鉄子の旅 旅一覧・主なあらすじ

鉄子の旅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 19:58 UTC 版)

旅一覧・主なあらすじ

旧鉄子

1巻

2004年11月30日発行 ISBN 4-09-188541-1

  • 第1旅 - 久留里線全駅乗下車
    ある日、キクチはイシカワから旅マンガの連載を勧められ快諾する。だが実際に行ってみると、それは久留里線の全駅下車という、観光グルメとは一切無縁の過酷な旅だった。
  • 第2旅 - 130円・一都六県大回り - 東海道本線南武線鶴見線相模線横浜線八高線両毛線水戸線常磐線成田線総武本線外房線京葉線
    キクチは、横見から今回の旅で初乗り運賃の130円で1都6県大回り乗車を行うことを告げられ、嫌な予感がしながらもしぶしぶついて行くことに。そして旅先にてさまざまな出来事に巻き込まれていく中、キクチの態度にも変化が表れる。
  • 第3旅 - 東京 - 鹿児島2泊3日鈍行の旅 - 東海道本線、山陽本線ムーンライト山陽)、鹿児島本線
    イシカワから九州の指宿に行くことを聞いたキクチは大喜びするが、青春18きっぷを使い鈍行で行くということを知り唖然。さらに、東京〜京都間は仕事の都合でイシカワが同行せず、横見と二人きりという事態になる。
  • 第4旅 - 長野電鉄木島線最終日
    長野電鉄木島線の最終日を訪れることになった鉄子一行。
  • 第5旅 - 土合湯檜曽…鉄子流デートコース - 越後湯沢駅青海川駅鯨波駅筒石駅
    鉄子初のゲストとして、レールクイーン候補にもなっているきなこちゃんが参加することとなった。キクチは鉄分が高めのきなこちゃんに対し呆然としつつも、次第に仲良くなっていく。
  • 第6旅 - 大垣夜行で行く有田&紀州鉄道
    わずか6旅目にしてイシカワが担当から外れることになり、2代目編集者のカミムラが旅に同行することとなった。カミムラが鉄道に興味のない一般人と知り安心しつつも、初めての漫画担当ということにキクチは不安を抱く。
  • 第7旅 - 岩手県の自然を味わう旅 - 岩泉線押角駅
    日程が切符の関係で3連休にかぶることとなった岩手県の旅で、キクチは冷麺わんこそばが食べられないと嘆きスケジュールに目を通さなかった。そのため、旅先であまりにも恐ろしい光景に遭遇することとなる。
  • 第8旅 - 銚子電鉄全駅乗下車
    アイドルである眞鍋かをりがゲストとして参加することとなり、横見は眞鍋との旅を想像して浮かれていた。だが、眞鍋のテツ分はキクチ以上と言っていいほど低いものだった。
    この回が掲載されたIKKIにはDVDが付属し、旅の様子を記録した映像が収録されたが、キクチ及びカミムラの顔は映らないよう加工されていた。

2巻

2004年11月30日発行 ISBN 4-09-188542-X

  • 第9旅 - 冬の北東北・デラックス旅 - 五能線津軽鉄道線
    横見の行ったレールクイーン募集で知らず知らずの間にハガキが来ており、そのうちの1人であるみえちんがゲストとして参加。横見に対し興味津々のみえちんに、横見はハイテンションを無理やり押さえ込んで格好をつける。
  • 第10旅 - 小野田線を目指して
    朝まだ薄暗い中、カミムラとキクチは東京駅のホームに立っていた。山口県にいる横見から2人で来いと言われ、編集長の勧めもあって行くことになってしまったのである。2人は目的地までに少しでも寝ておこうとするが…
  • 第11旅 - 名古屋鉄道路面電車 - 名鉄岐阜市内線美濃町線
    鉄子初の「無計画旅」として、岐阜市の路面電車を訪れた一行。だが、横見の行動制限の多さにキクチは疑問を抱き始める。
  • 第12旅 - 木次線三江線可部線
    一部廃線間近の可部線をはじめ、中国地方の内陸部には廃線の危機にある路線がたくさんあり、その廃止を何とか「鉄子」で食い止めたいという横見の考えにカミムラは感動。共に路線存続のために奮闘する。
  • 第13旅 - わたらせ渓谷鐵道と廃線歩き
    再びきなこちゃんと旅をすることとなり、浮かれる横見。だがカミムラがあまりにも余計な行動を取ってしまったことで態度が一転し、激怒する。ところが怒っている理由が分からないカミムラは、さらに墓穴を掘ることになってしまう。
  • 第14旅 - 海底駅そして北海道初上陸 - 竜飛海底駅仁山駅森駅吉岡海底駅
    全駅下車を始めるきっかけという質問に答えながら青函トンネルに突入するのを心待ちにしていた横見だが、話に夢中で見逃してしまい落ち込む。一方、海底駅で降りると聞いたカミムラはが見られることを期待する。
  • 第15旅 - 飯田線秘境駅巡り - 千代駅金野駅中井侍駅為栗駅田本駅
    青春18きっぷを使った秘境駅巡りというあまりにも楽しい旅のはずなのに、横見はなぜかテンションが低く、これまでにない態度や行動を見せる。そんな横見をキクチは不審に思う。
  • 第16旅 - 四国初上陸・全地域制覇 - 土佐北川駅新改駅琴平駅坪尻駅
    横見は四国への初上陸を機に、キクチに旅の感動を伝えられるようにマンガを書くよう指示する。しかし、横見のハイテンションやカミムラの失態を見て、とても無理だと感じていたキクチだった。

