周り膨らみ、それにふたをするような帽子状の構造があるなど、複雑になっている。また、分類群によってこの部分構造異なることも知られている。 また、単独の菌糸が基質上にバラバラ広がる形の他、菌糸が互いによりあうようになった構造作るものがある。簡単なより集まり場合、これを菌糸束(きんしそく)と言う中にはその表面硬化し先端部には菌糸の成長部分並び一見して種子植物の根のようになったものがあり、これを根状菌糸束という。 接合が行なわれる前の菌糸は一のみを含むが、接合の後には、それぞれの細胞に2個のがはいった状態になる。これを二核菌糸、あるいは二次菌糸という。二次菌糸には、菌糸の細胞間の部分かすがい連結クランプ・コネクション)というものを生じるので区別できる。これは、菌糸の成長につれ、細胞分裂起きても、二状態を維持するためのに生じるものである二次菌糸先端成長し分裂すると、一つ核の分裂面に隔壁生じ細胞質分裂する。すると、片方細胞には1つ核の分裂生じた1つが、もう一つ細胞には残りと、もう一方入っていることになる。すると、これに続いてもう1つ分裂するが、この時、この分裂は先の隔壁のすぐそばで起こりその分裂で生じたは、あらため隔壁の脇に作られる通路通って一つしか入っていない細胞送り込まれるその結果細胞分裂終了後も、後で送り込まれ通路が、隔壁付近外側ふくらみとして確認できるのである担子菌二核菌糸相は、キノコの中だけでなく、基質上の菌糸にも見られその場合も、菌糸の隔壁にはやはりかすがい連結見られるのでそれとわかる。中にはそのまま分生子形成するものもある。このようなカビ多細胞分生子作る場合分生子隔壁にもやはりかすがい連結が出る。二次菌糸の状態で菌糸体成長が続くのは、担子菌類特徴なので、これが確認されれば、その担子菌類であるとの判断材料となる。

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菌糸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:04 UTC 版)

エキビョウキン」の記事における「菌糸」の解説

菌糸体きんしたいmycelium)はエキビョウキン基本体である。菌糸 (hypha) の直径5-8µmで、透明で多適当な培地上や植物上で形成された菌糸は隔壁持たないという特徴がある。

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菌糸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 00:23 UTC 版)

キノコの部位」の記事における「菌糸」の解説

子実体内部組織構成要素である菌糸には、いっぱん顕著な特徴乏しいが、その幅・色調細胞壁の厚み・細胞外面における沈着物の有無所見などは、同定の手掛かりとして用いられるまた、担子器形成関与する生殖菌糸(generative hyphae生成菌糸と称する場合もある)・子実体機械的強度付与するではないか推定される骨格菌糸(skeletal hyphae)および菌糸同士緊密に結合する役割考えられる結合菌糸(binding hyphae)などが区別されることもある。さらに、内部ゴム質を満たした汁管菌糸(じゅうかんきんし:lactiferous hyphae)が混在することもあり、これらの菌糸の出現頻度その他も、分類上の形質として用いられる

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