新三種混合ワクチン
(MMR ワクチン から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 17:07 UTC 版)
新三種混合ワクチン(しんさんしゅこんごうワクチン)とは、麻疹(measles)、流行性耳下腺炎(おたふく風邪、mumps)、風疹(rubella)の三種の弱毒化ウイルスが混合された3価生ワクチンで、頭文字からMMRワクチンと呼ばれる。日本では後述のワクチン禍を引き起こしたことから承認が取り消されたため、現在生産されている国産MMRワクチンは無い。
- ^ Wakefield AJ, Murch SH, Anthony A et al. (28 February 1998). “Ileal-lymphoid-nodular hyperplasia, non-specific colitis, and pervasive developmental disorder in children”. Lancet 351 (9103): 637–41. doi:10.1016/S0140-6736(97)11096-0. PMID 9500320 .
- ^ “英医学誌、自閉症と新三種混合ワクチンの関係示した論文を撤回” (日本語). AFPBB News (フランス通信社). (2010年2月3日) 2017年1月18日閲覧。
- ^ Harris, Gardiner (2010年2月2日). “Journal Retracts 1998 Paper Linking Autism to Vaccines”. The New York Times. オリジナルの2010年12月1日時点におけるアーカイブ。 2011年1月6日閲覧。
- ^ “Medical journal retracts study linking autism to vaccine”. CNN. (2010年2月2日) 2010年2月2日閲覧。
- ^ Meikle, James; Boseley, Sarah (2010年5月24日). “MMR row doctor Andrew Wakefield struck off register”. The Guardian (London). オリジナルの2010年5月27日時点におけるアーカイブ。 2010年5月24日閲覧。
- ^ Godlee F, Smith J, Marcovitch H (2011). “Wakefield's article linking MMR vaccine and autism was fraudulent”. BMJ 342: c7452. doi:10.1136/bmj.c7452. PMID 21209060 .
- ^ イタリア、予防接種を就学の条件に AFP(2017年5月20日)2017年5月20日閲覧
- 1 新三種混合ワクチンとは
- 2 新三種混合ワクチンの概要
- 3 関連項目
MMRワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:18 UTC 版)
詳細は「MMRワクチンと自閉症(英語版)」を参照 イギリスでは、1998年にアンドリュー・ウェイクフィールドらが、ワクチン投与直後に発症した自閉症スペクトラム障害を主とする12の子供の症例報告を『ランセット』に発表した後、MMRワクチンが論争の的となった。 1998年の記者会見においてウェイクフィールドは、1度に予防接種を行うよりも、3回に分けて子供にワクチンを投与した方が安全であることを示唆した。この示唆はその論文によっても支持されておらず、その後のいくつかの査読済み研究論文では、ワクチンと自閉症の間にいかなる関連性も示すこともできなかった。後に、ウェイクフィールドはワクチン製造業者との訴訟当事者から資金を受け取っていたことが判明したが、彼は自らの利益相反を同僚や医療機関へ申告していなかった。このことが知られていれば、ランセット誌での発表は行われていなかったであろう。 ウェイクフィールドは、予防接種率の低下を引き起こしたことについて科学的見地から厳しく批判され (イギリスの予防接種率は研究の翌年に80%まで低下した)、研究の実施手法についても倫理的見地から批判がなされた。2004年に、論文のMMRワクチンと自閉症についての解釈は12人の共著者のうちの10人によって撤回がなされ、2010年にはランセット誌の編集者によって論文の完全な撤回がなされた。ウェイクフィールドは、ランセット誌に発表された研究における意図的な改竄を特定する声明とともにイギリスの医師免許を剥奪され、イギリスでの医療行為が禁止された。 CDC、IOM、イギリスの国民保健サービスはすべて、MMRワクチンと自閉症の関連についてはいかなるエビデンスも存在しないと結論付けた。また、コクラン・ライブラリによるシステマティック・レビューは、MMRワクチンと自閉症の間に信頼性の高い関連は存在しないこと、依然として多くの死者と合併症をもたらしている疾病をMMRワクチンが予防してきたこと、MMRワクチンに対する信頼の欠如によって公衆衛生が損なわれたこと、MMRワクチン研究の実験デザインやその安全性に関する報告はほとんどが不適切なものであることを結論付けた。 2009年にサンデー・タイムズ紙は、ウェイクフィールドが1998年の論文において患者のデータを操作して誤った結果を報告し、自閉症との見かけ上の関連性を作り出した、と報じた。2011年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルの記事では、研究データが予め決められた結論に達するよう、ウェイクフィールドによっていかに改竄されていたかが記述された。同ジャーナルの付随論説では、ウェイクフィールドの仕事は、予防接種率の低下を引き起こし、数十万人の子供を危険にさらし、自閉症の真の原因の研究からエネルギーと金銭をそらすこととなった、「手の込んだ詐欺」であると記述された。 アメリカ合衆国では、全国ワクチン被害救済プログラム(英語版) (National Vaccine Injury Compensation Program) のもとで主張を検討する特別法廷が招集され、2009年2月12日、自閉症の子供の親は、特定のワクチンが子供に自閉症を引き起こしたという主張では、補償を受ける権利がないことが示された。
※この「MMRワクチン」の解説は、「ワクチン忌避」の解説の一部です。
「MMRワクチン」を含む「ワクチン忌避」の記事については、「ワクチン忌避」の概要を参照ください。
MMRワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:22 UTC 版)
「新三種混合ワクチン」も参照 有名なものはMMR(はしか・流行性耳下腺炎・風疹)ワクチンで、1998年に『ランセット』に掲載された論文が、接種によって自閉症になるとして発表され、懸念が広まった。接種の差し控えが広がったために、麻疹に感染する子供が増加し問題となった。MMRワクチンによって自閉症になったとして訴訟も起こったが、巨額の費用を投入して実施された調査では、MMRワクチンと自閉症には因果関係が認められなかった。結局きっかけとなった論文が捏造であることが発覚し、2010年に論文は撤回され、発表を行った医師は医師免許を剥奪された。世間が論文に騙されたのは、自閉症という疾患が当時それほど認知されていなかった事が原因とされる。
※この「MMRワクチン」の解説は、「副反応」の解説の一部です。
「MMRワクチン」を含む「副反応」の記事については、「副反応」の概要を参照ください。
「MMR ワクチン」の例文・使い方・用例・文例
- 経口ワクチン
- 私の娘は生後4カ月でBCGワクチンを接種しました。
- ワクチン接種をしていない子供は何パーセントですか。
- 私はサイトメガロウィルスからワクチンを開発するために研究している。
- 髄膜炎菌多糖(類)ワクチン
- 診療所では汚染防止のために単一用量のワクチン瓶を採用している。
- 肺炎球菌ワクチン
- その犬は鼻腔内ワクチンを投与された。
- 彼女はそのワクチンに無反応者だと判明した。
- そのワクチンには十分な免疫原性がなかったことが、後日わかった。
- 我々は犠牲者の数を減らすために、ワクチンの値段を安くしなければならない。
- 髄膜炎ワクチン
- ワクチンを接種する必要は無い。
- お子さまは経口ポリオワクチンを接種したことがありますか。
- お子さまは不活化ポリオワクチンを接種したことがありますか。
- 流感の予防ワクチンの注射をした。
- ポリオワクチンは済んでいます。
- 皮下にワクチンを注射する.
- 経口ワクチン, 生ワクチン 《小児まひ予防用》.
- ワクチンを作る.
MMR ワクチンと同じ種類の言葉
- MMR ワクチンのページへのリンク