3巻

2005年3月30日発行 ISBN 4-09-188543-8

  • 第17旅 - 鶴見線オススメ駅巡り
    カミムラは、横見とキクチの仲が非常に悪くなっていることで、このままでは連載が終了してしまうのではないかと危惧していた。そこで2人に初心に帰ってもらい、仲直りさせようとする。
  • 第18旅 - 京都・雨のケーブル延暦寺
    最後に比叡山を徒歩で下山する計画だった今回の旅だが、ケーブル延暦寺駅で大雨に見舞われ、足止めされることに。歩いて下山しなくても済むと思ったキクチとカミムラだが、横見は計画通り歩いて下山すると言い始める。雨が止んだとしても道がぬかるんで危険なはずなのに続行しようとする横見に不満を持ったカミムラは、横見に計画を中止するように説得する。
  • 第19旅 - 長野電鉄の魅力を味わう - 上諏訪駅松代駅東屋代駅木島駅湯田中駅 姨捨駅
    横見は今回の旅は4部構成と言うが、第1部は普段と同じ木造駅舎めぐりで、なぜそこまでこだわるのかがキクチは理解できずにいた。一方1部ごとのタイトル名が決まり、さらにカミムラの提案によりテーマソングも付けられることになる。
  • 第20旅 - 冬こそ只見線! - 会津塩沢駅柿ノ木駅
    横見は、豪雪地帯を走る只見線に大雪警報の出ているときに行きたいと言い出す。キクチが打ち合わせにいなかったため計画を阻止できず、結局行くことになってしまった。しかも、カミムラが当日になって風邪を引いてしまう。無事に帰れるのかという恐怖におびえるキクチを尻目に、横見は大雪に期待を寄せる。
  • 第21旅 - 親子で楽しむ伊豆の旅 - 伊豆急行線伊豆北川駅伊豆高原駅城ヶ崎海岸駅リゾート21スーパービュー踊り子
    笠井アナとその子供ユウ君、はるボンをゲストに伊豆の旅に行くことになった。いつもよりテンションが低めの横見だが実は子供全般が苦手ということが発覚する。その後横見は今回の旅の魅力を紹介しようとするがセリフを持っていかれたり、わがままを言われるなど振り回されてしまう。
  • 第22旅 - 南東北・横見スペシャル - あぶくま駅面白山高原駅峠駅赤岩駅
    旅にもう飽きたと言い出すキクチ。そんなキクチに対し、横見はグレードがどんどん上がる絶対に満足する旅と自信満々に言う。その発言通り1駅目からグレードの高さが発揮される。
  • 第23旅 - これが北海道だ! 前編 - 北斗星
  • 第24旅 - これが北海道だ! 後編 - 北海道ちほく高原鉄道豊住駅西訓子府駅分線駅笹森駅塩幌駅
    編集長と共に、寝台特急「北斗星」に乗って北海道へ行くこととなった鉄子一行。鉄子の生まれる経緯を聞きながら列車は札幌駅に着く。そこで横見から「板切れ駅」を回ると聞かされ、キクチは愕然。そんな横見に編集長は「横見さんのギターは弦が一本多い」と謎の発言をする。

4巻

2005年7月29日発行 ISBN 4-09-188544-6 

  • 第25旅 - 因美線オススメ駅巡り - 知和駅美作滝尾駅美作河井駅
    今回のゲストである『秘境駅へ行こう!』の著者である牛山は、自分と合わせて横見が2人いるようなものと言われキクチは落ち込む。合流するなり、鉄道のことについて熱く語り始めた2人を見て、キクチは本当に横見が2人いると愕然とするが、旅をしていくうちに2人の違いが見えてくる。
  • 第26旅 - 初体験・リニアモーターカー
    リニアモータカーに乗れることになった今回、カミムラが旅の計画をすることになったが、出発地の新宿で横見にいきなり駄目出しを食らう。以後も横見はリニアに興味がなかったこともありテンションが低いままだった。
  • 第27旅 - 大一番! 台風VS.横見!
  • 第28旅 - 見どころ満載、肥薩線 - 矢岳駅大畑駅真幸駅
    九州を目指すため、一行は新大阪で寝台特急「なは」に乗り継ごうとしたものの、台風のため「なは」は運休になってしまった。横見のあまりの適当ぶりに激怒しつつも、キクチとカミムラは、運転再開の見込みが立たないことから新大阪で旅を打ち切り、お好み焼きを食べようと目論む。だがその時驚愕の横見マジックが発動。信じられないような事態が発生する。
  • 第29旅 - 三重&岐阜、狭くて近い鉄道の旅 - 三岐鉄道北勢線三岐鉄道三岐線近鉄名古屋線近鉄養老線樽見鉄道樽見線名鉄谷汲線
    横見が鉄ヲタブランド化計画の一環としてスタイルをチェンジしてやってきたが、それはジャケットにリュック、おばちゃんパーマというものだった。そんなスタイルにキクチが呆れつつも、近くて狭いというテーマに沿って旅が進められる。
  • 第30旅 - まだ間に合う! くりはら田園鉄道 - 若柳駅沢辺駅
    2年後(2007年)に廃止されるくりでんを鉄子による魅力の紹介で食い止めようと言う横見。第12旅では直前過ぎたが、今回は2年もあるので間に合うというのだ。早速カミムラから駅の魅力を紹介するように言われるが、それはあまりにも適当だった。
  • 第31旅 - 鉄子ツアー in 小湊鉄道 - 五井駅上総中野駅月崎駅上総久保駅養老渓谷駅
    読者の中から選ばれた5人と行く「鉄子ツアー」をやることとなった。キクチは読者5人を「鉄子は本当に大変」という証人にするため、横見をハイテンションにさせようとするが、一方の横見も読者5人を「自分は普通」だという証人にさせようとしていた。
  • 第32旅 - 横見浩彦・日本全駅下車達成!! - 上信電鉄上州福島駅
    横見が9843駅目となる上州福島に下車し、全駅下車を達成した。だが、その裏には達成当日、横見の相手をするキクチとカミムラの苦労があった。

