UDP
User Datagram Protocol
TCP/IPの基盤となるプロトコルの1つ。TCPではセッション(接続)を確立してから通信を開始するが、UDPではセッションを確立しないでデータを相手に送り出す。つまりデータを送ることを相手に伝えて了解を得てから通信を開始するのがTCPで、相手に確認をとらないでいきなり送りつけるのがUDPといえる。UDPの特徴は、プロトコル処理が高速なこと。しかしTCPのように誤り訂正や再送の機能を持たないので信頼性は低い。WWW、FTP、インターネットメールなどのTCP/IPアプリケーションはTCPを用いている。NFSやSNMPなどはUDPを用いている。
関連用語:
UDP
UDPとは、インターネット上でのデータ通信に用いられるプロトコルの一種である。UDPは、コネクションレス型と呼ばれ、TCPと並んでIPの上位プロトコルに位置づけられる。
UDPは、OSI参照モデルでは第4層(トランスポート層)に属し、第3層(ネットワーク層)のIPと、第5層(セッション層)以上のプロトコルの橋渡しをする役目を担う。ただしUDPでは、TCPとは異なり、サーバーと端末との間で通信が確立しているかを確認する機能や、あるいは送信先に届かなかったデータを再送信する機能などが省かれているため、信頼性の面でやや難点がある。そのため上位の第7層(アプリケーション層)などで信頼性を確保してやる必要がある。
他面UDPには、信頼性の確保を行わないぶんだけ、処理が速いという特徴があるため、データが僅かに欠けることよりも連続的なデータの取得が重視されるストリーミングデータ処理などでは、UDPが用いられる場合が多い。
TCP/IP: | TFTP HTTPR 動的DNS UDP World IPv6 Launch XTP |
VPN: | Internet VPN |
UDP
分子式: | C9H14N2O12P2 |
その他の名称: | ウリジン5'-ピロリン酸、ウリジン-5'-ピロリン酸、UDP、ppU、Urd-5'-P2、Uridine 5'-diphosphate、Uridine 5'-pyrophosphate、Unidine-5'-pyrophosphoric acid、Uridine 5'-(trihydrogen diphospate)、Uridine 5'-diphosphoric acid、Uridine pyrophosphate、Uridine diphosphate、ウリジンピロりん酸、ウリジン二りん酸、5'-UDP、Diphosphoric acid α-(5'-uridyl) ester、ウリジン二リン酸、Uridine Diphosphate |
体系名: | ウリジン5'-二りん酸、二りん酸α-(5'-ウリジル) |
ウリジン二リン酸
UDP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 08:34 UTC 版)
「ソケット (BSD)」の記事における「UDP」の解説
UDP はコネクションレスのプロトコルであり、パケットが必ず相手に届くことは保証されない。UDPパケットは順序通りに届くとは限らず、1つのパケットが複数個届くこともありうるし、全く届かないこともある。このようにほとんど何も保証されないため、UDP は TCP に比べてオーバヘッドが小さい。コネクションレスであるとは、2つのホスト間にコネクションやストリームといったものがなく、データが単に個々のパケット(datagram)として届けられることを意味している。 UDP のアドレス空間、すなわちUDPポート番号は、TCPポートとは別物である。
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