潮汐とは? わかりやすく解説

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ちょう‐せき〔テウ‐〕【潮×汐】

読み方:ちょうせき

月と太陽引力によって、海水面周期的な昇降が起こる現象満潮干潮とがふつう1日2回ずつ起こり周期は約12.5時間朝しおと夕しお。うしおの満ち干(ひ)。

潮汐の画像

潮汐

読み方:チョウセキ(chouseki)

海面周期的に昇降する現象


潮汐

読み方ちょうせき
【英】:tide

海面の高さは一定ではなく低くなったり、高くなったする。低くなった状態を干潮高くなった状態を満潮といい、この干満海面の高さの変化を潮汐という。干潮満潮は、約6時間で繰り返され基本的に一日2回づつ、計4回の干満がある。海面の高さの変化起きるのは、月の引力遠心力のため、月は太陽比べ圧倒的に小さいが距離が近いため、太陽の約2倍の引力ともつ。液体である海水は、月の引力影響強く受け、月に向いている側の海水がもち上がり満潮になり、一方裏側海水は月の引力が最も小さくなり、かつ地球と月回転運動考えた場合回転軸から最も離れるため遠心力大きく作用して膨れ上がり、月に向いた側と同様の満潮になる。中間のエリア海水両側持っていかれるため、干潮となる。地球一日1回自転するので、干潮満潮それぞれ2回ずつ起こる。
地形等の影響で、高潮から高潮までの時間時と場所によって異なる。干潮満潮時刻潮位を主要港湾について計算した表を潮汐表と言う
潮流は、潮汐現象に伴う海水面の上下動によって生じ海面平方向の周期的な海水動きを言う。

潮汐(ちょうせき)tide

周期的に規則正しく海水面昇降する現象を潮汐という。その主要な成分は、月および太陽起潮力によって起こされ、その部分天文潮と呼ぶ。一般に半日に近い周期変動卓越し半日周潮)、1日に近い周期変動がこれに次ぐ(日周潮)。この他気象的な原因よるものがあり、その部分気象潮という。天体起潮力によって、大気にも大気潮汐呼ばれる運動が起こる。また、地球の地殻起潮力により周期的な変形起こすが、その現象地球潮汐と呼ぶ。

潮汐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 10:24 UTC 版)

潮汐(ちょうせき)とは、主として太陽引力によって起きる、海面の昇降現象[1]。海岸などでみられる、1日に1~2回のゆっくりした海面の昇降[1]。「潮の干満(しおのかんまん)」、「潮の満ち干(しおのみちひ)」、「潮の満ち引き」とも。大和言葉で「しお」ともいう。漢字ではと書くが、本来は「潮」は「のしお」、「汐」は「夕方のしお」という意味である。原義としてはこれだが一般には海に関するいろいろな意味で「潮」が使われる。


注釈

  1. ^ なお、天体表面の液体だけでなく、気体(大気大気潮汐)にも影響は出ている。また、厳密に言うと、天体の固体部分にも影響は出ており、地球でも(固体地球でも)影響は起きている(地球潮汐)。