5巻

2006年3月30日発行 ISBN 4-09-188314-1 

  • 第33旅 - 18キップ・一都十一県大回り - 東海道本線北陸本線北越急行ほくほく線上越線高崎線
    横見が全駅下車を成し遂げてから1カ月がたった。ここで横見が出してきたのは、初心に帰るのが目的の、青春18きっぷを使って25時間の大回りをする旅だった。しかも「ムーンライトながら」を使うことを知って、キクチは愕然する。一方カミムラは、こんな過酷な旅に対しなぜか前向きであった。
  • 第34旅 - 「能登」に揺られて目指すは北陸
  • 第35旅 - 氷見線万葉線富山地方鉄道 - 雨晴駅
    ホリプロからアイドルが自ら旅への参加を志願してきたと聞いた横見は、期待を寄せつつ上野駅の五ツ星広場で待っていた。だが志願したのがマネージャーだと知って落ち込む。一方ゲストが自分と同じ立場にあるということを知ったキクチは、同情し仲間だと思い込む。
  • 第36旅 - 「彗星」に乗って高千穂鉄道 - 亀ヶ崎駅深角駅日之影温泉駅影待駅を見た
    TAITOの職員豊田、佐藤がゲストとして来た。ゲーム好きのカミムラは、横見をゲーム化するとどんなゲームになるかを提案すると、2人は快くOKしついに出来上がる。だが、当の横見の態度は酷いものだった。
  • 第37旅 - 鹿島鉄道茨城交通湊線オススメ車両? - つくばエクスプレス関東鉄道常総線鉾田駅借宿前駅常陸小川駅中根駅阿字ヶ浦駅
    これから毎月ゲストが来ることとなり、今月は矢野直美が来ることとなった。車両がメインという旅に対し矢野も期待を寄せる。だが、実は今回の旅はいつにも増して適当なものであり、3人は思わず言葉を失う。
  • 第38旅 - レッドアローでの攻防 - 西武池袋線西武秩父線特急レッドアローちちぶ
  • 第39旅 - 絵日記で綴る秩父鉄道の旅 - 御花畑駅浦山口駅白久駅三峰口駅、「SLパレオエクスプレス
    第21旅のゲストであるユウ君、はるボンの他、はるボンの弟すず君、ユウ君の鉄道の師匠であるコウちゃん、笠井アナの妻であるますみがゲストとしてきた。前回よりさらにパワーアップしたユウ君やはるボン、そしてコウちゃんのあまりの鉄分の高さやマイペースさにキクチ、カミムラは呆然。一方横見は本気でムキになりながら張り合う。
  • 第40旅 - 切符のいらないテツ道の旅 - バー銀座パノラマ、書泉グランデ
    • 編集長の勧めで、銀座のど真ん中にあるバー銀座パノラマへとやってきたキクチとカミムラ。そこで横見の全駅下車がテツの増加など、大きな効果をもたらしていることを知りキクチはある疑問を持つ。翌日、書泉グランデでは横見のサイン会が行われていた。全48旅中唯一鉄道が登場しない、鉄ヲタブランド化計画の総まとめといえる話である。

6巻

2007年2月28日発行 ISBN 978-4-09-188354-4 

  • 第41旅 - 『鉄子』 in 韓国! 前編 - ソウル地下鉄
  • 第42旅 - 『鉄子』 in 韓国! 後編 - 嶺東線羅漢亭駅
    編集長は来年末(この話より2年近く先)に廃止される韓国のスイッチバック駅[4]に行きたかったが、仕事が忙しく、行けないことに悩んでいた。そこで編集長特権を発動、鉄子初海外として行くことになる。韓国料理に舌鼓をうち機嫌が良くなるキクチだが、ある事実を告げられたことで、日本に帰りたいと思うようになる。巻末には韓国へ旅立つ前の羽田空港での出来事の書き下ろしが掲載されている。
  • 第43旅 - 天竜浜名湖鉄道超グルメ旅!? - 二俣本町駅宮口駅気賀駅西気賀駅浜名湖佐久米駅
    イシカワが高橋留美子の担当編集者であるコンドウに鉄子を勧めたところ、彼だけでなく高橋も鉄子を大絶賛。特に駅弁が楽しみということを聞き、高橋の描き下ろし目当てに駅弁メインのグルメ旅を実施することになった。さすがに高橋は来られなかったもののコンドウの話による書き下ろしをキクチは期待する。だが横見の計画したグルメ旅は駅弁ではなく、1時間ごとに駅で下車してホーム内にある飲食店を5軒ハシゴする大食い旅だった。なお、この回では『めぞん一刻』の音無響子とデートをする横見の妄想を実際に高橋留美子が1ページ分描き下ろしている。
  • 第44旅 - 究極路線・大井川鐵道 - 千頭駅塩郷駅田野口駅下泉駅抜里駅
  • 第45旅 - 井川線・宇宙規模の旅 - アプトいちしろ駅ひらんだ駅奥大井湖上駅閑蔵駅尾盛駅井川駅
    AFP通信の鈴木記者が横見に対し取材をすることになり、横見は世界デビューすることに。浮かれる横見に対し旅の辛さが世界中に分かってもらえると思ったキクチは、横見に揺さぶりをかける。それに対し旅先で声をかけられたり一般人離れした言動、行動を繰り返す横見を見た鈴木は意外な考えを持つようになる。
  • 第46旅 - 北海道秘境駅デートコース - 小幌駅洞爺駅東山駅美々駅
    • 第40旅でキクチが出会った村井がゲストとしてきた。始めは横見のやり方に対し戸惑いを見せていた村井だったが、ある出来事を境に横見に感化されてしまう。
  • 第47旅 - 江ノ電オススメデートコース - 江ノ島駅腰越駅極楽寺駅湘南モノレール江の島線
    5回目となるきなこちゃんが、ゲストとして旅に参加することとなった。いつものように横見に頼まれてミニスカートをはいてきたきなこちゃんに対し、キクチは横見ときなこちゃんの本当の関係を探ろうとする。
  • 最終旅 - 上信電鉄オススメ駅巡り - 山名駅上州富岡駅上州一ノ宮駅南蛇井駅千平駅下仁田駅、上州福島駅
    鉄子5年間の集大成として横見が選んだのは、全駅下車を記録した上信電鉄だった。横見が相変わらずの言動、行動で周りを翻弄する中、キクチたちはこれまでのことを振り返っていく。「最終旅」という表記に必ず?が入っていたり、6巻の最後に「つづく?」と書かれており、アニメやコラムその他の企画など、鉄子がこれで完結しないことが示唆されている。

