感嘆詞とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 言葉 > 言葉 > 感嘆詞の意味・解説 

感嘆詞

感嘆詞とは

感嘆詞(かんたんし)は、「感嘆(感心や感動)のあまり発する言葉のこと」、または、「感動詞間投詞)の別名」である。感嘆詞=感動詞間投詞は、品詞区分のひとつであり、「主に話者感情表現挨拶呼びかけ表現など意味する」「活用形のない」「独立語」のこと。ふつう「感嘆詞」といえば、この品詞区分を指すことが多い。 感嘆詞(感動詞)の具体例としては、「こんにちは」「おーい」「ごめんください」「よっこらしょ」「はえ~」「あらまあ」「あっ」「はてな」などが挙げられる文章中では句読点によって前後の文と隔てられることが多く見分けやすい。

感嘆詞の使い方

感嘆詞には「単独でも文として成立する」という大きな特徴がある。接続詞は(感嘆詞と同じ「独立語」であるが)前後の文と完全に切り離して用いることは難しい。しかし感嘆詞は「ああ。」「どうも。」「こんにちは。」という風に単語1個で文として機能する。 感嘆詞は大まかに感動表現」「挨拶表現」「相手への呼びかけ」「相手への応答」「掛け声」などに分類されることがある。 一覧

感嘆詞の語源

「感嘆詞」は「感嘆(を表現する)詞」という意味と解釈できる大和言葉では「なげきことば」という。中国語でも感嘆詞=感動詞は「感嘆詞(感叹词)」という。つまり「感嘆詞」も漢語由来する一般的な表現考えられる英語では感嘆詞=感動詞を「interjectionインタージェクション)」という。「int.」と略されることも多い。西欧言語では感嘆詞は感嘆符伴って用いられる場合が多い。

かんたん‐し【感嘆詞】

読み方:かんたんし

感嘆のあまり発する言葉

感動詞(かんどうし)


感動詞

(感嘆詞 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 22:28 UTC 版)

感動詞(かんどうし / 英: interjection) とは、感動、応答、呼び掛けを表す。主語述語修飾語になることも他の語に修飾されることもない。間投詞(かんとうし)、感嘆詞(かんたんし)、嘆詞(たんし)とも言う。口語においては頻繁に用いられるが、文語において用いられることは少ない。

日本語

一般的には、1.自立語活用がなく文中で独立しており(独立語)、2.感動の表出や呼びかけ、応答などに用いられる語をいう[1]

「感歎詞(感嘆詞)」と呼ばれていたが、大槻文彦「語法指南」(『言海』所収、1889年)で「感動詞」の術語が使用され、明治後期には「感動詞」が広く使われるようになった[1]。明治期には助詞を感動詞に含める文献もあったが、大正期には助詞を除外し独立語であるとする文典が増え、昭和期には一般的に助詞を除外するようになった[1]

日本語では東北方言で多く使われているが、これは農村型社会が基盤の地域ではコミュニティの一体感を醸成するのに必要なためとされる[2]

はたらき 相当することば
感動 話し手の感動を表す。 口語 「ああ」「まあ」など[3]
文語 「ああ」「あっぱれ」「あはれ」「あな」など[3]
呼び掛け 相手に呼びかける。 口語 「もしもし」「ちょっと」など。
文語 「いかに」「いざ」「やあやあ」など[4]
応答 相手に応答する。 口語 はい」「いいえ」「うん」など[5]
文語 「いな」「おうおう」など[5]
挨拶 相手に挨拶する。 口語 「おはよう」「こんにちは」「さようなら」など。
掛け声 話し手や相手に呼びかけて、調子をとったり、勢いをつけたりする。 口語 「えい」「よいしょ」「それっ」など。

英語

  • ah(ああ)
  • aha(なるほど)
  • eh(そうだろう?、~だよな?)
  • er(あの-)
  • hmm(うーん)
  • oh(おお)
  • uh(えー、あのー)
  • wow (うあー、わお)
  • well(えーと、まあ)

中国語

  • a ㄚ˙ (返事や頷いた際の「ああ」や、驚いた際の「あっ」)
  • en ㄣ˙ (頷いた際の「うん」、考えている時や悩んでいる際の「ん…」。三点リーダと併用することもある)
  • wéi ㄨㄟˊ (電話応対の決まり文句「もしもし」)
  • 哎呀 aiya ㄞˋㄧㄚ˙ (驚いた時の言葉「あらま」)
  • o ㄛ˙ (驚いた際の「おお」など)

朝鮮語

  • 아이고 aigo (感極まった時、溜め息をつく時の言葉)

脚注

  1. ^ a b c 石川創「「感動詞」の定義の変遷について」『駒沢女子大学研究紀要』第25号、駒沢女子大学、2018年、25-37頁。 
  2. ^ 梓, 水野. “「なんで否定してくるわけ?」 「いや」で話し始める人に衝撃の事実”. withnews.jp. 2024年10月3日閲覧。
  3. ^ a b 永山勇 2010, p. 165.
  4. ^ 永山勇 2010, p. 166.
  5. ^ a b 永山勇 2010, p. 167.

参考文献

  • 永山勇『国文法の基礎』(改訂2版)洛陽社、2010年7月30日。ISBN 978-4-8442-0026-0 

関連項目


感嘆詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 04:38 UTC 版)

しょこたん語」の記事における「感嘆詞」の解説

発祥から2つ分けることができる。使用状況によっては、「ギザ」や「ギガント」などの接頭辞がつく場合がある。 中川翔子オリジナル カワユシ「カワユスの上変化。ただしこの用語は古くから日本語表現にあり、2ちゃんねるでもダウンタウン松本人志称えるスレにおいて数年前からある。 マミタス、マミトス、マミトシ、マミト「ました」の意味で、元々は、溺愛する愛猫"マミタス"を呼ぶときに使っていた。それがいつしかテンションが高いときや感激あまりに使うもの。「まんた」とあわせることもあり、「マミまんた」と使う。 まいしてる「愛している」の意味恥ずかしいので「あ」をマミタスの「ま」と入れ替えて使用している。 スラング発祥 ウレシス「嬉しい」の意味。 カナシス「悲しい」の意味カワユス可愛い」の意味。 カッコヨス「かっこいいの意味。「憧れる」の意としても使われる。 ワロスニュース速報(VIP)板#VIP語参照。 ウマス「美味しい」「うまい」の意味。 マズス「不味いの意味タカス「高い」の意味。 ヤバス「ヤバイ」が変化したもの。ギャル言葉と同様、否定肯定両方の意味を持つ。 エロス主に「性的」という意味。 キターッ!!、きたーッ!!2ちゃんねる用語からの引用で、意味や用法も同じ。主に、驚いた嬉しかったりしたとき、感激した瞬間発する言葉。「うわ〜」「うぉ〜」などと同様。

※この「感嘆詞」の解説は、「しょこたん語」の解説の一部です。
「感嘆詞」を含む「しょこたん語」の記事については、「しょこたん語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「感嘆詞」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「感嘆詞」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



感嘆詞と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「感嘆詞」の関連用語

感嘆詞のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



感嘆詞のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの感動詞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのしょこたん語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS