PC-6001MkIIとは? わかりやすく解説

PC-6001mkII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 03:35 UTC 版)

PC-6000シリーズ」の記事における「PC-6001mkII」の解説

1983年7月1日発売された、PC-6001の上互換後継機メーカー希望小売価格は84800円。 この時代8ビットミドルレンジ機は何れも十数万という高価格帯にあり、折からのパソコンブームに乗ってかなりのヒット機種となったPC-6001対しキーボード通常タイプのものに変更されデザイン一転して硬質になったグラフィック機能大幅に強化されRGBディスプレイ接続により鮮明な表示が可能となった専用ディスプレイ使用時最大15色、PC-8000シリーズ用やPC-8800シリーズ用などの一般的なものでは最大8色。RGBディスプレイ接続はより高い精度表示可能になった反面色信号のずれを利用した着色行っていたソフトウェア白黒表示となってしまい、“色が出ない”という問い合わせユーザーから寄せられることになったページ切り替えシステム継承され最大4画面、うち1画面はテキスト専用また、通常の英数字カタカナひらがなキャラクタセットとは別に絵文字キャラクタセット追加された。さらに、32KBの漢字ROM搭載により、当時教育漢字996文字+教育漢字含まれない都道府県19文字+その他9文字、幌、盛、仙、甲、津、那、覇、啓)の1024種の漢字グラフィック表示できた。当時日本語カタカナ常識であり「ひらがな」がBASIC内でも表示されるのはかなり珍しい。ただし漢字グラフィック画面にしか描画できず仮名文字とでフォントサイズ異なるため混在させると文字大きさ一律にならなくなる難もある。 一方テキスト画面グラフィック画面共存できない難点そのまま継承された。 また、特徴的な機能としてオプションだったμPD7752による音声合成標準装備となり、BASICからTALKコマンド日本語発声させることが可能となったPC-6001さまざまなハードウェア構成拡張BASIC有無拡張RAM有無)と互換性持たせるため、起動時BASICモード(1〜5)を選択する以下のようなメニュー表示された。 N60-BASIC (RAM 16K) N60-BASIC (RAM 32K) N60拡張BASIC (RAM 16K) N60拡張BASIC (RAM 32K) N60m-BASIC (RAM 64K) ページ数の指定と、最大切替可能画面枚数 (How many files?) はソフトウェア側から指定できず、リセット起動時毎回2度入力要する面倒な仕様となってしまった。 実用用途メインストリームはすでに同社PC-8801mkII等に移ってしまっていたため、市場には主にホビー用途として迎えられた。 160×200ドット15色という画面モードは、解像度低さ反面画素数少なさから必要な処理が軽減され動きのあるソフトウェア作られた。 一方グラフィック画面で特に文字表示する場合において最低限精度である320200ドットモードでは4色表示となりこの中精度画面モードでの色不足は表現上大きな難点であった4色は8種類のカラーセットから選ぶ方式自由に設定することはできないグラフィックチップ汎用のMC6847(英語版)からカスタムIC変更されたため、PC-6001用のソフトの中でN60-BASICでサポートしていない画面モード使用しているのソフトは正常に動作しなくなっている(アスキーAXシリーズなど)。その他にSCREEN1のカラーセットが変更されていることによる発色差異存在するテレビ雑誌広告パンフレットなどで、タレント武田鉄矢イメージキャラクターとして起用した

※この「PC-6001mkII」の解説は、「PC-6000シリーズ」の解説の一部です。
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