プラス

2009年2月25日発行 ISBN 978-4-09-188450-3 当初は7巻となる予定だった。

  • プラス第1旅 - 相互乗り入れ企画!?酒井順子さんと水のある風景を求めて - 美佐島駅田子倉駅
    エッセイストの酒井順子と編集者の小林を迎え、新潮社との相互乗り入れ企画を行うことになった。いつものようにハイテンションな横見に対し、酒井はローテンションで鉄子に巻き込まれる気配がない。一方、小林は鉄子の世界にどんどん巻き込まれていく。
    酒井が『小説新潮』に掲載した文章も収録されている。
  • プラス第2旅 - 押しかけ同行取材!鉄ドラマ誕生の地へ - はしだて北近畿餘部鉄橋餘部駅久谷駅鎧駅
    編集長から読み切りを書くように言われたカミムラは、ドラマ『特急田中3号』のロケに同行することを勝手に決めてしまう。当日、磯山のドラマを作るきっかけとなった出来事を聞きながらロケ地の餘部駅へと向かうが、異常といえるぐらい浮かれるカミムラ、そして横見の鉄パワーというあまりの旅の濃さに、キクチは付いていけなくなる。
  • プラス第3旅 - アニメ化記念スペシャル皆でワイワイ、サンライズで出雲へGO! - サンライズ出雲出雲市駅一畑電車大社線出雲大社前駅大社駅直江駅
    鉄子アニメ化記念として豊岡、南田マネージャー、スーパーベルズの野月、土屋を迎え、出雲へ旅をすることになった。サンライズに乗る時点からテツの会話が弾み、キクチもダジダジになってしまう。その後、横浜で南田は下車、熱海でカミムラが合流し出雲へ向かうが、横見の計画したスペシャルの目玉が「ナオエが直江に行く」ということに、キクチは呆れるばかり。
  • プラス第4旅 - アニメ製作地獄スタッフが語るアニメ「鉄子」の裏側
    鉄子の旅がついにアニメ化された。キクチは資料の集めやすさなどからアニメ化は簡単だったのでは、と言うがカミムラはそれを否定する。実録漫画である鉄子のアニメ化には、スタッフに“ウソがつけない”などといった様々な困難が待ち受けていたことを語り始める。
  • プラス第5旅 - 銚子電鉄応援企画ここではやっぱり全駅乗下車
    銚子電鉄応援BOXの発売に合わせて、第8旅と同じルートで銚子電鉄の旅をすることになった。ゲストに豊岡、南田マネージャー、村井、米田マネージャーを呼び、銚子へと向かう。早速旅を始めるが、5年前の第8旅と比べ、駅の状況が大きく変わっていることに一同は驚くことになる。

「プラス」には、連載終了後『IKKI』に連載された「実録鉄ヲタブランド化計画」や、後日談としてキクチの描き下ろしも掲載されている。この後日談は新・鉄子に直結する形になっており、キクチは伏線の意を込めて、プラスをもって自分の描く鉄子は完結することを宣言した。最後のページには、何らかのプロジェクトとして連載開始の予告が掲載された。

新鉄子

新・1巻

2010年3月2日発行 ISBN 978-4-09-188508-1

  • 第1旅 - 初めての「鉄子の旅」 - 久留里線
  • 第2旅 - 初めての全駅下車 - 久留里線
    福岡に住む学生ほあしは『IKKI』で念願の漫画家デビューを果たす。しかし、ほあしに依頼された漫画とは、アニメ化を経て人気漫画の仲間入りを果たした鉄子の続編だった。ノリで引き受けることになったほあしだが、炎天下での駅めぐりと個性の強すぎるメンバーを前に、早速ダジダジになってしまう。
    第1旅は1コマのみキクチが作画をしている。
  • 第3旅 - 初めての130円大回り - 京葉線、内房線外房線東金線、総武本線、中央本線、横浜線、鶴見線、南武線、京浜東北線
    前回の降りっぱなしの旅にうんざりしたほあしは、今回が乗りっぱなしの旅、130円大回りだということを知って安心し、張り切って取材に打ち込む。途中で絶景が続き、話も弾んだことで楽しいと上機嫌になるほあしだが、大回りの本当の恐ろしさが後半待ち受けていることをまだ知らなかった。
  • 第4旅 - 初めての廃線 - 加賀一の宮駅鶴来駅中鶴来駅
    もうすぐ廃線となってしまう石川線の末端区間にやってきた一行。そこでほあしは、横見の鉄道に対する強い思いを知ることになる。
  • 第5旅 - 初めてのデートコース - 野辺山駅清里駅村井駅
    村井がソロ公演を終えたその翌日、横見は村井を疲れを癒すことのできる旅に案内する。徹底した気配りで、村井は横見にいつもとは違う印象を抱く。
  • 第6旅 - 初めての代理案内人 - 姨捨駅北宇智駅
  • 第7旅 - 初めての1万駅下車達成 - ひこね芹川駅
    横見の1万駅下車達成を見届けるため、編集長案内の下下車駅へと向かう一行。いつもの生き霊とは違いハイテンションな編集長は、通過するスイッチバックを熱く語る。だが次第にほあしたちは、この旅の行程に疑問を持ち始める。

