電気伝導
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電気伝導(でんきでんどう、英: electrical conduction)は、電場(電界)を印加された物質中の荷電粒子が、電場(電界)に導かれて移動する現象である。電気伝導が起こることを、電流が流れるという。電荷担体は主として電子であるが、イオンや正孔などもこれに該当する。
荷電粒子が移動する際には、移動を妨げようとする力が働く。これを電気抵抗という。抵抗の原因としては、格子振動や不純物による散乱などが挙げられる。
電気抵抗率

オームの法則より、電流 I と電気抵抗 R は以下の関係にある。
電気伝導
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:44 UTC 版)
空気は通常不導体であるが、空気中の電極間に直流電圧を印加すると、自然に発生した電子が加速されて気体分子を電離し、導電性を帯びるようになる。このときに電極間にわずかに電流が流れる。さらに電極間の電圧を高めると、ある電圧で絶縁破壊がおき、火花放電が起こる。これは自然界で雷が起きる原理と同じである。この火花放電が起こる電圧を火花電圧といい、パッシェンの法則に従う。電極間距離および気圧の積と火花電圧との関係を図示したものをパッシェン曲線といい、気体の種類にもよるが電極間距離および気圧の積が概ね10−2-10−1 [Torr・m]の範囲で火花電圧が最低値を取り、さらにそれ以下の範囲では火花電圧が急激に高くなる。このことから、ある電極間距離に対して気圧との積がこの範囲以下となるような高真空にすることによって高い絶縁性が得られることがわかる。これを応用した機器が真空遮断器である。
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「電気伝導」の例文・使い方・用例・文例
- それは高い電気伝導度を示した。
- むき出しの電気伝導体を絶縁するのに用いられる耐水性付着性テープ
- 電気伝導が主として電子の動きによる半導体
- 電気伝導が主にホールの変化による半導体
- 固体の状態で材料の特性を研究する物理学の部門:半導体と金属の結晶における電気伝導
- 磁場と電気伝導流体(プラズマや融解した金属)の相互作用の研究
- 電磁放射を吸収した結果、物質に電気伝導の変化が起こること
- ゲルマニウムやシリコンのように電気伝導率が鉄と絶縁体の中間であるような物質
- その溶液が電気伝導性をもつ物質
- 電気伝導率という,物質中の電流の流れやすさを表す値
- 導体中を移動し,電気伝導にあずかる電子
- 内部光電効果という,電気伝導率についての現象
- 電気伝導性の良好な有機物質
- モーという電気伝導度を表す単位
電気伝導と同じ種類の言葉
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