有史時代とは? わかりやすく解説

歴史時代

(有史時代 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 16:59 UTC 版)

歴史時代(れきしじだい)または有史時代(ゆうしじだい)とは、歴史における時代区分の1つ。一般的には、文字が成立し、文献資料によって歴史事象を検証することが可能な時代を指す。それ以前は先史時代(せんしじだい)という。

開始時期

文字文化の進展の度合いが地域によりまちまちであるため、世界統一の暦年代絶対年代で示される用語ではない。多くの場合は「有史以降」(これに対し先史時代は「有史以前」)などと表現するが、それはざっくりとした言い方で厳密にいつからとはっきりしてない場合がほとんどである。また、インカ帝国にみられるように、文字文化のみられなかったところでも天文学建築技術など他の分野が高度に発達した例もみられ、また結縄のような文字によらないコミュニケーション・記録方法もあることから、必ずしも文字資料の有無で時代を区切るべきでないという考え方もある。

日本列島がいつから文字文化をもつようになり、文字社会に入ったかについては、多くの議論のあるところである。現段階では、おおむね古墳時代(3世紀中頃から)が日本の先史時代と歴史時代の境をなすとみなすことができる。ただし、文字資料そのものは弥生土器漢字が墨書・刻書されている例があり、日本に関する記録としては、前1世紀の中国の史書『漢書』「地理志」などがある。

人類史としては、初めて文字が発明されたのは約6,000年前である。

考古学

歴史時代は、歴史学(文献史学)からのアプローチと考古学からのアプローチとの双方が可能であるが、先史時代については考古学的アプローチが唯一の検証方法となる。また、歴史時代では、文献資料と考古資料とを照合し、分析し、検討を加えることによって遺構遺物、ないしは遺跡の暦年代が明らかになることもまれではない。

関連項目


有史時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 19:28 UTC 版)

草津白根山」の記事における「有史時代」の解説

有史時代における重要な火山活動について解説する広義草津白根山全体活動網羅しているが、山の名称明記してない場合は、基本的に狭義草津白根山を指す。 1882年明治15年8月6日 - 水蒸気噴火湯釜・涸釜):降灰 1897年明治15年7月4日8月 - 小規模水蒸気噴火湯釜):硫黄採掘全壊 1900年明治33年10月1日 - 小規模水蒸気噴火 1902年明治35年7月9月 - 水蒸気噴火(弓池付近):降灰 1905年明治38年10月 - 小規模水蒸気噴火 1925年大正14年1月22日 - 水蒸気噴火降灰VEI=2 1927年昭和2年12月31日 - 小規模水蒸気噴火 1928年昭和3年1月29日31日 - 小規模水蒸気噴火 1932年昭和7年10月1日 - 水蒸気噴火降灰ラハール火山泥流):死者2名、山上施設破壊 1937年昭和12年11月12月 - 小規模水蒸気噴火降灰 1939年昭和14年2月5月 - 水蒸気噴火降灰 1940年昭和15年4月9月 - 噴煙 1942年昭和17年2月2日 - 小規模水蒸気噴火割れ目1958年昭和33年12月 - 小規模水蒸気噴火湯釜1976年昭和51年3月2日 - 小規模水蒸気噴火水釜8月3日 - 本白根山白根沢火山ガスにより死者3名 1982年昭和57年10月26日 - 小規模水蒸気噴火湯釜・涸釜):降灰 12月29日 - 水蒸気噴火湯釜):降灰VEI=1 1983年昭和58年7月26日 - 小規模水蒸気噴火湯釜11月13日 - 水蒸気噴火湯釜):降灰 12月21日 - 小規模水蒸気噴火湯釜・涸釜):降灰 2018年平成30年1月23日 - 水蒸気噴火本白根山鏡池火口鏡池火砕丘付近)。噴石により死者1名、負傷者11名。 詳細は「本白根山#火山活動」を参照

※この「有史時代」の解説は、「草津白根山」の解説の一部です。
「有史時代」を含む「草津白根山」の記事については、「草津白根山」の概要を参照ください。

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有史時代

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名詞

   有史+時代 ゆうしじだい)

  1. 歴史時代」と同じ

関連語


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