新・2巻

2010年12月30日発行

  • 第8旅 - 初めての同行者 - 黒部峡谷鉄道
  • 第9旅 - 初めての路面電車 - 富山ライトレール富山地方鉄道万葉線
    イベントの出演も兼ねて富山へ向かうことになった一行。だがいきなりほあしは、切符をなくすという失敗をしてしまい、横見に怒られる。そのことで騒ぐうちに富山に着くが、横見のいつも以上に並外れた言動、行動にほあし達は混乱していく。
  • 第10旅 - 初めての雪国・東北 - きらきらうえつリゾートみのり
    これまでの連載で、反省点が多いことに気づいたほあしは、しっかりと取材に打ち込むことを決意。気合を入れて、観光列車に乗車する。
  • 第11旅 - 始まりは「RAILWAYS」 - 一畑電車大社線
  • 第12旅 - 初めての映画ロケ地 - 一畑電車北松江線
    映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の応援企画として、ロケ地である一畑電車を取材することになった。岡山で合流し 目的地へと向かおうとするが、ほあしが切符で再びミスをしたのを皮切りに、次々とトラブルに見舞われることになる。
  • 第13旅 - 初めての絶叫 - 野岩鉄道会津鉄道
  • 第14旅 - 初めての大失敗 - 会津鉄道、会津浪漫花号
    会津の鉄道は魅力たっぷりと、序盤からかなりのハイテンションになる横見。だがテンションが上がり過ぎたことで、周りの空気を全く読まなくなり、ほあしたちは振り回されっぱなしに。特に村井は調子が急激に狂っていく。
  • オマケマンガ1 -かえる寺を訪ねての旅 - 西鉄天神大牟田線
    カエル大好きなホアシは、友人のりっちゃんに誘われて西鉄本線に乗り、三沢駅近くの「如意輪寺」を訪問。ホアシとりっちゃんは、かえるのテーマパーク的なお寺で癒され、住職の息子にインタビューするが、あまりにも慢性的なかえるマニアのホアシは帰りたくないと駄々をこねて、りっちゃんにたしなめられる。
    鉄分の薄い短編だが、「鉄子」シリーズでは唯一、西日本鉄道(西鉄)が登場する回であった。
  • オマケマンガ2 -赤い電車とポンポコリン旅 - 京急本線
    ホアシが小学館のある東京でネームを描こうとするが、時間だけが過ぎて、実家のある福岡へ帰宅する時の奮闘エピソード。

新・3巻

2011年11月5日発行 ISBN 978-4-09-188558-6

  • 第15旅 - 初めてのテレビ撮影 - 湯檜曽駅樽沢トンネル大前駅川原湯温泉駅土合駅
    群馬県の駅めぐりをテーマに旅をするのだが、今回は「NHKワールドTV」の「imagine-nation」という、日本のマンガやアニメを紹介する番組の取材が入り、初めてのテレビ撮影に緊張するほあしだった。
  • 第16旅 - 初めてのハッピーエンド!? - 井倉駅備後落合駅下久野駅亀嵩駅
  • 第17旅 - 初めてのWテツ - 三井野原駅出雲坂根駅布原駅野馳駅
    中国地方でテツの原点旅。究極の乗り鉄横見と究極のスイッチバック好き鉄の編集長に振り回されるほあし達。
  • 第18旅 - 〜日本名作テツ童話〜『新・鉄子の旅』とまぼろしの滑車 - 都電荒川線東京都交通局日暮里・舎人ライナー
    かつて沿線に住んでいたという村井の案内で、早稲田大学や飛鳥山公園といった沿線のスポットを旅するメンバー。しかし、横見は「ヌルすぎる」と言い出し、後半は横見の案内で日暮里・舎人ライナーへ。最終目的地・舎人公園で横見の熱意によって、そこにないものが見えてしまった。この取材日はほあしの誕生日だったため、村井、横見から誕生日プレゼントが渡されている。
  • 第19旅 - 初めての北海道ー!! - ノロッコ号北浜駅浜小清水駅
  • 第20旅 - 初めてのバクハツ - 川湯温泉駅止別駅藻琴駅桂台駅
    新・鉄子では初となる北海道の旅。1日目はノロッコ号をはじめ流氷見物を楽しんだ一行、2日目はグルメ旅のはずだったが、度重なるプラン変更で、ついにほあしの我慢が限界に達する。
  • 第21旅 - ホアシ、3年目の春 - いすみ鉄道
    東日本大震災後初の取材は、小湊鉄道を経由していすみ鉄道へ。この日から運転を始めたキハ52に乗車したのち、鳥塚社長よりいすみ鉄道再生へ向けての取り組みを聞く。そして、被災地支援へと話は続いていく。
  • オマケマンガ - ホアシ本格テレビデビュー - 三角線長崎電気軌道久大本線
    内向的なホアシは、テレビでの鉄道取材が持ち込まれて困惑するが、下心と実家のある福岡の地元テレビでは放送されないため、了承する。「新・鉄子」ほどハードではなかったため、それなりに楽しめたが、レポートトークの苦手さがテレビで露呈された。

