昼食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/07 22:32 UTC 版)
日本
日本における食事の回数は朝と夕の二回のみであったが、鎌倉時代末期および室町時代初期のころから、貨幣経済の浸透と、都市生活民の集積により、都市肉体労働者が増え、朝食と夕食だけでは労働に耐えられなくなってきたことから、正午頃に食事を摂るようになった。幕末の忍藩下級藩士の絵日記である『石城日記』では、昼食を「午飯」と記している。江戸時代の天皇は午の刻昼九ツ(12時)と定まっており、毎日鯛の塩焼きが出されていた[10]。これは征夷大将軍も同じ時間帯である[11](将軍の朝食と夕食は天皇より早いが、昼食は同じ)。農作業に従事する人は体力を使うため、昼食と朝食、夕食の間にさらに軽い食事を取ることを「小昼」(こひる、こびる)と呼ぶ地方がある。
参考文献
- 『日本人のひるめし』(酒井伸雄、中公新書)ISBN 978-4-12-101579-2
関連項目
- ^ Alan Davidson (2014). The Oxford Companion to Food. Oxford University Press. p. 478. ISBN 9780191040726
- ^ “luncheon”. dictionary.cambridge.org. 2023年1月5日閲覧。
- ^ “lunch”. merriam-webster.com. 2023年1月5日閲覧。
- ^ “luncheon”. merriam-webster.com. 2023年1月5日閲覧。
- ^ OED gives a first usage in 1591.
- ^ “luncheon”. dictionary.cambridge.org. 2023年1月5日閲覧。
- ^ a b c McMillan, Sherry (2001年). “What Time is Dinner?”. History Magazine. 2007年8月11日閲覧。
- ^ 『Mrs Beeton's Book of Household Management』(『ビートン夫人の家政読本』)
- ^ 竹村真紀子 (2014年9月3日). “ネパール人をランチに誘ってはいけません?”. 東洋経済オンライン 2014年9月6日閲覧。
- ^ 『図解!江戸時代』 三笠書房 2015年 p.130.
- ^ 『図解!江戸時代』 三笠書房 2015年 p.133.
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