commence

実用日本語表現辞典

commence

別表記：コメンス

「commence」とは、始めるということを意味する表現。

「commence」とは・「commence」の意味

「commence」は「開始する」という意味の英単語である。品詞は動詞となり、他動詞・自動詞の両方として用いられる。活用形は一般的な動詞に倣い、「（基本形）commence」「（過去形）commenced」「（過去完了形）commenced」「（現在分詞形）commencing 」となる。他の「始める」という意味を持つ動詞に比べて、フォーマルな場で使われることが多い。

「commence」の発音・読み方

「commence」は「kəméns（コメンス）」と発音する。最初の「c」は「k」と発音する。無声爆発音であり、声帯を振動させずに強く発音する。次の「o」は「ə」という「曖昧母音（シュワ）」になるので注意する必要がある。口を半開きにして、やや力を抜いて発音するのがコツである。「mm」は「m」の有声唇音になる。唇を閉じた状態で発音する。次の「e」は長い有声の母音「e」であり、強く発音するのがポイントである。日本語の「エ」に近い音であるが、わずかに「イ」のニュアンスを意識するのがコツである。

次の「n」は無声鼻音「n」で、舌を口の中にある硬口蓋に近づけ、鼻から抜くように発音される。最後の「ce」は無声摩擦音「s」となる。舌を歯茎に押し付け、息を強めて発音する。子音のみの発音であるため、日本語の「ス」のように母音が入らないよう意識して発音することが大切である。

「commence」の覚え方・コアイメージ

「commence」という単語を覚えるためには、この動詞を使った具体的な場面をイメージすることが有効な方法である。つまり、実際に自分が出席した会議や、映画やドラマなどで見た会議のシーンをイメージし、「commence」という単語と会議の視覚的なイメージを結びつけるという方法である。また、類義語を整理するのも有効な方法である。「始める」という動詞には様々なものが挙げられるが、「commence」はそれらと似た意味ながら、異なるニュアンスを持っている場合が多い。こういった違いを理解することで、「公式な場で何かを始める」という「commence」のコアイメージを深く理解することができ、より確実に覚えることができる。

「commence」の語源・由来

「commence」はラテン語の「cominitiare」という動詞に由来する。「cominitiare」は、「com-（共に）」と「initiare（始める）」の組み合わせで構成されている。この動詞は「始める」という意味で使われ、特にキリスト教の儀式に関連する文脈で用いられた。中世に入ると、フランス語において「comencer」という動詞が、ラテン語の「cominitiare」に相当する動詞として使われるようになった。中世後期にはさらに広く使用されるようになり、現代フランス語の「commencer」という単語に発展した。その後、フランス語の「commencer」が「commence」という形で英語に導入された。現代英語においても、「commence」はビジネスの場や法律の文書などで広く使用されている。

「commence」の関連語一覧

「commence」の関連語には以下のようなものがある。「commenceable」は「始めることができる」という意味を持つ形容詞である。この単語は、ある行為や事業が開始可能であることを表現する際に使用される。「recommence」は「再び始める」という意味を持つ動詞である。何らかの理由で中断された行為や事業を再開する場合に使用される。「recommencement」は「再開・再開始」という意味を持つ名詞である。

「commencement(名詞形)」の意味

「commencement」は大学や高校などの「卒業式」や「卒業式のスピーチ」のことを指す。卒業式は、学生たちが学位や資格を取得し、学校を卒業することを祝う式典である。通常、式典の開始を意味する「commencement」と呼ばれるスピーチで始まる。このスピーチは、著名人や学校の教授などが行い、卒業生たちに向けて祝辞を述べたり、人生のアドバイスを提供することが一般的である。

「commence」と「start」の違い

「commence」と「start」は、両方とも「始まる」という意味を持つ英単語であるが、微妙なニュアンスの違いがあるので注意する必要がある。「start」は非常に一般的な表現であり、日常会話から書き言葉まで広く使われている。例えば、スポーツの試合やレース、プロジェクトや作業の開始、旅行の始まりなど、さまざまな場面で使われる。また、物事が急に始まることを表す場合にもよく用いられる。例えば、「The car started suddenly.（車が急に動き始めた。）」「He started crying.（彼が泣き出した。）」などである。一方「commence」は、よりフォーマルな言葉であり、公式な文章や専門的な文書などで使われることが多い表現である。また、より厳粛な印象を与える場合にも用いられる。例えば、式典や儀式、重要な会議や商談、学術的な研究などで使用されることが多い。

「commence」の同義語・類義語

「commence」の同義語や類義語には以下のようなものがある。「initiate」は「commence」よりも形式的で、正式な開始を意味する場合によく使われる。また、プロセスやプロジェクトの立ち上げなど、より大きな意味を持つ場合にも使用される。「undertake」は、仕事やプロジェクトを開始することを意味する。「commence」と同様に、よりフォーマルな印象を与える。

「commence」を含む英熟語・英語表現/h3>「commence」を含む英熟語や英語表現には以下のようなものがある。「commence proceedings」は「手続きを開始する」という意味のフレーズである。このフレーズは、主に法的な手続きを開始する場合に使用される。「commencement speech」は、主に大学や高等教育機関で行われる「卒業式のスピーチ」を指す。「commence firing」は、軍事用語で「射撃を開始する」という意味を持つ。「commencement date」は「開始日」という意味である。契約や取引など、ある行為の開始日を指定する場合に使用される。

「To commence」とは

「To commence」は「始めること」という意味であり、フォーマルな場で使われることの多い表現である。例えば、式典、演説、プレゼンテーション、法的手続きなどの場面で使われる。単に「始める」という意味の動詞と比べて堅苦しい印象を与えるため、公式な場面や法的文書以外ではあまり使用されない。

「commence」の使い方・例文

「commence」は以下の例文のように使用することができる。
「The ceremony will commence at 10am sharp.」(式典は10時ちょうどに始まる。)
「The concert will commence with a performance by the orchestra.」(コンサートはオーケストラによる演奏から始まる。)
「Let's commence our meeting with a quick review of last week's progress.」(先週の進捗状況を簡単に振り返りながら、会議を開始しよう。)
「The team will commence the project as soon as they receive the necessary funding.」(必要な資金が入手され次第、チームはプロジェクトを開始する。)
「The football match will commence in 30 minutes.」(サッカーの試合は30分後に始まる。)
「We will commence construction on the new building next month.」(来月から新しい建物の建設を開始する。)
「The training program will commence with a series of online modules.」(トレーニングプログラムは、オンラインモジュールのシリーズから開始される。)

（2023年3月28日更新）

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「commence」の例文・使い方・用例・文例

• 堅苦しい語[表現, 文体] 《たとえば cease (＝stop), commence (＝begin), purchase (＝buy), vessel (＝ship) など》.