新・4巻 東日本大震災の年の出来事

2012年7月4日発行 ISBN 978-4-09-188588-3

  • 第22旅 - 被災地へ(前編) - 三陸鉄道
  • 第23旅 - 被災地へ(後編) - 石巻市
    震災から4ヵ月半。ほあし、カミムラ、編集長の3人は復興へと歩む三陸鉄道を訪れた後、石巻のとある家族の元を訪れる。
    • 5月上旬に横見、村井、カミムラがいすみ鉄道の鳥塚社長と共に同地を訪れており、その模様(村井のブログに書かれたものの全文)も掲載されている。
  • 第24旅 - ひたちなか海浜鉄道応援ツアー - ひたちなか海浜鉄道
    2011年8月、被災鉄道支援のひとつとして行われた、ひたちなか海浜鉄道応援ツアー。それから2ヵ月後、追加取材に訪れたほあしとカミムラ。ツアーの様子を振り返りながら復旧へ向けた様子を辿る。
  • 第25旅 - 銚子電鉄「さよなら鉄子カラー車両」イベント - 銚子電鉄
    『鉄子の旅プラス』にて菊池がデザインした銚子電鉄の鉄子カラー車両が塗り替えのため最終運行となるため、初代漫画家の菊池や初代担当のイシカワも加えた新旧鉄子レギュラー7人が集まり、記念イベントを開くことに。
  • 第26旅 - 青森・長野 廃止決定路線の旅 - 十和田観光電鉄、旧南部縦貫鉄道七戸駅七戸十和田駅松代駅綿内駅東屋代駅信濃川田駅
    青森と長野の廃止が決まっている路線を巡る旅。すでに廃止された南部縦貫鉄道のレールバス愛好会の人とのふれあいやなど通じて、横見の気持ちが少しわかったというほあし。
  • 第27旅 - 深夜の「日本海」大移動 - 日本海信越本線
    第26旅の青森→長野の移動の道中、廃止の決まった寝台特急日本海に乗車したメンバーたち。大雪の影響でダイヤは大きく乱れるが、ほあしは鉄道で働く人たちの存在の大切さに気づく。
  • 2011年を振り返って…… 冬・ホアシから西の街より
    特別編として、ほあし自身が取り組んだ被災地支援の様子を、自身の近況報告を交えて描く。
  • オマケマンガ - 映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」公開記念〜「新・鉄子の旅」メンバーといく富山地方鉄道ツアーイベント報告!!!
    ホアシら一行は前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』と同様、取材で映画鑑賞およびロケ地(舞台)である富山地方鉄道訪乗をしたが、長編(『IKKI』掲載分)にする予定がなく、4巻が東日本大震災関連である趣旨のため、急遽「オマケマンガ」として4巻に併載することになった。

この巻のみサブタイトルが付けられた。また、被災地取材となった第22旅〜第24旅は巻末に書かれる旅の行程が割愛されている。

新・5巻

2013年4月3日発行 ISBN 978-4-09-188620-0

  • 第28旅 - 留萌本線駅巡り - 留萌本線峠下駅明日萌駅恵比島駅増毛駅礼受駅箸別駅瀬越駅舎熊駅
    鉄子では1年半ぶりの北海道。晩春の留萌本線で、「イタキレ」「カシャ」「モクゾウ」をキーワードに横見お勧めの駅を巡る。
  • 第29旅 - 横見さんと北海道 - 宗谷本線トロッコ王国美深
    北海道の旅2日目。トロッコ王国美深を訪れ、美幸線の廃線跡を利用したトロッコを満喫した鉄子一行。そんな中、ほあしは「横見さんはどんな人?」という考えの結論にたどり着く。
  • 第30旅 - 水路から鉄道を見てみよう(前編) -
  • 第31旅 - 水路から鉄道を見てみよう(後編) -
    小学館のウエダショウコが持ち込んだ企画。今回の案内人は横見ではなく、水路の達人と呼ばれる「石坂善久」さん。水路の街である東京の川や運河から鉄道スポットを巡る。
  • 第32旅 - 東京・駅前ピクニック - 青梅線青梅駅奥多摩駅白丸駅鳩ノ巣駅
    「鉄道で楽しむ東京・水辺巡り」がテーマ。青梅線で駅からすぐの水辺を巡るピクニック。旅の終盤で村井をアクシデントが襲う。
  • 第33旅 - 初九州・阿蘇三昧 - 豊肥本線立野駅赤水駅南阿蘇鉄道、トロッコ列車「ゆうすげ号」、南阿蘇白川水源駅高森駅、高森湧水トンネル公園
    新鉄子初の九州旅。同時にこれが最後の旅となる。1日目は阿蘇山周辺を巡る。この日の天候はあいにくの雨。いつもなら横見マジックで晴れるのだが、この日はなぜかなかなか止まず、「最近水についてのオススメ旅ばかりだったから、横見さんは水の神様に好かれてしまったのでは?」と思うほあしと村井だった。
  • 最終旅 - 熊本、長崎、そして終着!? - 熊本電鉄熊本市電島原鉄道大三東駅
    最後の旅も最終日。この日は旅名人の九州満喫きっぷを使い、熊本市周辺を巡る。午後はフェリーで長崎に渡り、島原鉄道へ。最後は横見が全駅下車で見つけたオススメの穴場駅である大三東駅へ。
  • オマケマンガ1 - 最終旅、その後…
    最後の旅の後博多へとやってきた一行。ほあしに最後のサプライズプレゼントが。
  • オマケマンガ2 - ホアシ、初めてのひとり旅… - 香椎線西戸崎駅
    最終旅から1ヵ月後、横見に勧められた香椎線に乗り、終点の西戸崎駅まで初めてのひとり旅に出る。

新・(特別読切)

  • 石巻・三陸鉄道、再訪の旅 - 第22・23話(第4巻)で取材した東日本大震災被災地である宮城・石巻地区と三陸鉄道沿線を応援がてら、初めて全員で訪問。これが編集長、村井が「鉄子」シリーズにレギュラーとして同行する、最後の旅となった。ほあしセレクションにも未掲載で単行本化もされていない。このルポに関連して2019年3月23日の旧山田線・宮古 - 釜石が移管されて三陸鉄道リアス線としての全線開業を記念して「みやこ夢レールフェスタ」ステージショーの一環として、開業翌日に「ダーリンハニートークショーwith『鉄子の旅』チーム」が開催され、新・鉄子メンバー(ほあし、横見、村井)が参加。その取材は「3代目・第22旅」に掲載される。