出典

  1. ^ a b 『日本大百科全書』(ニッポニカ)
  2. ^ a b c 佐藤、p.135
  3. ^ a b 佐藤、p.136
  4. ^ a b 柳、pp.17-18
  5. ^ a b 柳、pp.18-20
  6. ^ 柳、p.20
  7. ^ 柳、p.24
  8. ^ 柳、p.40
  9. ^ 柳、pp.32-33,40
  10. ^ 柳、pp.23-24
  11. ^ クランシー、p.12
  12. ^ 柳、pp.74-75
  13. ^ クランシー、p.23
  14. ^ 柳、pp.58-60
  15. ^ 柳、pp.66-67
  16. ^ 潮汐は地震を引き起こすのか?”. www-solid.eps.s.u-tokyo.ac.jp. 2024年1月1日閲覧。
  17. ^ 鶴岡弘, 大竹政和、地震発生における地球潮汐の影響 数値シミュレーションによるアプローチ 『地学雑誌』 2002年 111巻 2号 p.256-267, doi:10.5026/jgeography.111.2_256
  18. ^ a b なゐふる91号(2012年10月) (PDF) 日本地震学会
  19. ^ 巨大地震、大潮の時期に発生確率上昇か 東大研究(AFPBB News 2016年9月13日)
  20. ^ 月の引力、大地震と関係か 東大チーム(日本経済新聞 2016年9月13日)
  21. ^ a b 長野県栄村で地震で多発、「潮汐」引き金 地殻変動と重なる 産総研分析(MSN産経ニュース/産経新聞 2012年3月19日)/同記事の夕刊フジ版引用(阿修羅)
  22. ^ 川島秀一『追込漁(おいこみりょう)』<ものと人間の文化史> 法政大学出版局 2008年、ISBN 9784588214219 pp.173,285-288.
  23. ^ 原田英司「<研究・技術報告>実験水槽における水位変化の簡便な自動制御 : 人工潮汐」『瀬戸臨海実験所年報』第2号、京都大学理学部附属瀬戸臨海実験所、1988年3月、25-27頁、NAID 120005327054 



潮汐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 10:22 UTC 版)

ファンディ湾」の記事における「潮汐」の解説

先住民ミクマク族民間伝承では、ファンディ湾潮の干満は、水の中跳ね回る巨大なクジラによって起こされていると語られている。海洋学者たちは、干満原因を潮の共鳴よるものとしている:これは時間的符合大きな波が湾の入口から端まで移動してまた戻る時間と、潮の干満時間が同じであるということ-から結論付けられている。12.4時間の間に、1,150億tものが湾を出入りし干満差は15mにもおよぶ。 干満差世界一追求また、ファンディ湾奥部のマイナス湾 (Minas Basin) と、アンガヴァ湾奥部リーフ湾 (Leaf Basin) の競争引き起こした。どちらの水量潮の干満世界一になるかを巡ってそれぞれの土地支援者記録主張しあっている。

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潮汐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 09:55 UTC 版)

ピュテアス」の記事における「潮汐」の解説

大プリニウスは「マッシリアピュテアスによればブリテンでは潮の干満差が80キュビットになるという」と記している。この一節大プリニウス使っているキュビットという単位長さ不明だが、どのキュビット使ってもほぼ似たような過大な値になる。古代ギリシアキュビットだとすると1キュビットは463.1ミリメートルであり、干満差が37mもあったことになる。北海沿岸で最も干満差激しウォッシュ湾でも最大で6.8mである。真相不明だが、ピュテアス高潮のことを言っているのではないか見られている。 Aëtius が書いた断片が偽プルタルコスStobaeus文献一致しており、上げ潮 (πλήμμυραι plēmmurai) の原因を "filling of the moon" (πλήρωσις τῆς σελήνης plērōsis tēs sēlēs)、下げ潮 (ἀμπώτιδες amplōtides) の原因を "lessening" (μείωσις meiōsis) だとしている。しかし語義が非常にあいまいであり、ピュテアスが月と潮汐の関係を具体的にどう考えていたのかは不明である。これについては様々な解釈存在する毎日干満原因月の満ち欠けだとしたなら、当時天文学者数学者にも間違いだとわかっただろう。大潮小潮満月と朔に対応するとした場合半分だけ正しい(満月と朔ではどちらも大潮になる)。重力存在当時既に知られていたが、ピュテアスは単に月の満ち欠けが潮汐の原因としたように思われる。不完全ではあるが、ピュテアス月の満ち欠けと潮汐を結びつけて考えた最初の人物だった。

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潮・汐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 00:16 UTC 版)

「潮」の記事における「潮・汐」の解説

海のこと。潮風など。 日本人の姓の一つ。

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潮汐

出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 05:09 UTC 版)

名詞

ちょうせき

  1. 太陽引力と、公転に伴う遠心力原因で、海面昇降すること。通常一日2回干潮満潮がある。

関連語

翻訳


「潮汐」の例文・使い方・用例・文例

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