3代目

3代目・1巻

2017年2月22日発行 ISBN 978-4-09-157476-3

  • 第1旅 - 久留里線全駅乗下車 - 久留里線(乗車区間・木更津 - 上総亀山、上総清川駅祇園駅馬来田駅久留里駅平山駅
    キリオカがカミムラ、イシカワにより「鉄子の旅」シリーズの3代目作家として漫画家デビューすることになった。彼女はほあしと違い、菊池の初代「鉄子」を2人から借りて読んでおり、おおよそどんな旅になるかは少し想定できていて、最初が久留里線であることも理解していた。だが、思ったよりそれは過酷で、横見の暴走、編集部の傍観主義、私物のスマートフォン破損と連載(取材)開始当初から前途多難なキリオカであった。
  • 第2旅 - 鉄道で富士山を楽しもう - 岳南電車岳南鉄道線(乗車区間・吉原 - 岳南江尾)、身延線富士 - 甲府(乗車区間・富士 - 富士宮)
    イシカワの思いつきで、鉄道沿線から富士山を眺めようという取材旅をすることになった。横見は最初興味無さそうであったが、岳南線全駅下車をきっかけに乗り気になった様子。しかしキリオカ・横見・イシカワの高揚とは裏腹に富士山が見えず、尺が余っているという理由から、横見が身延線に乗ることを勧める。
  • 第3旅 - 只見線で日本の冬を味わう旅 - 只見線(乗車区間・小出 - 会津若松)
    「全駅乗下車とノープランは勘弁して」というキリオカに対して、カミムラは「今回は(全駅下車もしない)プランがあります」と安心させるが、横見プランの今回は彼が一押しする「冬こそ只見線」で、実は神村にとって旧鉄子3巻・20旅での鬼門ともいえる取材であったにもかかわらず、イシカワも行きたかったので実行。只見 - 会津川口は2011年7月の豪雨から寸断されたままで、代行バスで移動し、その間に運転士から貴重な話を聴くことができた。キリオカ・カミムラ両人は、最初は寒くてビビっていたが、意外と快適な旅ができた。
  • 第4旅 - 北海道新幹線 開業前夜 - 江差線(現・道南いさりび鉄道いさりび線)(函館) - 五稜郭 - 木古内、北海道新幹線新函館北斗 - 新青森(乗車区間・新函館北斗 - 木古内)
    キリオカにとって北海道初上陸、しかも北海道新幹線関連の取材ということで乗り気だったが、横見は「新幹線」ではなく「新幹線開業前日の江差線・函館本線廻り」と説明され、落胆。だが、「切符を失くすな!」が信条の横見自ら切符を探すのに苦心して、カミムラに珍しく叱られるがその後すぐ見つかる。イシカワに廃止される鷲ノ巣駅を訪問したいと甘えられ、結局第2旅と同じくノープランとなり、鷲ノ巣駅へ行くこととなる。この軌道修正で、安田団長や横見ファンの子供と出会えて満足する。翌日、横見と別れた3人は北海道新幹線に乗車した。
  • 第5旅 - 青春18きっぷ・24時間乗り潰しの旅 - 臨時夜行快速列車ムーンライト信州中央本線篠ノ井線大糸線 乗車区間・新宿 - 白馬)、大糸線(乗車区間・松本 - 白馬 - 糸魚川)、えちごトキめき鉄道(乗車区間・糸魚川 - 筒石)、篠ノ井線・中央本線(乗車区間・松本 - 新宿)
    学生が夏休みの時期、春・夏・冬に使える青春18きっぷと同じ時期に運行される臨時夜行快速ムーンライト信州を使い、長野・新潟県大回りツアー(取材)をすることになったが、プランを一読したキリオカは不安が募っていた。トンネル駅筒石駅を訪れて一行はそれなりに楽しむが、食糧確保、座席レース、挙句の果てに一番この取材を楽しみにしていたイシカワが家庭の事情で離脱。不安が的中したキリオカとカミムラは横見と共に、イシカワが行きたかった平岩駅を訪問する。
  • 第6旅 - 世界遺産パスで行く群馬県尽くし - 高崎線(乗車区間・深谷 - 高崎)、上信電鉄上信線(乗車区間・高崎 - 下仁田)
    群馬県内のJR・民鉄1日乗り放題の「ぐんまワンデー世界遺産パス」(旧・ぐんまワンデーパス)を購入するために、深谷駅で集合したキリオカたち。だが、横見が県内で思い入れが最も強い上信電鉄乗車を提案したことから雲行きが怪しくなり、旅の主旨も変わってしまう。

3代目・2巻

2018年3月24日発行 ISBN 978-4-09-157518-0

  • 第7旅 - 風前の灯…夕張支線+αを行く - 美々駅千歳線)・石勝線#夕張支線(乗車区間・新夕張 - 夕張)・南大夕張駅三菱石炭鉱業大夕張鉄道・廃線)
    鉄子一行で再び北海道へ行くことになる。第4旅もイシカワに甘えられて廃駅を訪問するが、今回は廃線と廃駅を訪問。
    前編では、廃線となってしまう石勝線の支線である夕張支線を訪問する。後編では、横見が「旧鉄子」で思い入れがあり、村井を伴って旅した美々駅が廃止になり、信号場へ降格されることになるとのことで訪問。
  • 第8旅 - 大都会・札幌から行ける秘境の旅 - 札沼線(乗車区間・新十津川 - 桑園)・札幌市電(乗車区間・すすきの - すすきの)
    後編でもやはり廃線候補の札沼線東線(北海道医療大学前 - 新十津川)の(横見が推薦する)景観おすすめ駅を訪問。
    だが、寒いさなか横見の後押しする「極寒類似設備駅廻り」にさすがのイシカワもうんざりして、憤慨の上で横見にプラン変更を断行させる。その結果、電化区間の札沼線西線(学園都市線・桑園 - 北海道医療大学前)に乗り換えて札幌市内に入り、市電一周を乗りつぶしすることになる。
  • 第9旅 - 南阿蘇鉄道の駅巡りwithほあしさん - 南阿蘇鉄道高森線(乗車区間・中松 - 高森)
    小学館の『ビッグコミックスピリッツ』編集者に熊本県出身者がいて、郷里の近くを走る南阿蘇鉄道が震災にあってから1年、当人の提案で、部分復旧はしたものの応援するための「寄せ書きトレイン」企画をすることになった。同社で「鉄道ルポ漫画」といえば…とのことで、キリオカたち鉄子チームも参加することになった。九州での応援企画であるため、新鉄子(前任漫画家)のホアシも初めてゲストとして鉄子に登板することになった。
  • 第10旅 - テツ感涙の「奇跡の鉄道」 - 名松線(乗車区間・松阪 - 伊勢奥津)・四日市あすなろう鉄道(乗車区間・四日市 - 内部・伊勢八王子)
    災害で長らく末端区間がバス運行であった「名松線」が全線復旧した。横見は復活した「奇跡の鉄道」を取材しようと乗り気。
    復活した不通区間の家城 - 伊勢奥津を含めた全区間を横見、キリオカ、神村、イシカワは旅する。
    さらにキリオカたちは「四日市あすなろう鉄道・内部八王子線」にも乗車。
  • 第11旅 - 1年に2日しか降りられない幻の駅 - 予讃線(乗車区間・坂出 - 津島ノ宮)
    「鉄子」シリーズ通算で2度目の四国入りで、横見が選んだのは1年に2日しか降りられない臨時駅「津島ノ宮」。
    訪問日は酷暑もあったが、横見の余りものバテ気味に、前回からの様相を診たキリオカは(横見の)「体力減退」を感じた(果たして、四代目まで持つか?)。
  • 第12旅 - 西の横綱・秘境駅「坪尻」再び - 土讃線(乗車区間・多度津 - 坪尻)
    第11旅に続く「三代目」初四国旅行の後編。前回の臨時駅で出会った地元の人に勧められたこともあり、横見が前シリーズやテレビ番組で一押しする秘境駅「坪尻」を訪問する。
    坪尻で一人満喫する横見ではあるが、キリオカは2時間も暇を持て余すのに困り、カミムラにゲームしようと提案するがイシカワに却下され、横見のいう山の上へ行ける道を(横見以外の)3人で登ることにするが、横見だけは駅でのんびりたまにくる通過列車を眺めて過ごす。

3代目・3巻

2018年12月19日発行 ISBN 978-4-09-157553-1

  • 第13旅 - シリーズ通算100旅達成スペシャル!! - 信越本線(乗車区間・横川 - 高崎)
  • 第14旅 - 100旅達成スペシャル!!完結編 - 碓氷峠鉄道文化むら(「シェルパくん」乗車区間・文化村 - 峠の湯)
    2回に分けて、旧鉄子から数えて100回の連載を記念する企画旅。今回は、歴代メンバー全員(とイシカワの息子・ダイちゃん含める)が参加するため、イシカワと村井は新鉄子・銚子電鉄旅以来の共演となる。
    テツ一行が勝手な行動をし、ほあしがまったりモード、キクチに至っては傍観者の立場で、キリオカとカミムラは困惑する。
  • 第15旅 - 横見VS.ママ鉄、箱根で「テツ愛」頂上決戦!? - 小田急小田原線(乗車区間・新宿 - 小田原)・箱根登山鉄道(乗車区間・小田原 - 早雲山)
    旧鉄子以来、久方の参加となったママ鉄(元鉄道アイドル)の豊岡真澄は息子連れでの登板。「小田急箱根フリーパス」を使って、箱根の鉄道旅をすることになった。途中、ロープウェイが暴風で運休になるなどのトラブルが発生するが、笠井さん親子の「秩父ツアー」のような緩い感がして、キリオカは「横見さんの鉄子と違う」と違和感を覚える。
  • 第16旅 - テツのバイブル「JTB時刻表」編集部へ潜入!!
    チーム鉄子が某旅行出版社の「時刻表」編集部を取材。それを基にしたその制作現場と、そこに配属された新人女子(架空人物)の創作ストーリー。「切符のいらないテツ道の旅」に次ぐ特別編。
  • 第17旅 - 富山の旅途で - 乗車区間・高山本線富山 - 猪谷ほか
    箱根以来、久しぶりの旅だが、キリオカの発言で「鉄子」シリーズ存亡の危機に。
    横見が一押しする神岡鉄道廃線跡をガッタンゴー(軌道自転車)で巡る旅。
    旅の終わりに横見の「俺の勧めるディープな鉄道旅の種が尽きようとして、プランを練るのが大変」発言に、連載危機が再燃するが、新編集長・ノリマツ(いつの間にかイシカワから交代したらしい)の一声で存続が決定する。

3代目・4巻

2019年7月20日発行 ISBN 978-4-09-157570-8

  • 第18旅 - 横見さんも知らない幻の鉄道!?
    連載存続の起死回生を願い、かつ外部からのオファーで九州・三池炭鉱の取材をすることになった「鉄子」一行。
  • 第19旅 - 幻の鉄道跡をたどって in 大牟田・荒尾
    前回に引き続き、三池炭鉱を取材する一行。「鉄子」シリーズの一つの柱である、地域応援スペシャルの一つ。
    村井・キクチを除く歴代メンバーが取材に同行。
  • 第20旅 - SLでゆったりのんびり行こう! - 真岡鐵道(乗車区間・下館 - 茂木)
    いつもの取材旅に慣れてきたレギュラー同行者だが、横見の「旅」に興味を持ったメディア関係者に取材同行を申し込まれる。
  • 最終旅 - 横見浩彦が友と行きたいアノ駅 - 中山宿駅磐越西線)、峠駅大沢駅板谷駅奥羽本線
    キリオカにとっておそらく執筆者としての「鉄子」同行最後の旅。最終旅ということで、ゲストに「鉄子」でおなじみのミュージシャン・野月が登板した。
  • エピローグ - - 三陸鉄道
    横見・キリオカ・ホアシ・村井らが三陸鉄道リアス線の全線開業を取材し記念イベントに参加。
    単行本と同時に発売された月刊サンデーGXに特別編として掲載された。

  1. ^ 祝15周年!「鉄子の旅」シリーズは横見浩彦の命がある限り続くよどこまでも - コミックナタリー
  2. ^ AFP通信記者としてゲスト出演した鈴木美和の記事で判明。弟は子連れで横見の全駅下車達成イベントに参加している
  3. ^ 横見がテレビ出演した際に全駅達成時の紹介をするVTRに「花束を渡す女」としてモザイクなしで登場したことがある。
  4. ^ 実際は2012年廃止。






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